Japanese F3

JF3:第6戦富士決勝 国本の快進撃止まらず!開幕6連勝を達成。Nクラス小林も連勝を果たす

全日本F3選手権第6戦の決勝が6月13日、富士スピードウェイで行われた。
レースは序盤セーフティーカーが入るなど荒れた展開となったが、それでもポールポジションの#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)は後続に付け入る隙を与えず、連勝記録を6に伸ばした。
Nクラスも昨日に引き続いて#8小林崇志(HFDP RACING F307)が連勝。こちらも今季通算5勝とチャンピオンシップを大きくリードする結果になった。

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第6戦決勝は午後3時20分より21周で行われた。
心配された雨は最後まで降ることは無く、終始ドライコンディションでのレースとなった。
スタートでトップに立ったのはポールポジションの国本。
しかしその後方は熾烈なバトルが展開され、#36ラファエル・スズキのすぐ後ろで#62嵯峨宏紀、#12関口雄飛、#2アレキサンドラ・インペラトーリの3台が併走状態で1コーナーへ。
ここで行き場を失ったインペラトーリがコースアウト、5位に後退すると、4位に上がった関口はすかさずダンロップコーナーで嵯峨のインに飛び込み、3位に浮上した。

ところが3周目の2コーナー立ち上がりでNクラスの2位争いを展開していた#22佐々木大樹と#7三浦和樹が接触、1台がコース上にストップしてしまったため、この周終わりでセーフティーカーが導入されることとなった。
幸い三浦と佐々木には怪我はなかった模様だ。

セーフティーカーは6周終わりでピットイン。レースは7周目から再開された。
ここで再び後続を突き放したい国本だったが、自身のドライビングミスなども合ってペースが上がらず、2位スズキとのギャップが中々開かない。スズキも最終コーナーでオーバーステアに悩まされていたといい、国本攻略の糸口は見えないまま周回を重ねていく。
そのうち国本は次第にペースを取り戻し、11周終わりで1秒、14周終わりで2秒と次第にギャップを広げていった。

結局国本はスズキに3.249秒差をつけて21周を走破。開幕以来続いている連勝記録を6に伸ばした。
過去に遡ればこれは1999年のダレン・マニング、2003年のジェームス・コートニーに並ぶ記録だ。
2位にはラファエル・スズキ。日本デビュー以来の最上位記録を一つ更新した。

Nクラスはスタートでクラス2番手の小林が飛び出す一方でポールの#18銘苅翼は出遅れて4位に後退。
しかし3周目にクラス2位争いを展開していた三浦と佐々木が接触してリタイヤとなったため、銘苅は2位に繰り上がった。

リスタート後も順調に後続を突き放していく小林の後方では、熾烈なドッグファイトが展開された。
まず12周目の1コーナーで#23佐藤公哉が銘苅を捕らえ、2位に浮上する。
銘苅は#37蒲生尚弥にも追い上げられ、数周にわたって懸命に押さえ込んでいたが、19周目の1コーナーでインに並ばれ、遂にコカコーラコーナーでコースをはみ出し、4位に後退してしまった。

トップの小林は結局2位以下に7.8秒もの大差をつけてチェッカーを受け、今季通算5勝目をものにした。
2位は佐藤、3位蒲生の順。
ところがレース後の車検で佐藤の車両が最低重量違反と判定され、残念ながら失格となってしまった。
これにより蒲生が2位、銘苅が3位にそれぞれ繰り上がった。

次戦の舞台もまた富士スピードウェイ。7月17-18日決勝だ。
国本の連勝がどこまで続くか、誰がそれに待ったをかけるのかに注目だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO Photo: Motorsports Forum


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