Photo : K.TAKESHITA
Motorsports@niftyが応援するMiya Racing Serviceと、高木レーシングがジョ イントし、ドライバーに#76江口充洋を擁して参戦するフォーミュラトヨタ参 戦プロジェクト。 既に今回の鈴鹿が参戦4戦目。そろそろシングルでのリザルトを残したいとこ ろだ。 通常、レース前の木・金曜日はFTの占有走行時間が設けられるが、今回に限っ ては金曜日の30分×2走行のみ。全チームが同じ条件で練習走行するものの、 前回の鈴鹿戦をキャンセルした当チームは、セッティングデータを殆ど持って いないハンデからのスタートとなった。 また、金曜日の貴重な走行時間の内、午前の走行は雨足が酷く、予選・決勝日 とも晴れの予報が出ている事を踏まえれば、危険を冒してまでレインコンディ ションを走る必要はないと判断し、チームでは午前の走行をキャンセルして午 後の走行のみでドライバーのコース習熟とセッティングに当てることとした。 【予選】 早朝より30分間で争われる予選。未だコースの攻め所を掴めないまま、#76 江口は予選アタックに向けコースイン。チームでは、マシンのセッティング以 前にドライバーのコース習熟が最優先と判断し、とにかく多くの周回をこなす よう指示する。 前回の鈴鹿戦の結果を踏まえ、2分10秒台のタイムを出せれば中段以前で の争いに加われると判断。取り敢えず、このタイムをターゲットにして#76江口 をコースへ送り出す。 しかし、周回を重ねる毎にタイムアップはしていくものの、目標とする2分 10秒台にはなかなか届かず。結果、予選終了直前まで13位をキープしてい たものの、第2戦のクラッシュ以来久しぶりに復活した#11郭に逆転され、 14位で予選を終えた。 ポールポジションは、#61小早川がコースレコードの2分7秒173を叩き出 し、前回の菅生戦に引き続き2連続ポールを決めた。 【決勝】 翌決勝日。真冬を感じさせるほど冷え込む中、FTはフォーミュラ・ニッポン 前座の第一レースとして開催された。 無難なスタートを切った#76江口は、第一コーナーでインに付け前走する1台 に仕掛けるが、パスするには至らずポジションキープのまま走行。しかし、 1周目に#18安田と#63吉沢が接触して双方ともリタイアしたため、#76江口は 自然と12位へポジションアップ。 中盤には#10嵯峨がスピンして遅れ、#76江口は11位までポジションを上げる が、再び#10嵯峨に抜き返されて12位へ沈む。 レースも終盤に近ずいた頃。徐々に11位を走行する#11郭とのタイム差を詰 めて行く#76江口だが、決定打を見出せないままに12周のレースを走り切り チェッカー。 結果、12位完走でレースを終えた。 優勝は、ポールポジションからダントツの速さで抜け出した#61小早川。 他車とトップスピードで20km/hも速い驚異的なスピードを生かし、2位の #14池田を1秒弱振り切って、シリーズチャンピオンへと駒を進めた。 ------------------------------- 高木監督のコメント: マシン的には特に問題もなく、トップスピードも他車と遜色ないどころか、 時には他より速い時があったくらいです。即ち、コーナリングスピードが遅 い訳で、特にS字の入り口から抜けるまでのアプローチが非常の遅いですね。 他のマシンに比べて前後ともウィングを立てダウンフォースを増やしてるん だから、もう少しコーナーが速くなければ……。もっとドライバーを教育し なければなりません。 次の最終戦までは時間もあるし、比較的程度の良い中古タイヤも溜まってき たので、思い切り練習させて悔いの無いように戦いたいと思ってます。 ドライバー江口選手のコメント: 前回鈴鹿を走ったときは1周でリタイアしたので、殆ど初めてのコースみた いなものだったせいか、何処を走って良いか全然判らなくて……。 レース終盤に、#11郭選手に急接近できたのですが、抜くタイミングが掴め ずに、そのままチェッカーを受けてしまったのは大きな反省材料です。 元々、走り込んでタイムを縮めて行くタイプなので、もっと練習したいとい うのが本音ですね。 でも、泣き言を言ってても仕方ないので、最終戦は悔いの無いように戦いた いと思ってます。 Reported by Miya Racing Service