Japanese F3

JF3:TDPドライバー井口卓人が開幕2戦をポール・トゥ・ウィン (TOYOTA)

TDPドライバー井口卓人が開幕2戦をポール・トゥ・ウィン
トヨタドライバーが2戦共に表彰台を独占
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デビュー戦で2戦連続ポール・トゥ・ウィンの
完全勝利を果たした井口卓人

 2008年全日本F3選手権の第1大会(第1戦、第2戦)が4月5日(土)と6日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。

 2008年の全日本F3は全9大会(18戦)が予定されているが、今季から旧型車輌を使用したナショナルクラスが開設され、全日本選手権クラスと混走でレースが行われることとなった。これに伴い、予選のフォーマットが変更され、今大会ではナショナルクラスとの混走、その後全日本の占有走行時間となり、その中でのベストタイムで第2レース(日曜日)のグリッドが決定、セカンドベストタイムによって第1レース(土曜日)のグリッドが決定される。

 今シーズンは参戦するドライバーも大きくその顔ぶれを変え、下位カテゴリで活躍した有望な若手ドライバーが多くステップアップ。トヨタ勢では、昨年のフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)のチャンピオンであるTDPドライバー国本京佑(ペトロナスチームトムス)、昨年のフォーミュラ・トヨタ(FT)チャンピオンのTDPドライバーK.コッツォリーノ(ナウモータースポーツ)、やはりFTやFCJで活躍を見せたTDPドライバー井口卓人(ペトロナスチームトムス)、そして昨年のドイツF3チャンピオンであるC.バンダム(ペトロナスチームトムス)らがチャンピオンを目指して参戦する。

 今大会には全日本クラスに9台、ナショナルクラスに7台がエントリーし、全日本クラスにはトヨタ・トムス1AZ-FEエンジン搭載車が5台出場。ナショナルクラスは出場全車がトヨタ・トムス3S-GEエンジンを搭載している。

 前日の4日(金)に行われた占有走行では、井口が好セットアップを見出し、トップタイムをマーク。国本、バンダムが続き、トムスの3台がトップ3を占めた。

 5日(土)午前10時45分から開始された予選は、最初の20分間ナショナルクラスとの混走、その後10分間全日本の占有走行となったが、井口の好調は続き、混走時間からコースレコードを更新する速さでトップタイム。その後もタイムを更新し、見事第1戦、第2戦共にポールポジションを獲得した。国本は第1戦3番手、第2戦2番手。バンダムがこれと入れ替わる形で第1戦2番手、第2戦3番手となった。

 新設されたナショナルクラスでは、TDPドライバー山内英輝(トムススピリット)が第1戦でポールポジションを獲得。第2戦も最前列2番手を確保した。

 続いて午後4時5分から15周で争われる第1戦決勝がスタート。ポールポジションの井口はスタートでやや遅れたが、すぐに首位を奪い返すと、その後は圧倒的な速さで後続を引き離し独走。そのままトップでチェッカーを受け、デビュー戦でのF3初勝利をポール・トゥ・ウィンで飾った。

 一方、後方では2番手スタートのバンダムが単独走行。その後で3番手スタートの国本に4番手スタートのコッツォリーノが挑み、8周目に逆転。バンダムが2位、コッツォリーノ3位、国本4位という順位でフィニッシュした。  ナショナルクラスでは山内がポール・トゥ・ウィンで初優勝を挙げた。

 6日(日)午後12時55分から21周で競われる第2戦の決勝がスタートした。ポールポジションの井口は、今度は好スタートを切り、やはり序盤から後方を引き離して独走状態となった。一方、2番手グリッドの国本はスタートをミス。3番手グリッドのバンダムに先行を許し、バンダムが2位、国本3位でレースを開始した。

 その後、国本は再びコッツォリーノの激しい追い上げを受けたが逃げ切って3位でフィニッシュ。バンタムが2位。井口は開幕から2戦連続のポール・トゥ・ウィンを果たし、第2戦はトムスの3台が表彰台を独占。井口はこの週末、予選・決勝、ファステストラップの全てでトップという圧倒的な強さを見せた。

 ナショナルクラスでは、山内は2番手グリッドからのスタートであったが、スタートで遅れ、大きくポジションダウン。なんとかクラス3位まで追い上げたが、ホイールナットが緩むトラブルに見舞われピットイン。6位に終わった。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社



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