全日本F3選手権第16戦(最終戦)は17日、大分県のオートポリスで20周の決勝を行い、嵯峨宏紀(ルボーセ)が昨日に続き2連勝を飾った。Nクラスは蒲生尚弥(トムス)が優勝した。
第16戦は10時35分よりフォーメーションラップが始まった。スタートは大波乱。ポールスタートの山内英輝(ハナシマ)に予選2位の国本雄資(トムス)が1コーナーで並びかけるが両者接触。コースアウトして早くも戦列を去った。後方ではNクラスポールの蒲生尚弥(トムス)と予選クラス2位の小林崇志(HFDP)も接触。蒲生はそのまま走り続けたが、小林はコースアウトしてマシンを止めた。
そのためトップには予選3位の嵯峨宏紀(ルボーセ)が上がり、2位には関口雄飛(スリーボンド)、3位にはアレキサンドラ・インペラトーリ(アチーブメント)と続いた。
嵯峨はファステストラップを出し、2位の関口を引き離しにかかる。3位のインペラトーリも上位2台を追いかけることができずに単独走行。レース中盤には2位関口との差を5秒以上まで広げたが、終盤にはペースをコントロールする余裕で、嵯峨が昨日に続き2連勝。今シーズン限りでF3を引退する嵯峨が有終の美を飾ることとなった。
Nクラスは蒲生がクラス2位の千代勝正(ルボーセ)と1秒前後の差で競っていたが、レース終盤に千代がスピンして4位に後退。レース序盤から僅差の争いを演じていた佐藤公哉(ノバ)と佐々木大樹(同)がそれぞれクラス2位、3位に上がった。
しかし、18周目にクラス2位争いを演じていた、佐藤と佐々木のチームメイト同士があろうことか第2ヘアピンで接触。両者リタイアしたため、千代が2位に返り咲き、3位には三浦和樹(HFDP)が上がると、このままの順位でレースは終了した。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum