Japanese F3

JF3:第13,14戦SUGO 第13戦はラファエル・スズキが制し3連勝第、14戦では山内英輝が初優勝を飾る (TOYOTA)

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第14戦で全日本F3初優勝を飾った山内英輝(中央)と、
2位の嵯峨宏紀(左)、3位のラファエル・スズキ(右)

 全日本F3選手権の第7大会(第13戦、第14戦)が9月25日(土)と26日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。

 開幕から10連勝を挙げる圧倒的な強さで、前大会もてぎで早くもシリーズタイトルを決めたTDPドライバーの国本雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)は、前大会より、年末のマカオGPを見据えて仕様を変更した車両で参戦。チームメイトのラファエル・スズキ(PETRONAS TEAM TOM'S)が国本の連勝を止め、もてぎで2連勝を挙げた。また、第5大会から参戦している山内英輝(ハナシマレーシング)も第9戦、第10戦での連続表彰台に加え、第11戦では初ポールポジションも獲得。上位勢での激戦が期待された。

 今季の同シリーズには、CクラスにTOM'S TOYOTA 1AZ-FEエンジン搭載車両が4台出場、Nクラスは参戦車両11台全てがTOM'S TOYOTA 3S-GEエンジンを使用している。

 25日(土)午前11時より第13戦の予選が開始。今にも降り出しそうな天候のため、序盤から各車は積極的にアタックを行い、激しく順位の入れ替わる予選となったが、山内が今季2度目のポールポジションを獲得。スズキが2番手、国本が3番手、嵯峨宏紀(DENSO Team Le Beausset)が4番手で続いた。このトップ4台は、僅かコンマ1秒以内の差。トップ3は100分の4秒内に3台が入るという、僅差での予選となった。

 10分間のインターバルを経て行われた第14戦の予選でも、山内がタイムを大幅に伸ばしてトップタイムをマークし、2戦連続のポールポジション。2番手以下は再び僅差での争いとなったが、嵯峨が2番手。スズキが3番手、国本は4番手に留まった。

 Nクラスでは、第13戦はランキング首位の小林崇志(HFDP RACING)がポールポジション。目下5連勝中のTDPドライバー 蒲生尚弥(TOM'S SPIRIT)が2番手。第14戦は蒲生がポールポジションを獲得。こちらもCクラス同様、トップ4台が僅か0.05秒差という僅差の争いとなった。

 予選の後も心配された雨はなく、むしろ晴れ間が見え始めた午後4時17分に第13戦の決勝レース(18周)がスタート。

 2番手グリッドのスズキが抜群のスタートを切り、ポールポジションの山内をパスし、首位奪取。山内、国本、嵯峨と続いた。しかし、嵯峨は2周目にコースオフを喫し、後退。

 その後、スズキ、山内、国本の上位3台は、それぞれ1秒以内の間隔で周回を重ねていったが、追い抜きの難しいSUGOで、順位の変動はなく、そのままスズキがトップでフィニッシュ。前大会に続き3連勝を飾った。山内が2位、国本が3位で表彰台を獲得した。

 Nクラスでは、グリッド通り小林、蒲生の順でスタートを切ったが、2周目の1コーナーで小林がコースオフ。首位に立った蒲生は、後続との差を広げ、6連勝を飾った。

 26日(日)は秋晴れの下、午後12時27分に第14戦の決勝レース(25周)がスタート。今度はポールポジションの山内がスタートを決め、トップで1コーナーへ。上位勢はグリッド通り、嵯峨、スズキ、国本と続いた。

 山内が2位の嵯峨をじりじりと引き離していく一方で、3位争いはスズキを国本が激しく攻め、防戦に回るスズキも前を追うまでには至らず。国本は何度かコースアウトしかけながらもプッシュしたが、逆転は叶わなかった。

 山内は最後は嵯峨に2秒以上の差をつけ、見事トップでチェッカー。全日本F3のCクラスで、自身初の勝利を挙げた。また、ハナシマレーシングにとっても、嬉しいF3初優勝となった。

 嵯峨が今季3度目の2位表彰台を獲得。3位にはスズキ、国本は4位で今季2度目の表彰台を逃したレースとなったものの、後半ファステストラップをマークするなど、速さを示した。

 Nクラスでは、ポールポジションの蒲生がスタートからトップを守り、そのまま逃げ切って7連勝。ランキング首位の小林が5位に終わったため、小林と2位蒲生の差は5ポイントとなり、タイトル争いは全く予断を許さない状況で、残る最終大会オートポリスでの2戦を迎えることとなる。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社


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