全日本GT選手権

JGTC_Rd.4:MINE 無限+童夢リリース

                                                              1999年 7月12日
                                                      無限+童夢プロジェクト

'99 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP ROUND 4 "CP MINE GT RACE"

          Castrol 無限 NSX、2戦連続の表彰台!

○開催日  :1999年 7月10(土)~11(日)
○開催地  :山口県 セントラルパークMINEサーキット
(コース全長:3.33084km)
○決勝レース :76周(約253.144km)
○天 候  :予選日/曇り 決勝日/曇り
○コースコンディション :予選日/ドライ 決勝日/ドライ
○気温 :決勝日/25.4℃(14時)
○観客数 :42,200人(決勝日/主催者発表)


 中国、九州地方のモータースポーツ・ファンが待ちわびた、1999年全日本GT
選手権第4戦「CP MINE GT RACE」が、7月10~11日の両日、山口県セントラルパ
ークMINEサーキットにおいて開催された。
 ホンダNSX勢は、レギュラーの3チーム4台が勢揃いし、29日(土)の公式予選を
迎えた。その公式予選では4台の内、Mobil 1 NSXが予選4位セカンドローを獲得。
TAKATA 童夢 NSXが6位と好位置につけ、決勝レースに期待を持たせた。
 11日(日)の決勝レースは、9番手スタートから追い上げたCastrol 無限 NSXが3
位に入賞し、選手権ポイント12点を獲得。4番手スタートのTAKATA 童夢 NSXは、途中
トラブルから大きく遅れて13位、Mobil 1 NSXとRAYBRIG NSXは、残念ながらリタイア
に終わった。

●CP MINE GT RACE 出場チームと戦績
 No.│マシン名          │エントラント名        │ドライバー    │HW│予│決│
    │                  │                      │              │  │選│勝│
 6│Castrol 無限 NSX  |無限×童夢プロジェクト│中子 修      │40│9│3│
 │ │                  │                      │道上 龍      │ │位│位│
18│TAKATA 童夢 NSX   │                      │脇阪寿一      │30│6│13│
 │ │                  │                      │金石勝智      │  │位│位│
64│Mobil 1 NSX      │Mobil1 Nakajima Racing│トム・コロネル| │10│4│
│  │                  │                      │山西康司      │ │位│ │
 100│RAYBRIG NSX       │チーム国光            │高橋国光      │70│15│26│
│  │                  │with MOONCRAFT        │飯田 章      │  │位│位│
 ※HW=ハンディ・ウェイト(単位:kg)

 今シーズン、スープラ勢の台頭により苦しい戦いとなったNSX勢は、本大会より
テストケースとして新しいフロントカウルをTAKATA 童夢 NSXに採用。このカウルは、
フロントのダウンフォースを拡大することを目的とし、横幅を拡大している。この横
幅の拡大に併せ、フロントトレッドも片側25mm、両サイドで50mm拡大している。また
このフロント部分の改修に併せリアウィングもハイダウンフォースを得られる2枚タ
イプに変更された。このニューカウルと足廻りは本レースの結果をみて、今後各車に
採用される予定である。
 金曜日のフリー走行では曇り空の下、各チームとも積極的に走り込みセッティング
をつめていった。その中、TAKATA 童夢 NSXはニューカウルの効果か2番手につけ、予
選、決勝に期待を持たせた。

○公式予選第1回[7月10日(土) 11:00~12:00 出走:34台]
 いよいよ、中国・九州地方の大勢のファンの待ちわびた1999年全日本GT選手権第4
戦の公式予選が、曇りの空ではあるがドライコンディションの下開始された。
 予選開始とともにGT500クラスの各チームともコースイン、一斉にタイムアタックが
開始された。
 NSX勢は、Mobil 1 NSXのトム・コロネル選手が一旦はコースインしたがすぐにピッ
トに戻りそのまま待機していた。
 予選開始後8分過ぎ、NSX勢は次々とコースイン、激しいタイムアタックが開始
された。
 その中、Mobil 1 NSXのコロネル選手は、ウォームアップにゆっくり1周した後ア
タックを開始、1分25秒371で5番手につけ、さらに激しくアタックを行い4周目1分
24秒710をマーク、その時点での2番手につけGT500クラス専用の20分を終了した。
 前日のフリー走行で2番手につけ期待されていたTAKATA 童夢 NSXは、脇坂寿一選手
がアタックを担当し、積極的に攻めたが1分25秒399の8番手。Castrol 無限 NSXの道
上選手は1分25秒430の9番手。70kgのハンディウェイトを積むRAYBRIG NSXの飯田章
選手は1分25秒964で15番手にそれぞれつけて最初の20分を終了した。
 GT300クラスとの混走となる最後の20分は、各チームともドライバーを交代し予選基
準タイムをクリア、そのセッティングの変更や決勝レースに向けて準備を始めていた。
 脇坂選手は「セッティングを外してしまいました。インターバルの間にやり直して
もらって、2回目に挑みます。」と語った。
 予選第1回の暫定ポールポジションは、1分24秒519でカストロール・トムス・スー
プラが獲得した。

○公式予選第2回[7月101日(土) 15:00~16:00 出走:33台]
 インターバルの間に気温は上昇し蒸し暑さを感じる中、公式予選第2回が開始され
た。各チームとも一斉にスタートはしていったが、タイムアップは難しいと判断した
ものか、決勝セッティングの確認を行っているチームも見受けられる中、NSX勢は
全車積極的にタイムアタックを繰り返していた。
 セッティングを変更したTAKATA 童夢 NSXは脇阪選手が再度アタック、6周目に1分
24秒869を記録し、予選第2回のトップ、総合でも6番手にポジションアップを果たし
た。
 RAYBRIG NSXは飯田選手がアタックし、第1回のタイムを更新する1分25秒836まで
タイムアップしたが、GT300クラス専用の掲示がされた後の周回によるタイムで無効と
され、9番手のポジションをフイにしてしまった。
 Mobil 1 NSXとCastrol 無限 NSXも積極的にアタックは行ったが、上昇した気温の
ためタイムアップはならず、ポジションは替わらなかった。
 結局、GT500クラスの中で予選第2回にポジションアップを果たしたマシンは、TAK
ATA 童夢 NSXのみであった。

 この結果、GT500クラスではポールポジションから11位までが1秒差という激しい予
選を制したのは、カストロール・トムス・スープラ。NSX勢では、Mobil 1 NSXが
予選4位、TAKATA 童夢 NSXが6位、Castrol 無限 NSXが9位、RAYBRIG NSXが15位に
つけ、各チームとも明日の決勝レースに備えていた。

○決勝レース[14時00分スタート 76周 出走:34台]
 今にも雨が降りそうな曇り空の下、スタート進行がオンタイムで開始され、午後14
時00分、フォーメーションラップから1周して、決勝レースの幕が切って落とされた。
 全車きれいにスタートを切ったかに思われた1周目第1コーナーの先陣争いからMo
bil 1 NSXとTAKATA 童夢 NSXが接触。Mobil 1 NSXの山西選手は、押し出される格好
でコースアウトし、グラベルにストップ、オフィシャルに押し出してもらいレースに
復帰したが、2ラップ遅れとなってしまった。コースに復帰した山西選手は、1分26
秒台を記録しながら追い上げたが2周の差は取り返せず、コロネル選手と交代。替わ
ったコロネル選手も前を追って快走したが、51周目に最終コーナー立ち上がりで、サ
スペンショントラブルからストップしリタイアとなった。
 TAKATA 童夢 NSXの脇阪選手は、1周目の接触で姿勢を乱し遅れたものの、そのまま
レースを続行。8番手でグランドスタンド前に戻ってきたが、ペースが上がらず徐々
に順位を落としていった。26周目11番手で予定より早くピットイン、マシンをチェッ
クしたところ、1周目の接触の影響で左ステアリングアームが曲がり破損寸前で、交
換作業のため大きく遅れてしまった。その後金石選手がハンドルを握り、徐々に順位
を取り戻していったが、4周遅れの13位でレースを終えた。
 予選9番手スタートのCastrol 無限 NSXは道上選手のハンドルでスタート。7番手
で1周目のグランドスタンド前に戻ってきた。その後も道上選手は着実にポジション
を上げ、13周過ぎからは6番手につけチャンスをうかがっていた。他チームがルーチ
ンのピットインを行いだした30周過ぎから徐々に順位を上げ、35周目には2番手、42
周目にはついにトップに浮上していった。48周目、Castrol 無限 NSXもルーチンのピ
ットイン。ドライバーを中子選手に替わり3番手でレースに復帰。ハンドルを握る中
子選手は、後続の激しいチャージを跳ね返し3番手をキープ。そのまま76周目のチェ
ッカーフラッグを受け、第3位に入賞した。
 飯田選手のドライブで15番手からスタートしたRAYBRIG NSXは、そのポジションから
徐々に追い上げをはかり、8周目には11番手に浮上していったが、22周目に痛恨のス
ピンを喫し、2周遅れとなってしまった。その後途中でドライバーを高橋監督兼選手
に交代し走行していたが、再度スピン、さらに大きく遅れてしまった。そのご順調に
前車を追っているかに見えたが、62周目、突然のエンジンブローでコースサイドにス
トップし、14周遅れの26位となった。

 レースは71周目までトップをキープしていたカストロール・トムス・スープラを、
72周目に交わしたペンズオイル・ニスモGT-Rがトップでチェッカーフラッグを受け、
今季初優勝を飾った。


○第3位 熊倉淳一監督(Castrol 無限 NSX)のコメント
「前回に続き作戦通りのレースです。道上選手も25周を過ぎるまでペースを上げずに
タイヤを温存しろという無理な言いつけを良く守ってくれましたし、中子選手も良く
ポジションをキープしてくれました。100%満足できる結果ではありませんが、現状で
はまずまずの結果だと思います。後3戦ポイント積み重ねて、チャンスが来たら勝負
したいと思います。今後も、応援よろしくお願いします。」


※資料提供:無限×童夢プロジェクト



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