全日本F3選手権第9戦決勝は、フロントローの2台がペナルティで後退する中、予選3番手からスタートした#7山本尚貴(Honda Team Real)が#1カルロ・ヴァン・ダムの追撃を退けて初優勝を飾った。
第9戦決勝は午後4時10分にフォーメーションラップが開始された。 ここでポールシッターの#37井口卓人がグリッドの停止位置を行き過ぎてしまうミスを犯してしまう。 更にはスタートでトップに立った予選2番手の#36国本京佑にもフライングの裁定が下り、国本には2周終わり、井口には5周終わりでドライブスルーペナルティーを指示するボードが提示された。 これでトップに繰り上がったのが予選3番手の山本だ。
山本は井口がピットインした8周目からトップに立つと、背後にポイントリーダーのヴァン・ダムを従えて周回を重ねていく。 予選2番手のタイムを出しながらダブルチェッカーにより3グリッド降格の裁定を受けたヴァン・ダムは、山本の背後にぴったり張り付き、16周目のヘアピンではインを狙っていったが、山本も巧みなライン取りでヴァン・ダムを牽制。 結局最後まで山本がヴァン・ダムを抑え切って18周を走り切り、F3デビュー9戦目にして念願の初優勝を手にした。 3位には山本のチームメイト#8中山友貴が入り、トムス勢のペナルティに乗じた形とはいえ、ホンダ勢が久々に表彰台に二人のドライバーを送り込む結果となった。
なお、ナショナルクラスは#19ザヒール・アリが来日以来初優勝。ポールポジションの#20アレキサンドレ・インペラトーリはフォーメーションラップでエンジンがかからず、そのままリタイヤとなっている。
第10戦決勝は明日午後0時30分より、25周で戦われる。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum