Japanese F3

JF3:第8戦富士決勝 マーカス・エリクソンが雨の中、ポールトゥウィン!

全日本F3選手権は28日、富士スピードウェイで第8戦の決勝を行い、ポールポジションからスタートしたマーカス・エリクソン(トムス)がそのまま逃げ切り優勝した。Nクラスは予選4位の佐藤公哉(ノバ)が優勝した。

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 午前中、フォーミュラニッポンフリー走行中ドライだった路面もサポートレースのシビックレース中から降り出した雨のため、F3決勝が行われる午後には路面はほぼレインコンディションとなった。

 12時45分、全車レインタイヤを履いてフォーメーションラップが始まる。1周を回ってグリッドに着きスタート。

 ポールポジションのマーカス・エリクソン(トムス)が好スタート。予選2位の国本雄資(同)は出遅れ、予選3位の井口卓人(同)にかわされると1コーナーで予選5位から上がってきたケイ・コッツォリーノ(戸田)にプッシュされスピン。コースに復帰するも後方集団に埋もれてしまった。

 トップはエリクソン、2位に井口、この混乱で3位に上がってきたのが予選4位の安田裕信(スリーボンド)だ。

 トップ、エリクソンは徐々に2位の井口を引き離しにかかるが、2秒近く開いた7周目あたりからは逆に2位井口がその差を詰め始める。12周目には1秒を切り、16周目あたりには井口がエリクソンの背後まで迫ったが、タイヤが終わってしまい追撃もここまで。結局、エリクソンが井口を3秒離して、ポールトゥウィンで今季2勝目を飾った。2位は井口。

 序盤のスピンで最後尾近くまで落ちた国本だが追撃をあきらめなかった。ファステストラップを更新しながら、次々に前車をパスし、徐々に順位を回復。4周終わって8位。6周終わりまでには千代勝正(ノバ)を抜き7位。さらに嵯峨宏紀(ルボーセ)を抜き7周を終わって7位。クラストップ争い中の佐藤公哉(ノバ)とアレキサンドラ・インペラトーリ(アチーブメント)をも抜きさり11周目には早くも3位安田の背後4位まで上がってきた。

 国本は4位に上がった時点で5秒以上あった3位安田との差をも詰め始める。14周目に入ったストレートで安田に追いつくと、両者併走しながらコカコーラコーナーへ。そしてついに立ち上がりで安田の前に出、3位に上がる。しかしトップ2台を追うには残り周回数も少なくこのレースを3位で終えることとなった。

 Nクラスは予選クラス4位の佐藤が好スタート。1コーナーでクラスポールポジションのインペラトーリの背後に着けるとコカコーラコーナーでインペラトーリがオーバーランした隙にトップに躍り出た。その後もインペラトーリに背後を脅かされるが、インペラトーリがタイヤバーストでタイヤ交換のためピットインしたため、そのまま逃げ切りクラス優勝、Nクラスのドライバーズ選手権争いでも関本雄飛(AIM)を逆転してトップに立った。

 千代は予選でクラス7位だったが、スタートの混乱でクラス3位に上がると、インペラトーリの脱落によってクラス2位に。クラス予選2位の山本尚貴(HFDP)は、2周目の100Rで関口にプッシュされるというアクシデントを乗り越え、終盤にチームメイトの小林崇志(HFDP)をパスしてクラス3位でレースを終えた。

 次戦、第5大会は舞台を鈴鹿サーキットに移して第9戦決勝が7月11日、第10戦決勝が7月12日に開催される。

Text: Yoshiori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum


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