第4戦で初勝利を挙げた中山雄一
全日本F3選手権の第2大会(第3戦、第4戦)が5月12日(土)と13日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。
今季の同シリーズには、TOYOTA 1AZ-FEエンジン搭載車両が4台出場、Nクラスは参戦車両7台全てがTOYOTA TOM'S 3S-GEエンジンを使用している。
シーズン開幕となった前大会で、F3デビューながら2連勝を飾った平川亮(RSS)は、今大会、フルエントリーしているフォーミュラ・チャレンジ・ジャパンと掛け持ちで両カテゴリーに出場。4レース分の予選と決勝を走る、非常に忙しい週末となった。
12日(土)午前11時45分から10分間のインターバルを挟んで10分間ずつ、第3戦と第4戦の予選が行われ、平川が第3戦、第4戦共にトップタイム。第2戦から3戦連続でのポールポジションを獲得した。 山内英輝(B-MAX ENGINNERING)が第3戦2番手、第4戦は4番手。TDPドライバーの中山雄一(PETRONAS TEAM TOM'S)は第3戦3番手、第4戦2番手につけた。
Nクラスでは、第3戦平峰一貴(HFDP RACING)、第4戦佐々木大樹(NDDP RACING)がポールポジション。TDPドライバーの勝田貴元(TOM'S SPIRIT)は、両レース共にクラス3番手スタートとなった。
日が傾きかけてきた午後4時33分、第3戦決勝レース(14周)がスタート。ポールポジションの平川がスタートダッシュで出遅れ、2番手グリッドの山内が首位に浮上。
3番手グリッドの中山は、動き出しは良かったもののその後ライバルの先行を許し、5位に後退。2周目に前走車をパスし、再び4位へと順位を戻すと、前を行くチームメイトのブラッドレーと3位争いを展開した。
首位を快走する山内を追っていた2位の平川は、8周目のS時コーナーでオーバーラン。その後は順位の変動無く、山内が今季初優勝。平川は2位。3位にブラッドレー、中山は4位でフィニッシュした。 Nクラスでは平峰がポール・トゥ・ウィンで今季初優勝。勝田は3位に入った。
13日(日)午前10時25分から第4戦の決勝(20周)が好天の下スタート。最前列2番手グリッドの中山が好スタートを切り首位を奪取。
ポールポジションの平川は若干出遅れ、3番手スタートの野尻智紀(HFDP RACING)とサイド・バイ・サイドでのバトルとなったが、2位のポジションはキープし、中山を追撃した。
レースを通して平川は中山を1秒以内の差で追い続け、その差は後半若干詰まることもあったが、中山が逃げ切り、全日本F3で初めての総合優勝を挙げた。2位は2戦連続となる平川。山内は4位。ブラッドレーが5位となった。
Nクラスではクラス2番手グリッドからスタートで前に出た平峰が逃げ切り2連勝。佐々木、勝田と続いてチェッカーを受けた。
Text & Photo: TOYOTA