2009全日本F3選手権第12戦の決勝は、ポールポジションの#2ケイ・コッツォリーノ(TODA
FIGHTEX)がスタートから後続を突き放し、F3参戦2年目にして初優勝を達成した。
戸田レーシングにとっては2006年7月の第10戦鈴鹿以来、3年ぶりの勝利となった。(当時のドライバーは伊沢拓也)
Nクラスは#7山本尚貴(HFDP RACING)が昨日に続いて連勝、第8戦鈴鹿から3連勝を達成した。
Nクラス予選トップの#18関口雄飛(EBBRO AIM F307)はエンジントラブルからピットスタートとなり、
クラス5位でレースを終えた。
第12戦決勝は午後0時45分にフォーメーション開始。
ここでNクラスポールの関口のエンジンがかからず、ピットレーンに押し戻されることになった。
スタートを制したのはコッツォリーノ。凄まじいダッシュで2位の#37国本雄資を全く寄せ付けずに1コーナーに飛び込んでいった。
その後方では4位スタートの#12安田裕信が3位にジャンプアップ。先行された#36井口卓人は懸命にテールに喰らいつき、
順位挽回を図るが、安田は巧みなライン取りで井口のアタックを退ける。
この3位争いに昨日優勝の#1マーカス・エリクソンが僅差で続き、Cクラスはこの順位のまま周回を重ねていく。
トップのコッツォリーノは終始ハイペースで逃げに逃げ、11周目にはファステストラップも記録して、国本との差はどんどん開いていく。
最終的にコッツォリーノは2位以下に5秒近い大差をつけて20周を走り切り、F3参戦2年目にして念願の優勝を達成。
2位は国本、3位は安田となり、無限ホンダ、トムストヨタ、
スリーボンドニッサンと3メーカーのエンジンユーザーが揃って表彰台に上がる結果となった。
Cクラスは関口がピットスタートとなったことより先頭からスタートすることとなった山本が序盤から会長に後続を突き放し、
2位の#20アレキサンドレ・インペラトーリに14秒もの大差をつけて第8戦鈴鹿からの3連勝、今季通算5勝目を飾った。
3位はランキング2位の#23佐藤公哉。チームメイトの#22千代勝正を序盤に攻略し、インペラトーリに迫ったが、
こちらの攻略は叶わなかった。
ピットスタートの関口はトップと同等のハイペースで追い上げを計ったが、クラス5位に終わっている。
次戦オートポリスラウンドは8月29、30日決勝だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA