AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP 1998 GT INSIDE REPORT Round 6 CP MINE GT RACE 11 Oct. '98 Inside Report インサイドレポート2 FMOTOR4版 ------------------------------------------------------------------------- '98AUTOBACS CUP GTC第6戦MINE CP MINE GT RACE(10/10,11) ☆フリー走行終了後のコメント *81 ダイシン ダンロップ シルビア 福山英朗「あんまり速くないタイムだけどね。最終コーナーでGT500(のクルマを) 待たしちゃった。ほかのクルマが譲ってくれないとタイムは出ないよね。昨日から、 変化はないですね。(トップタイムでも)気分的にいいってほどじゃないよ。クル マが納得する動きをしてくれたほうが…。どうしようもない部分はありつつ、ブレー キなんかは乗りやすくなってる。これまで、いいことはあんまりないけど、なんと かしたいね。3位ぐらい入りたいね」 *19 ウェッズスポーツセリカ 織戸学「パーフェクトではないけど、困った要因はない。いい感触はあるけど、ス タートはMR2の2台がいっちゃうと思う。荒れたレースになるだろうから、後半勝負 でしょう。最低でも生き残らなきゃ。チームにミスがなければチャンスは来る。他 力本願的な部分もあるけどね。スタートはマックスがやります」 *25 つちやMR2 舘信吾「ドライバーチェンジを速くしようと、いろいろ練習していました。満タン でしたが、感触も、タイム的にも悪くない。どれだけコンスタントでいけるか、タ イヤのタレ勝負もあるでしょう。シルビアやセリカが速いんで、逃げきりはできな いと思う」 *44 アペックスDLモモコルセMR2 長谷川勇監督「このクラスのなかでは、コンスタントラップではいいようです。タ イヤは昨日使ったものを35周ぐらいまで使いきってようすを見ました。いい方向に 来てるみたい。タイヤと相談しつつ、いきたい。前にいる*25つちやMR2と*19ウェッ ズスポーツセリカのセカンドドライバーと比べてピーターは速いと思うんで、新田 にファーストをやれと指示しました。チャンスを与えて、どこまで行けるかという ところですね。2位でいいようなレースではなく、勝ちにいきます。運も実力のウ チなんで、ラッキーなウィンっていうのをウチが呼び込みたいですね」 #38 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典「朝はボクがブレーキの当たりをつけて、その後野田くんがベストタイム を出した。プッシュしてどのくらいタイヤが保つか確かめていた。マシンの状態は 悪くないので、決勝はどんどん上がっていけるんじゃないかな。でも、朝のタイム で決勝を走ると、タイヤが保たないと思う」 #39 デンソーサードスープラGT 土屋圭市「朝はアクセルがスティックしてしまった。新車にありがちなことで、決 勝には問題ない。満タンは今朝初めてやった。そこはちょっと不安だけど、うちは チャンピオンは関係ないから好きなようにレースするよ(笑)。今日の作戦は谷川 に先にいかせてスカイラインを押えさせて、オレがあとで、ガンガン攻めていくよ。 ま、これで表彰台かな(笑)」 #2 ZEXELスカイライン 鈴木亜久里「予選からフリーで順位が4つゲインで、レースではさらに4つゲイン して、優勝かな(笑)。うちは金曜から満タンをやっていた。でも、予選でタイヤ のグリップが高いときは調子悪いんだ。だからぜんぜんセッティングしてないよ。 たぶんそれでも、優勝だね(笑)。朝は95リッターちゃんと入ってたし。でも、朝 のペースだと10周しかタイヤが持たないんだ。だからその後は5秒落ちだから30秒台 だね」 #3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘「とにかくタイヤのグリップダウンが激しい。それは多分クルマのほう から来てると思う。でも原因がわかんないんだ。わかればとっくに直してるよ。だ からレースは大事にいかないとほかのクルマよりタレが早いんじゃないかな。レー ス後半はハードタイヤを使うよ」 ☆タイヤメーカーにきく 各タイヤメーカーに、今回、用意してきているタイヤの種類と、各チームのタイヤ チョイスをきいた。 ブリヂストン 「ソフト系とハード系の2種類を用意してきました。チョイスは全チームソフト系で す。気温は思ったより高かったんですが、ソフト系でも保ちはだいじょうぶです。 ちょうど1スティントで交換ということになります」 ヨコハマ 「GT500クラスは、構造的には2種、ゴムとしては3種を用意してきました。チョイス しているのは、もてぎと同じ構造で、ゴムはハード系です。#39 デンソーサードスー プラGTは、金曜日にどうもしっくり来なかったんです。なかでは硬目のもののほう が比較的良かったので、それを選んでいます。保ちとしては、夏の事前テストでも ミディアム系で問題なかったんですが…。交換後も同じタイヤを使うと思います。 スカイラインは、構造違いでゴムは同じくハード系です。 GT300クラスは、セリカ(*19ウェッズスポーツセリカ、*91コーセイ&バーディク ラブ・セリカ)はちょっと別なんですが、それ以外のクルマ用にはソフト、ミディ アム、ハードの3種を用意してきました。選んでいるのは*72 オークラRX7がハード 系、それ以外はソフト系です。ソフトでもハードでも交換は必要だと思います。セ リカはリア駆動のクルマよりずっとハードなものです。とくに*19はそのなかでも ハード系を選んでいます。こちらも前輪は交換することになるでしょう」 ダンロップ 「GT500クラス用には2種類。どちらもミディアムなんですが、ややソフトなものと それよりはハードなものを持ってきました。選んでいるのはハードなほうですね。 全車とも同じチョイスです。 GT300クラスも2種類なんですが、チームによってミディアム系を選んだところと ソフト系を選んだところに分かれます。どっちかというとミディアム系がやや多い ですかね。*44アペックスDLモモコルセMR2はソフト系、*81ダイシン ダンロップ シ ルビアはミディアム系です。パフォーマンスとしてはソフト系のほうが上なんです が、タイムの落ちかたがちょっと大きいんです。トータルとしてどちらを選ぶかと いうことですね。交換は、たぶんすると思います。ミディアム系は換えなくても走 れるんですが、回りのようすを見て、換えることになるでしょう」 トーヨー 「ソフト、ミディアム、ハードの3種を用意して、ソフトを選択してます。ソフト でもギリギリ保つだろうということで…。これ以上暑くなると保たないかもしれま せん。交換は4輪ともすると思います」 ☆決勝スタート直前情報(13時50分) 天気:晴れ 気温:28.5度 路面温度:34度 入場者数:11/11 46,200人(10/10 15,300人) *51コブラポルシェ ウォームアップ時にスターターにトラブルを起こして、ピットスタートに。 ☆レース中のコメント #12 カルソニックスカイライン ピットロードスピード違反で10秒のペナルティストップ *15 ザナヴィシルビア 近藤真彦「ギアがなくなった。1速と2速が完全になくなって、3速以上しか使えな かったんだ」 *44 アペックスDLモモコルセMR2 新田守男「何番のクルマかわからないけど、ブツかって、ホイールのバルブが折れ てパンクしてしまった」 *7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山路慎一「自分が乗っているときからブレーキングでブレるような症状があった。 タイヤのせいかと思って、なんとか保たせていたんだけど、ルーティンのピットイ ンでハードタイヤに換えたのに、どんどんひどくなってきたらしい。とうとうスピ ンしてしまったんで入ってきた。どうやらトーロッドのアップライト側がゆるんで しまったようです。一番、ストレスがかかるところなんで…」 #3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘「リアタイヤがスローパンクみたいなフィーリングになってしまった。 代わる10周前くらいはどうしようもなかった。まあ、セッティングが十分じゃなかっ たから、しょうがないね」 #38 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典「ちょっとエンジンがふけなかった。23と2号車と競っているときは黄旗の タイミングが悪くて離されてしまった。6と12と競ってたころになると、フロント タイヤもきつくなってしょうがなかったんです」 *リタイヤ(GTインサイドレポート班調べ) 原因 周回数 ------------------------------------------ *72 *10と接触 7L *10 *72と接触(タイロッド破損) 8L #8 #36と接触(サス破損) 28L #5 炎上 40L *15 ミッション 44L *70 43L *910 *61と接触(サス破損) 46L *77 ミッション 50L #13 ミッション 58L ☆決勝終了後のコメント #100 RAYBRIG NSX 高橋国光「長かったですねェ…。ようやっと晴れた感じです。とにかくチェッカー を受けたかったんですが、それも一番高いところで実現できたんでほんとうに良かっ たです。アキラもすごくがんばってくれました」 飯田章「これまで応援してきてくれたファンのみなさんやスポンサー、それにスタッ フに、やっとこれで少しだけ恩返しができたかな、という感じです。2年間やってき て、ようやく初優勝ですよ」 #64 Mobil 1 NSX 山西康司「クルマは問題ありませんでしたけど、最後、タイヤとブレーキはちょっ とキツかったですね。それとクールスーツがぜんぜん効かなくて…。これで、なん とかチャンピオン争いに権利を残せました」 #39 デンソーサードスープラGT 土屋圭市「最後は野田(#38 FK/マッシモセルモスープラ)が追いついてきたので、 1コーナーでブレーキを早めにしてた。こっちもブレーキとタイヤがキツいと思わせ るためにね。それで、最後だけブレーキをすごく奥にしたら、案の定インに入って きてスピンしたんだ。作戦勝ちだよ。#23 ペンズオイル・ニスモGT-Rのときは、正 美のヘルメットが動いて、ミラーを見ているのがわかった。ペースがだいたい同じ くらいだったんで、どこでいこうか考えていたんだけど、うまくいったね。今日は 表彰台に上る気だったから無線でも無言だったよ。しゃべってコンマ2秒、3秒ロス するのがイヤだったからね。新車での3位表彰台は上デキ。みんなの力、メカやス タッフ全員のおかげだよ」 *25 つちやMR2 舘信吾「なんか感動しました。人生最高の日です。スタートもやっと普通に決まっ た。ガス欠症状が裏のストレートで出てピットに入ってきたんで、ギリギリでした」 鈴木恵一「ラクなレースではなかった。信吾ががんばってくれてとっても良かった。 次はまた80kg積むけれど、ラストまで勝つことにこだわって、次もがんばります」 土屋春雄「勝ってチャンピオン獲れて、最高ですね」 *19 ウェッズスポーツセリカ 織戸学「ポールが獲れたから、チャンプはムリとしても勝ちたかった。ほかのクル マと比べて大差はないんだけど、土屋さんのところのMR2が速かった。2位2回で、 次は40kg積まなきゃいけないんでNAにはつらいね」 *81 ダイシン ダンロップ シルビア 福山英朗「しぶとく走るしかないし、チームもそう思ってた。そのとおりになって 良かったな。タイヤは結構きつかった」 大八木信行「しぶとく行こうとレース前に話してた。スタートは自分でパートの後 半はつらかった。最終戦もがんばりたい」 ◎訂正 GTインサイドレポート(FMOTOR4F版)のRd.6/3決勝レポート(#3464)で、4段落目 『 45周目に最後まで粘ったNo.6 ESSO Tiger Supraがピットに入ると、No.18金石が 名実ともにトップに立つ。だが、今一つペースの上がらないNo.18金石の後方から No.100 飯田が3周で3.5秒の差を詰めて、47周終了時点でついにトップを奪還し た。トップを明け渡したNo.18は明らかにペースダウン。実はラジエターにタイヤ カスが着いてしまい、オーバーヒート状態だったのだ。結局、No.18は完走するこ とはならなかった。』 となっていますが、以下のように訂正いたします。 『 45周目に最後まで粘ったNo.6 ESSO Tiger Supraがピットに入ると、No.18金石が 名実ともにトップに立つ。だが、今一つペースの上がらないNo.18金石の後方から No.100 飯田が3周で3.5秒の差を詰めて、47周終了時点でついにトップを奪還し た。トップを明け渡したNo.18は明らかにペースダウン。エキゾーストにトラブル があったらしく、ピットインし応急措置をしたものの、結局No.18は完走すること はならなかった。』 *3に続く GTアソシエイション事務局 GTインサイドレポート班 古屋 知幸 = QYB04322 =