●レース名:1997年全日本F3選手権第5戦 鈴鹿 ●鈴鹿サーキット/5.8643km×17Laps=99.693km ●開催日:7月5日~7月6日 ●天候:5日(予選日)/晴れ 観客1万4000人(主催者発表) 6日(決勝日)/晴れ 観客4万0000人( 〃 ) #64西翼選手、参戦4戦目にして自己最高位4位入賞! 公式練習でトップタイムをマークするなどパフォーマンスを発揮。 #65山口大陸選手、見事初完走。今後の走りに期待! 全日本F3選手権もこの鈴鹿で、早くも折り返しの第5戦目を迎えた。#64西翼 (にし つばさ)、#65山口大陸(やまぐち たいろく)の両選手にとっては、SRS -F(鈴鹿フォーミュラレーシングスクール)時代から走り込んできたまさにホーム コース。 成長著しい西選手にとっては開幕戦で10位完走を果たしているここ鈴鹿だけに、今 回は更なるポジションアップを望んでのレースウイークとなった。 恒例で行われる練習走行は4日(金)に開始され、2回のセッション、合計3時間2 0分の走行が行われた。この時期としては異例の30℃を越す気温、40℃を超える 路面温度となった練習走行において、#64西選手は終始安定した走りを見せ、常に トップ10内に入るタイムをマーク。午後に行われた走行ではトップを走る、現在ポ イントリーダーの#7トム・コロネル選手、#2立川祐路選手、#77伊藤大輔選手 らの上位陣に肉薄するタイムを叩きだすパフォーマンスを見せ、順調な仕上がりを見 せた。 明けて5日(土)。前日に続き真夏を思わせる天候の中AM11:40公式練習が開始され た。#65山口選手は昨日の練習走行において、満足のいくタイムが出なかった事も あり、とにかく走り込む事に集中する一方、#64西選手は、昨日からの好調さを キープ。徐々にタイムを上げて行き、このセッション残り3分の時点で、ついにポイ ントリーダーの#7トム・コロネル選手を押さえてのトップタイムを叩き出すことに 成功する。 フォーミュラニッポンの公式予選を挟んで、PM2:50気温32℃路面温度47℃とまさに 酷暑の中、公式予選が開始される。まずは#65山口選手がコースイン。そして#6 4西選手は一気にポールポジションを獲得すべく、中嶋総監督の激励を受けてコース イン。各選手徐々にタイムを上げて行く中、#64西選手は常時好ポジションをキー プ。11周目となる最後のアタックでスローカーに引っ掛かりながら自己最高の4番 手グリッドをゲットした。#65山口選手は思うようにタイムが伸びず、19番手に 終わる。ポールポジションには#7トム・コロネル選手、セカンドポジションには# 2立川祐路選手、予選3位には#77伊藤大輔選手(SRS-F96年度第1期生)が 続いた。 そしていよいよ決勝日。前日にもましての酷暑がこの日も続き、決勝レースがス タートするAM11:30には気温36℃、路面温度46℃にまで上がる。#64西選手はス タートで1つポジションをアップさせる事に成功。3番手で1コーナーに飛び込んで 行く。しかし、スタートで9番手からジャンプアップを果たした#1脇坂薫一選手に デグナーカーブで交わされ1周目は4番手でコントロールラインを通過。その後、2 分5秒台の安定したタイムを重ね、#7トム・コロネル選手、#2立川祐路選手、# 1脇坂薫一選手たちとトップ 集団を形成し、5番手以下を寄せ付けない成長した走りを見せた。そして、前方3番 手を走る#1脇坂選手の追撃態勢に入った10周目、1コーナーでアウトからのオー バーテイクを試みるが、バランスを崩してスピン。すぐに建て直しポジションをキー プ。その後は、再度激しく追走を重ね14周目には2分4秒993のタイムをマーク する。ちなみに4秒台のタイムを出したのは、#7トム・コロネル選手、#2立川祐 路と我がNAKAJIMA HONDAの#64西翼選手のみというトップクラスのパフォーマンス を見せたが、3番手までは挽回できず4位でチェッカーを受ける。#65山口大陸選 手は2周目にコースアウトしてしまう場面もあったが無事復帰し、その後、順調に周 回を重ねて17位完走を果たした。 なお、レースはポールポジションからスタートし、終始安定したレース運びで周回 を重ねた#7トム・コロネル選手が優勝し、チャンピオン獲得にまた一歩大きく前進 した。 ■スーパーバイザー佐藤浩二(SRS-Fの主任講師)のコメント 「西選手は、確実に成長を遂げています。今回は、トップクラスのパフォーマンスを 発揮してくれました。今後の更なる成長に期待したいと思います。山口選手は、まだ 経験を重ねる必要がありますね。」 ●次戦は、8月2日~3日、スポーツランドSUGOで開催されます。