全日本F3選手権第14戦は24日、スポーツランドSUGOで決勝を行い、18周を回ってCクラスは山内英輝(ハナシマ)が、Nクラスは千代勝正(NDDP)が優勝した。
決勝レースは15時35分にフォーメーションラップが始まる。スタートは、予選2位のリチャード・ブラッドレー(トムス)の出だしが良く、ポールシッターの山内英輝(ハナシマ)に並びかけるが、山内がこれを退けホールショットを奪って1コーナーを抜ける。
今日の山内は絶好調。1周目には2位以下を1秒5離してコントロールラインを通過すると、その後も手綱を緩めることなく後続を引き離しにかかる。レース中盤の9周目には2位ブラッドレーとの差を5秒あまりと広げると、最終的には2位以下を10秒以上ちぎって独走優勝を飾った。
安田裕信(スリーボンド)は3位でレースを始めたが、抜きあぐねていた2位のブラッドレーが14周目のハイポイントコーナーでコースアウトしたため2位に繰り上がり、この順位でレースを終えた。
予選で総合11位と後方に沈んだ関口雄飛(B-MAX)は、怒濤の追い上げをみせる。1周目に総合の9位でコントロールラインに戻ってくると、2周目には同7位、4周目には同5位、5周目には同4位とジャンプアップ。7周目にはこのレースのファステストラップとなる1分15秒255を叩き出し、3位を走る安田を追うが、その差は5秒と大きい。結局、安田を捉えることはかなわず、ブラッドレーのコースアウトで3位に繰り上がりレースを終えることとなった。
Nクラスはポールシッターの千代勝正(NDDP)がホールショットを奪う。2位に中山雄一(トムス)、3位にギャリー・トンプソン(KCMG)と続く。予選クラス2位でポイントリーダーの野尻智紀(HFDP)は4位と苦しい位置でレースをスタートすることとなった。
クラストップの千代は前を走るCクラスのマシュー・ハウソン(KCMG)に詰まり、一時中山、トンプソン以下に迫られるが、ハウソンがジャンプスタートでドライビングスルーペナルティを受けピットインし、前が開けるとペースアップ。最終的にクラス2位の中山を4秒以上離して優勝を果たした。2位には中山が、3位にはトンプソンが入った。
第15戦決勝は明日25日8時30分より25周で、つづいて第16戦最終戦は12時35分より同じく25周で争われる。
Cクラス、Nクラスとも明日、ドライバーズチャンピオンが決定する。今シーズンの栄冠はどのドライバーの頭上に輝くことになるのだろうか。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum