全日本F3選手権第1戦富士の公式予選は、今年からチーム・トムスに加入した#1マーカス・エリクソン(PETRONAS TEAM TOM'S)がCクラスのポールポジションを獲得。Nクラスは昨年ヨーロッパでインターナショナル・フォーミュラ・ マスターに参戦していた#18関口雄飛(AIM SPORTS)がポールとなった。
昨年のシャシー更新に伴い、旧型シャシーによるナショナルクラスが設けられたF3選手権。
今年からはこのナショナルクラスにも全日本タイトルが掛けられることになり、これに伴って昨年の全日本クラスはCクラス、
ナショナルクラスはNクラスと名称も変更された。
また、昨年まで無限エンジンで全日本クラスに参戦していたチーム・リアルがNクラスに活躍の場を移し、 HFDPレーシングとして山本尚貴、小林崇志の2台を走らせるほか、かつてナウ・モータースポーツから全日本F3に参戦し、 昨年はヨーロッパに活動の場を移していた関口もNクラスで全日本復帰を果たすなど、 今シーズンはチーム体制やドライバーラインナップにも大きな動きが見られた。
予選方式も、昨年の30分間のセッションのセカンドタイムが土曜の決勝、 ベストタイムが日曜の決勝という今ひとつわかりにくいやり方から、今年は従来の15分間×2回の方式の戻されることとなった。
こうして新たなスタートを切った全日本F3選手権最初の公式予選は、4月4日午前10時45分より15分間で行われた。
Cクラスはエリクソン、#36井口卓人、#37国本雄資のトムス勢が序盤から激しくトップを争い、 そこにスリーボンドエンジンの#12安田裕信が割ってはいる展開となり、上位5台が昨年までのコースレコードを更新した。
結局、チェッカー直前に1分34秒019を叩き出したエリクソンが第1戦のポールを獲得、2番手に井口、3番手国本と、 トムス勢が1-2-3を占めて午後の予選に臨むことになった。
Nクラスは序盤から#7山本が好タイムを連発してトップに立ったが、 開始13分過ぎに関口が1分36秒137を出してトップに躍り出た。2番手には山本、 3番手には今季よりFCJからステップアップしてきた#8小林がつけた。
第1戦決勝は今日の午後3時55分より15周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum