Japan Touring Car Championship

JTCC-Rd9/10:MINE・ホンダリリース

                            1997年7月14日
   1997 JAPAN TOURING CAR CHAMPIONSHIP SERIES ROUND 9/10

       ホンダ・アコード、中子選手、
    第9~10戦を連覇、ランキングトップに浮上!
   ~ホンダ・アコード 2戦連続 1-2フィニッシュ~

 ●開催日 : 1997年7月12~13日
 ●会 場 : 山口県 セントラルパークMlNEサーキット
 ●コース全長:3.23896km  ●周回数 : 31周(第9/10戦共)
 ●天 候 : 予選日/雨         決勝日/曇り後晴れ
 ●気 温 : 予選日/22.5℃(15時)   決勝日/28℃(15時)
 ●観客数 : 21,100人(決勝日/主催者発表)

  西日本を覆った雨雲が去り、晴れ間も見える7月10日、1997年全日本ツーリ
ングカー選手権第9戦・第10戦「CENTRAL PARK MINE SUPER TOURlNG CAR RACE」
決勝レースが、山ロ県セントラルパークMINEサーキットにおいて開催された。
 ホンダ・アコード勢は、中子選手が第9戦・第10戦を連覇、ドライバーズラン
キングのトップに浮上。他のアコード勢も道上選手が2戦連続の2位を獲得し、
岡田選手と黒澤選手も第10戦において5~6位を獲得した。この結果アコード
勢は、ドライバー/チームともにランキングのトップを堅持している。

○本大会に出場したアコード勢
 選手名     車 名        エントラント
 中子 修選手  Castrol無限ACCORD   TEAM無限HONDA
 黒澤琢弥選手  PlAA SN ACCORD     TEAM無限HONDA
 道上 龍選手  ジヤックスMCアコード TEAM MOONCLAFT with 無限HONDA
 岡田秀樹選手  Gathers童夢ACCORD   TEAM MOONCRAFT with 無限HONDA

○本大会の戦績
         第9戦       第l0戦
         予選 決勝     予選 決勝
 中子修選手   9位 優勝     7位 優勝
 黒澤琢弥選手  l0位 R      12位 6位
 道上 龍選手  4位 2位     3位 2位
 岡田秀樹遺手  2位 R      2位 5位

○7月12日(土) 公式予選:第1回/11:50~12:20
             第2回/15:00~15:30 出走18台

 小雨になったとはいえ降り続く雨の中、コースオープン前からピット出口lこ
各車が並び、11時50分、定刻通り公式予選第1回がスタート。
 アコード勢のトップを切ってコースインした岡田選手は、4周目、1分41秒95
3でこの時点の2番手に立ち、5周目、1分40秒953でトップに立った。その後も
岡田選手は走行を続け1分40秒939にまでつめピットイン、タイヤを前後入れ替
え再度コースに戻ったが、この間に他チームに逆転されてしまった。岡田選手
は再逆転を狙ってアタックを続けたが、このころより雨が強まり、結局第2位
で公式予選第1回を終了した。岡田選手はスーパーツーリング参戦以来初のフ
ロントローからのスタートとなった。
 道上選手は、序盤6~7番手のタイムで走行していたが、17分過ぎ、1分41
秒154で4番手に浮上。そのまま予選を終了し、明日の第9戦は2列目からのス
タートとなった。
 中子選手は予選開始後9分頃スタート。途中ピットに戻りフロントにニュー
タイヤ、使用していたフロントタイヤをリアlこ取り付け、再度アタックにコ一
スインしたが、9位で予選第1回を終了した。
 黒澤選手は予選開始早々からコ一スイン、途中セッティングを変更するな
ど、積極的にアタックしたが、10番手で予選第1回を終了した。
 第9戦のポ一ルポジションは、60kgのハンディウェイトを積んだ本山選手が
岡田選手を逆転し、1分40秒735で獲得した。
 午後の公式予選第2回、インターバルの間に雨は止んだものの、コース上は
ウェットコンデイションのまま、各車レインタイヤでスタ一ト。
 今回も岡田選手がアコード勢のトップでコースイン2周目に1分41秒台を記
録しトップに立ち、さらに4周目、1分40秒691を記録してピットイン。タイヤ
を前後入れ替え再スタート。この間に本山選手が1分39秒894と好タイムをマー
ク、トップに躍り出た。2番手となった岡田選手は懸命のアタックを続けた
が、残り7分頃から再び雨が降り始め、結局1分40秒630の第2位で公式予選第
2回を終了。2戦連続のフロントローを獲得した。
 道上選手は、予選開始早々に1度は岡田選手を上回りトップに立ったが、そ
の後逆転され4番手、雨の降り出す直前に1分40秒747で3番手を確保。再び降
り始めた雨のため予選時間4分を残して第2回の公式予選を終了した。
 他のアコード勢は、中子選手が7位、黒澤選手はセッティングに苦しみ12位
で予選第2回を終了した。
 第10戦のポールポジションは、2戦連続で本山選手が獲得した。

○第9戦 13:18スタート 31周 出走18台 完走10台

 一週間降り続いていた雨もようやくあがり時折薄日がさす中、定刻よりわず
かに遅れてスタート進行が開始され、1周フォーメーションラップの後、第9
戦の幕が切って落とされた。
 9番手スタートの中子選手は、序盤そのポジションをキープしていたが、5
周をすぎた頃から追撃を開始。10周目に6番手、11周目に5番手と次々に先行
車をかわし、14周目には1コーナーで僚友岡田選手をパスして4番手、16周目
には金石選手とサイド・.バイ・サイドの激しい争いを繰り広げ3位に浮上。さ
らに追撃の手を緩めぬ中子選手は、22周目に道上選手をパス、トップを走る本
山選手に迫っていった。
 28周目、バックストレッチでテール・トゥ・ノーズとなると第2コーナーで
一気にパス、そのまま後続を引き離しながら31周を走りきり、トップでチェッ
カーフラッグを受け、出走18台中完走10台と荒れたレ一スを制し、今季2勝目
を飾った。
 予選4番手セカンドローからスタートした道上選手は、好スタートを切り第
1コーナーで2番手に浮上、3周目にはレースベストラッブ1分32秒812をマー
クし健闘していた。その後22周目に中子選手にパスされ3番手となるものの、
そのポジションをキープ。3番手のままチェッカーフラッグを受けた。しか
し、ゴール後の再車検で2番手ゴールの本山選手の車両が、「全日本ツーリン
グカー選手権統ー規則第11条、及び第15条違反により失格」と裁定が下り、道
上選手は第2位と認定された。
 フロントローからスタートした岡田選手は、中盤まで3番手で健闘していた
が、14周目に5番手に後退。そして21周目に他車の撒いたオイルに乗りコース
アウト。残念ながらリタイアとなった。
 9番手スタートの黒澤選手は、第1コーナーまでに8番手に浮上し前車を追
っていたが、5周目、第1コーナーで関谷選手に追突。10秒間のペナルティス
トップを科せられてしまった。黒澤選手はペナルティストップ後再走したもの
の、15周目に再びピットイン。フロント部分の修復のためリタイアとなった。

○第10戦 15:27スタート 31周 出走16台 完走15台

 続く第10戦のスタート進行は、リタイア車の回収や失格の栽定などで予定よ
り遅れ、15時27分、第10戦の幕は切って落とされた。天候は晴れとなり気温は2
8℃にまで上がっていた。
 7番手からスタートした中子選手は、序盤から猛チャージをかけ2周目6番
手、3周目5番手、7周目4番手とレ一スベストラップ1分33秒069(5周目)
をマークしながら次々に先行車をパス、順位を上げていった。その後11周目岡
田選手をパスすると、12周目には道上選手も第1コーナーでパスし2番手に浮
上。13周目にはトップを走る本山選手をも第1コーナーで鮮やかにパス、つい
にトップに立った。その後も中子選手は走りを緩めず21周目には2番手に4秒5
81の差を付け独走状態に持ち込んだ。結局中子選手は5秒872の差でチェッカー
フラッグを受け、今季初の2連勝を飾った。
 予選3番手からスタートした道上選手は、4番手で1周目を終了したが2周
目には3番手に返り咲き、11周目、中子選手とともに岡田選手をかわし2番手
に浮上。次周、中子選手にパスされ3番手となるものの、13周日に本山選手を
パスし再び2番手。そのままポジションをキープし、2戦連続の2位入賞を果
たした。
 予選2番手からスタートした岡田選手は、10周目までポジションをキープし
ていたが、11周目に中子/道上両選手にかわされ4番手。19周目にクルム選手
にもパスされ5番手となったが、そのポジションを保ちチェッカーフラッグを
受け5位入賞となった。12番手スタートの黒澤選手は、好スタートを見せ8番
手で1周目を終了。3周目には7番手に浮上。終盤にさしかかる22周目にヘア
ピンコーナーで前車をパス。そのままチェツカーフラッグを受け6位に入賞し
た。
 この2レースの結果、中子選手はシリーズランキング・ドライバー部門のト
ップに浮上。「TEAM無限HONDA」はチーム部門のトップをキープしている。

◎庄司守孝監督(TEAM無限HONDA)のコメント
「中子選手が頑張ってくれ2連勝を飾ることがてきて本当に良かったと思いま
す。これで中子選手ドライバー部門のトップに上がってきましたし、ハンディ
ウエィトの重い黒澤選手も良く健闘してくれてチームポイントも上がりまし
た。次の仙台ハイランドでは、ハンディウェイトが重くなりますが、さらに戦
闘力を上げるように、開発やセッティングを進めてがんばりたいと思います。
ご声接ありがとうございました。」

○第9・10戦/優勝 中子修選手(Castrol無限ACCORD)のコメント
「予選はウェットコンディションだったので、あのポジションが精一杯だっ
た。テストの時からドライの仕様は自分の思う方向に進んでいたので、決勝の
スタート前に晴れ間が見えたときには、正直言って運が向いてきたと思った。
レースでは、2レース共3種類用意されていたタイヤの内ミディアムを選択
し、これが幸いして好結果に結びついた。次のレースでは70kgのウェイトハン
ディを背負うことlこなるが、良く効くブレーキをつけてもらってがんばりたい
と思います。」

◎由良拓也監督(TEAM MOONCRAFT with 無限 HONDA)のコメント
「今回のレースの流れの中では、予選は苦しかったですが全体としてはかなり
うまくいったと思います。デフのベアリング・トラブルもありましたが、朝の
ウォームアップの時に出てくれたので助かりました。速さに関しては、まだま
だセッティングの詰めなどやることはたくさんあります。無限チームとはタイ
ヤの違いもあり単純比較はできませんが、かなり近づいていると思います。道
上選手は連続2位入賞を果たしましたし、岡田選手も9戦はアンラッキーでし
たが、10戦ではチームポイントを稼いでくれました。今後、もっと活躍してく
れると思います。」

○第9・10戦/2位 道上龍選手(ジヤックス MC アコード)のコメント
「テストでは、ウェット/ドライともにロングではタレ気味だったので、決勝
のレース展開が気になっていた。決勝レースでは、硬めのニュータイヤを選択
したのが幸いし、久し振りに表彰台に立つことができました。次回も頑張りま
すので応援してください。」

     提供:本田技研工業株式会社 広報部



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