全日本GT選手権シリーズ(JGTC)第1戦 GT Championship in TI 決勝 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■開催月日:2003年3月30日 ■開催場所:TIサーキット英田 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■ザナヴィ ニスモGT-R、デビューレースは2位表彰台!! モチュールピットワークGT-Rは8位完走 晴天に恵まれたJGTC第1戦「GT Championship in TI」決勝レースは、55,000 名の観客の前で熱戦を繰り広げた。ポールポジションスタートの#23「ザナヴィ ニスモGT-R」はレース前半をトップで周回、そのまま逃げ切るかに思われたが# 1スープラに逆転され、2位でフィニッシュラインを越えた。 また、#22「モチュールピットワークGT-R」は、好スタートののち後半徐々に順 位を上げ、最終的には8位でチェッカーフラッグを受け、選手権ポイント3を手に 入れた。 レースは、14:00にスタート。気温は、18℃に上がっていた。#23は本山 哲がスタートを担当。#38スープラがフォーメーションラップでスピン、脱落し ていたため、続く#25スープラ、#1スープラとの差を徐々に広げながら、序盤 のレースをリードしていった。しかし、本山のスティント終盤に、#25、#1が 後方に迫り、オーバーテイクに挑んだ#1にリアをプッシュされレコードラインか ら押し出されてしまう。この間に、#25、#1に先行を許し、3位でピットに向 かった。 クルーは約40秒でミハエル・クルムをコースに戻し、#23は再びレースリーダー のポジションを取り戻した。しかし、#1に後ろをプッシュされた後、#25にカ ナードを削り取られており、クルムはスティント序盤から狂ってしまったハンドリ ングに悩まされる。そして、52周目には#1にトップの座を譲ることに。しかし、 62周目にその#1がスピンして後退すると、今度は#25に追い上げられること になった。0.6秒差に迫った#25は、#23との間にいたGT300車両に最 終コーナーでヒット、フロントを壊してピットに戻っていった。その間、スピンか らタイムを挽回してきた#1が再び#23クルムの背後に迫った。そして、75周 目に#1にトップを譲り、そのまま82周目のチェッカーフラッグを迎えることと なった。 #22「モチュールピットワークGT-R」は、スタートドライバーの影山正美が絶妙 の好スタートで、13位から3台を抜いて10位にポジションアップした。39周 目に10位でピットイン、リチャード・ライアンにステアリングを渡した。ニスモ 得意の無駄ないピットワークで、コースに戻ると7位に浮上していた。その後、オー バーテイクのチャンスをうかがったが、ハードブレーキング時に姿勢を崩してスピ ン。9位に後退してしまう。終盤8位に順位を上げ、そのままゴールとなった。 ■本山哲選手 「前半は調子が良かったのですが、気温が予想以上に上がってしまい後半は苦戦し ました。タイヤを含めて、チョイスが今日のコンディションに合っていなかった ようです。優勝はお預けとなってしまいましたが、ポールポジションは取れたし、 トップ争いを演じられた末の2位は悪くはない結果です。次も勝ちを狙っていき ます」 ■ニスモチーム 柿元監督 「本来#23の2位表彰台は喜ぶべきリザルトですが、優勝を逃したのは悔しい限 りです。結果として、うちはタイヤをうまく使いきれなかったのだと思います。 何度か接触があり、そのためサスペンションのセットが狂ってしまいタイヤの磨 耗を早めてしまいました。しかし、苦手だったTIでパフォーマンスを見せられ たし、課題も見つけられました。今回は#23が孤軍奮闘という感じでしたが、 次戦には3台の03年型GT-Rが揃う予定です。この悔しさをバネにしたいで すね」 ■決勝結果 POS Car Name No Driver Laps 1.エッソウルトラフロー スープラ #1 脇阪寿一/飯田 章 2:05'08"439 2.ザナヴィ ニスモ GT-R #23 本山 哲/ミハエル・クルム -4"283 3.TAKATA童夢NSX #18 道上 龍/セバスチャン・フィリップ -29"358 4.G'ZOX無限NSX #16 伊藤大輔/トム・コロネル -40"362 5.Mobil 1 NSX #64 松田次生/小暮卓史 -1'08"948 6.WOODONE トムススープラ #36 土屋武士/エリック・コマス -1'11"691 7.RAYBRIG NSX #100 加藤寛規/光貞秀俊 -1'12"506 8.モチュールピットワーク GT-R #22 リチャード・ライアン/影山正美 -1'26"681 9.プロジェクトμエスペリアスープラ #35 服部尚貴/脇阪薫一 -1Lap 10.ADVAN スープラ #25 荒 聖治/ジェレミー・デュフォア -1Lap 12.カルソニックスカイライン #12 ブノワ・トレルイエ/井出有治 -2Laps 上記の詳細情報は「NISMO official web site」をご覧下さい。