全日本フォーミュラ3選手権第16戦は26日、スポーツランドSUGOで18周の決勝を行い、ポールポジションからスタートした国本雄資(トムス)がそのまま逃げ切り優勝した。Nクラスもポールポジションスタートの佐藤公哉(ノバ)が今季3勝目を飾った。
フォーミュラ・ニッポンの公式予選が終了し、太陽が西に傾いた16時15分全日本F3のフォーメーションラップが始まった。
スタートは、予選2位のマーカス・エリクソン(トムス)が好スタート。ポールポジションの国本雄資(同)にインから並びかけるが、抜けず国本がホールショットを決めた。3位には井口卓人(同)が付け、トムス軍団がリードする形でレースが始まった。
その後方では、4位ケイ・コッツォリーノ(戸田)がトムス勢に食らいつき、5位の嵯峨宏紀(ルボーセ)と安田裕信(スリーボンド)が接近戦。
2位のエリクソンは5周目あたりからトップの国本に迫り、ストレートから1コーナーで再三、国本のインを伺うがオーバーテイクには至らず、終盤には逆に差を広げられ、国本が今季4勝目を飾ることとなった。
3位には井口が入り、4位がコッツォリーノ。5位には中盤、嵯峨をかわした安田が入った。
Nクラスは、ポールポジションの佐藤公哉(ノバ)が好スタート。2位にはアレキサンドラ・インペラトーリ(アチーブメント)が着け、3位はF3デビュー戦の山本龍司(AIM)。予選クラス2位の山本尚貴(HFDP)は1周目後方集団に埋もれて戻ってきた。
佐藤とインペラトーリはこのままの順位でフィニッシュ。佐藤は今季3勝目を飾った。
3位でレースを始めたルーキーの山本(龍)は7周目に黒田吉隆(アチーブメント)に、さらに山本(尚)にかわされ、結局5位でレースを終えた。
3位に入ったのは終盤、山本(尚)の追撃をかわしきった黒田。うれしい初表彰台をゲットした。
この結果、Cクラスのドライバーズチャンピオンシップは国本が脱落。明日27日の第16戦最終戦は、井口とエリクソンが本年度のドライバーズチャンピオンを巡って争うこととなった。
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI