全日本GT選手権

GTC_Rd.6:MINE_GT 無限+童夢Pリリース

                                                        1998年10月12日
                                                    無限+童夢プロジェクト

   '98 AUTOBACS CUP 全日本GT選手権シリーズ第6戦 "CP MINE GT RACE"

            《ホンダ NSX 1-2フィニッシュで3連勝を飾る! 
                    公式予選も1-4位を独占!》

○開催日 	:1998年10月10(土)~11日(日)
○開催地 	:山口県 CP MINE CIRCUIT
                (コース全長:3.23898km)
○決勝レース	:78周(約252.64km)
○天 候 	:予選日/曇り一時晴れ	決勝日/晴れ(気温25.9℃)
○コースコンディション	:予選日/ドライ		決勝日/ドライ
○観客数	:46,200人(決勝日/主催者発表)


 '98全日本GT選手権シリーズ第6戦”CP MINE GT RACE”が、
10月10~11日、山口県CP MINE CIRCUITで開催され、ホンダ
NSXを駆る4チームも勢揃いした。
 10日(土)に開催された公式予選では、飯田章選手の駆るRAYBRIG NSXがコー
スレコードの1分23秒796をマークし、見事にポールポジションを獲得。第
2位はMobil 1 NSX、第3位Castrol 無限 NSX、第4位TAKATA 童夢無限 NSXと
上位を占め、ホンダNSX勢は参戦以来初の予選上位独占を果たし、決勝に大き
な期待を持たせた。
 11日(日)の決勝レースでも、RAYBRIG NSXがスタート・トゥ・フィニッシュ
で初優勝を飾り、Mobil 1 NSXが第2位へ入賞し1-2フィニッシュを飾った。
第2位入賞のMobil 1 NSXは選手権ポイントでトップと11点差の第2位をキー
プしている。

●CP MINE GT RACE 出場チームと戦績
No. マシン名           エントラント名        ドライバー  予選  決勝
------------------------------------------------------------------------
16 Castrol 無限 NSX   Castrol 無限       中子 修     3位  R
                                        道上 龍
18 TAKATA 童夢無限 NSX 童夢レーシングチーム  金石勝智      4位  R
                         脇阪寿一
64  Mobil 1 NSX        Mobil1 Nakajima Racing トム・コロネル2位 2位
                                                 山西康司
100 RAYBRIG NSX          チーム国光 with         高橋国光    PP 優勝
                          MOONCRAFT        飯田 章
------------------------------------------------------------------------

 「無限+童夢プロジェクト」による4チーム4台のN-GT仕様ホンダNSX
は、Mobil 1 NSXが60kg、Castrol 無限 NSXが50kgのハンディウェイトを背
負って参戦。金曜日のスポーツ走行でも好タイムをマークし、RAYBRIG NSXを先頭
にMobil 1 NSX、Castrol 無限 NSX、TAKATA 童夢無限 NSXの順で、1~4位を独
占した。
 そしてTAKATA 童夢無限 NSXは、本大会から山本勝巳選手に替わり、脇阪寿一選
手が金石選手とコンビを組むこととなった。

○10月10日(土) 公式予選[第1回/10:00~11:00 第2回/14:35~15:35]
 天候は薄曇り、コースコンディションはドライで、公式予選第1回の最初の2
0分間がGT500クラスの専用として開始された。
 予選開始とともにコースインする他チームを後目にNSX勢はピットで待機、
一発秘中のチャンスを待つ。予選開始10分頃、RAYBRIG NSXの飯田選手がスター
ト。1分30秒台でウォームアップ後タイムアタックに入った。1分25秒台、
24秒台半ばで周回後、ただ一人1分24秒を切る1分23秒796をマーク。
暫定のポールポジションを手中に収め、アタックを終了した。

 Mobil 1 NSXのトム・コロネル選手は5分過ぎ頃コースイン、1分24秒51
1をマークしてその時点でのトップに立った。その後1分24秒134までタイ
ムをつめ、50kgのハンディウェイトを積みながらもポールポジションを獲得す
るかと思われたが、直後にRAYBRIG NSXの飯田選手に逆転され2番手で最初の20
分を終了した。

 Castrol 無限 NSXは道上選手がハンドルを握りコロネル選手に続いてコースイ
ン。一度はコロネル選手のタイムを上回る1分24秒403でトップに立ったが
逆転され、結局1分24秒293の3番手でで最初の20分を終了した。

 TAKATA 童夢無限 NSXは、金石勝智選手がタイムアタック。終始1分24秒台で
周回していたが、結局1分24秒293で4番手を獲得した。
 GT300クラスが激しいタイム争いを繰り広げた20分間が終了しGT500
/300混走の20分では、それぞれドライバーを交代しスタートしていった。
その中、TAKATA 童夢無限 NSXは脇阪選手がコースイン。フォーミュラカー以外の
レースにはじめて出走する脇阪選手は、GT300クラスとの混走で混み合うコ
ースで懸命のアタックを続け、再三1分25秒台をマークし、1分25秒486
までタイムをつめ予選第1回を終了。
 この最後の20分間では、トップチームでタイムアップに成功したチームはな
く、NSX勢は全車コースレコードを更新。
暫定ではあるが1~4位を独占した。

 サポートレースの混乱の影響で予定より15分遅れで開始された公式予選第2
回では、やや上がった気温の影響もあり、上位陣でタイムアップしたチームは現
れず、ホンダNSX勢も第1回のタイムは更新できなかった。その中、TAKATA 童
夢無限 NSXのハンドルを握った脇阪寿一選手は、1分25秒台のタイムをきれい
に並べて見せ、非凡な才能の一端を見せた。
 公式予選1~2回を併せた総合結果では、ホンダNSXが1位から4位までを
独占し、昨年から引き続き7戦連続(中止となった第2戦を含めれば8戦連続:
参考記録)のポールポジションを獲得。RAYBRIG NSXは今シーズン3度目のポール
ポジション獲得となった。

○10月11日(日) 決勝レース[14時03分スタート 78周 出走:36台]
 朝8時45分からのフリー走行でも、Mobil 1 NSXとRAYBRIG NSXが1-2位を
占め、今シーズンの全セクショントップタイムを記録するという変わらぬスプリ
ンターぶりを発揮していた。
 14時03分、定刻よりやや遅れて"CP MINE GT RACE"の幕が切っ
て落とされた。
 ポールポジションのRAYBRIG NSXは、高橋国光監督兼選手のドライブでスタート
。見事なスタートダッシュを決め、トップで1周目のグランドスタンド前に戻っ
てきた。しかし3周目、高橋監督兼選手はわずかにオーバーランし後続のNSX
勢にポジションを明け渡し4番手となる。その後、高橋監督兼選手は、淡々とレ
ースを進め4番手をキープ。26周目、上位陣のトップでルーチンのピットイン
。飯田選手にドライバーを替わり、タイヤを交換、ガソリンを補給してレースに
復帰した。ハンドルを託された飯田選手は、15番手でレースに戻ると1分25
~26秒台で追い上げを開始。上位陣のルーチンピットインが終了する45周目
には2番手に浮上した。47周目、トップを行くTAKATA 童夢無限 NSXのスピンに
乗じてトップに浮上。その後、飯田選手は1分27秒台をマークしながらトップ
を独走、2位に31秒206の差を付け78周目、念願のチェカーフラッグを受
けた。待望久しい優勝を飾った飯田選手はマシンの中で手を振り、素晴らしい笑
顔を見せた。

 Mobil 1 NSXはトム・コロネル選手のドライブでスタート。2番手スタートか
ら直ぐにトップに立つ。NSX3チームを先導する格好でトップを疾走するコロ
ネル選手は、後続のCastrol 無限 NSXやTAKATA 童夢無限 NSXのプレッシャーを跳
ね返しながら44周目までポジションをキープし、ルーチンのピットに入った。
コロネル選手に替わりハンドルを握る山西選手は、45周目2番手に浮上すると
、コンスタントに1分27秒台でポジションをキープ。後続を33秒あまり引き
離し、2位でチェッカーフラッグを受けた。

 Castrol 無限 NSXは、道上選手のドライブでスタート。序盤2番手からトップ
のコロネル選手に激しいプレッシャーを掛けていたが、11周目にオーバーラン
を喫し3番手に後退。2番手に浮上したTAKATA 童夢無限 NSXとバトルを繰り広げ
ていたが抜くにはいたらず、40周目にルーチンのピットイン、中子選手と交代
した。7番手でレースに復帰した中子選手は、直ぐに3番手に浮上。そのポジシ
ョンをキープしていたが、残り5周となった73周目の最終コーナーで、前車か
ら飛んできた直径10cmほどのタイヤカスの固まりがラジエターを破損。冷却水
を失いオーバーヒートを発生。75周目、エンジンルームより火を噴き、第1コ
ーナー先にマシンを止めた。

 TAKATA 童夢無限 NSXの脇阪寿一選手は、予選順位通りの4番手でレースをスタ
ート。その後2番手に浮上し、Castrol 無限 NSXとバトルを切り広げながら周回
を重ねていった。33周目、ルーチンのピットインを行い、金石勝智選手のドラ
イブでレースに復帰し、9番手から追い上げを開始した。他チームのピットイン
もあり42周目には3番手、そして45周目にはトップを快走していたが、47
周目、ヘアピンの立ち上がりで痛恨のコースアウト、直ぐに再走したものの4番
手となった。その後そのポジションをキープし、NSX勢の1-4番手独占の一
角を担っていたが、60周目頃から徐々にペースが落ち、63周目には後続2車
にかわされ、6番手に後退。69周目にはスロー走行となりピットイン。リヤタ
イヤを交換しコースに戻ったが、次周再びピットイン。そのままマシンはピット
に納められ、エキゾーストのトラブルでリタイヤしてしまった。

 この結果、RAYBRIG NSXが初優勝の栄冠に輝き、また、第2位に入賞したMobil
 1 NSXは、最終戦で90kgのハンディウェイトを積むこととなる。


○高橋国光監督兼選手(Team国光 with MOONCRAFT)のコメント
「富士、もてぎとツキのないレースが続いていましたが、優勝を飾れて本当に嬉
しく思っています。これで70勝目といわれますが、70勝が多いのか少ないの
か良くわかりませんね。自分自身としては、モータースポーツが好きで長く続け
てきましたし、本当に大勢の方々に支えられて続けてこられたことです。今回の
優勝は久しぶりだったし、こんなに多くのシャンペンをかけられたのも初めです
。こんなシャンペンを味わえるのもメカニックを初めとするチームのスタッフや
、応援していただいた多くのみなさのお陰です。本当に深く感謝していますし、
これからも頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。」

○飯田章選手(Team国光 with MOONCRAFT)のコメント
「今年は前半からプッシュするといつも良いことがなかったので、後半勝負のつ
もりで焦らずに追い上げするつもりでした。今まで良いことがなかったが、今回
はついていました。TAKATA 童夢無限 NSXをパスするのは大変だと思っていたら、
あんなことで本当にラッキーだったと思います。マシンの方もエンジン担当のエ
ンジニアにさんざん文句を言ったりしましたが、彼を初めとしてみんなに感謝し
ています。でも、最後はこれ勝てなかったらどうしようと思ったらすごいプレッ
シャーでしたよ。国さんの70勝に貢献できたことも嬉しいし、これからもこの
コンビで頑張っていきたいと思っています。」


資料提供:無限+童夢プロジェクト

                              *** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685)***



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