全日本GT選手権

GTインサイドレポート Rd.5/1

                    AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
                       1998  GT INSIDE REPORT
   Round 5 MOTEGI GT CHAMPION RACE                              7 Sep. '98
   Preview Report                 プレビューレポート            FMOTOR4版
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'98AUTOBACS CUP GTC第5戦もてぎ MOTEGI GT CHAMPION RACE(9/12,13)

シリーズ後半戦第1ラウンド!
初のロードコース対決を制するのは誰だ?!

 '98GTCも残すところあと3戦。シリーズ後半の第1ラウンドとなるのが、9月12、
13日にツインリンクもてぎで開催されるGTC第5戦『MOTEGI GT CHAMPION RACE』だ。
 先に行われた第4戦富士では、No.64 Mobil 1 NSX(山西康司/T.コロネル組)が
初優勝。昨年後半戦から速さでは群を抜いていながら、勝利から見放されていたNSX
がついに念願のGTC初勝利を手にした。一方、開幕戦から連勝しこの第4戦に挑んだ
(第2戦は中止)ランキングトップのNo.23ペンズオイル・ニスモGT-R(E.コマス/
影山正美組)は、なんと決勝10位という屈辱のポジション。とは言え、ウエイトハン
ディ100kgを背負った上のこと。ちなみに昨年のチャンピオン決定は同ポイントで入
賞回数で決まったという経緯があるだけに、このGTCでは10位のわずか1ポイントで
も獲得できたことは大事なことだ。また、第4戦ではこのNo.23ペンズオイルを追う
ランキング上位陣がそろって不振だったため、No.23ペンズオイルは41ポイントでラ
ンキングトップをキープすることができた。これに続くのは第4戦優勝したNo.64 
Mobil 1で35ポイント。この優勝経験のある2台は、第5戦もてぎではそれぞれ
90kg、70kgという大きなハンディウエイトを背負うだけに簡単に勝つことはできな
いだろう。いかに上位に生き残り、隙あらば勝ちをということになるだろう。ラン
キングではこの2台の後には20ポイント台で4チームが並んでいる。優勝すれば20
ポイントを獲得できるGTCであるだけに、残り3戦でこのあたりのチームまで逆転は
十分に可能だ。だからこそこの第5戦もてぎで勝つことがチャンピオン争いに生き
残こる第1関門になるわけだ。このランキング上位陣の駆け引きは注目に値するで
あろう。
 さて、この第5戦の開催されるツインリンクもてぎは、昨年GTオールスター戦が
開催されている。だが、GTCシリーズ戦は初開催で、しかもオールスター戦ではオー
バールコースが使用されたが、今回はロードコースで行われる。したがって、第5
戦に先立ち、7月28、29日にロードコースで行われたGTC合同テストが各チームに
とって初走行だった。このテストでは、ラップタイムトップのNo.64 Mobil 1 NSXの
1分50秒743を筆頭に、4台のNSXが上位を独占した。タイトなコーナーが多く、ス
トップ&ゴーが繰り返されるロードコースは、NAエンジンをミドシップに積むNSX
には向いているコースといえるだけに、タイム面では間違えなくNSX勢が有利であろ
う。NSXにとって問題なのは、63周をノートラブルで走りきる耐久性だ。駆動系のト
ラブルでレースを多く失っているNSXにとってストップ&ゴーの多いことは不利とも
いえる。もちろん対策はされているだろうが、アキレス腱であることは間違えない。
 このテストでNSX勢に続いたのはNo.38 FK/マッシモスープラとNo.36&37カスト
ロール・トムス・スープラというスープラ勢だった。トータルバランスの高いスー
プラにとってもてぎは向いているのかもしれない。また、第4戦で3位に入り昇り
調子なNo.12カルソニックスカイラインが、このスープラ勢に続く8番手のタイム
を出している。トップのNo.64NSXから約1秒の間には9台のマシンがひしめいてい
る。予選はともかく、やはり決勝では混戦になることは間違えない。つまり、初め
てのサーキットでもピットワークの優劣、ペナルティなどをもらわないミスのない
ドライブが勝利の重要な鍵になることは、これまでのレースと変わらないはずだ。


つちやMR2の連勝は止められるか!?
好調のアペックスMR2&マツキヨRX7に注目!
 GT300クラスは、ここまでNo.25つちやMR2が3連勝と完全に牛耳っている。だが、
さしものNo.25つちやもこれでハンディ80kgを積むことになり、そうそう簡単には勝
てないだろう。それだけでなく、これを追うNo.44アペックスDLモモコルセMR2とNo.
7 RE雨宮マツモトキヨシRX7が、このところ好調なだけに新たな勝者が生まれそうな
予感がする。No.44アペックスには前戦に引き続き今季のF3チャンピオンであるP.ダ
ンブレックが乗る。そして先のもてぎテストでもクラストップタイムを記録してい
るだけに、最大の優勝候補だろう。テストでNo.44アペックスに続いたのがNo.7 RE
雨宮だ。第3戦3位、第4戦も優勝争うに絡んでいただけに、今季初優勝の可能性
は十分にあるといえる。そして気になるのが、第4戦富士でデビューしたNo.19 ウ
ェズスポーツセリカだ。昨年のGT300チャンピオンチームであるRACING PROJECT 
BANDOHの手により織戸学とM.アンジェレッリのコンビがドライブする。ろくにテス
トも出来ずタイヤもGTC用でない急仕立てのもので予選6位、決勝7位は見事といえ
る。今回は万全の状態での参戦となるだけに、台風の目になる可能性がある。これ
以外も、No.61テイボン・ラリアート・FTO、No.72シグマテック911、No.21ダンロッ
プ-BP-BMWといった他車種も虎視眈々と優勝、上位を狙っていそうだ。
 ランキング的には、3勝のNo.25つちやがこのレースも制してしまえば、なんと早
くもチャンピオンが決定してしまう。それだけに他チームも打倒つちやに燃えてく
るだろう。特に同ポイントで現在ランキング2位を分け合うNo.15 ザナビィシルビ
アとNo.44アペックスは、なんとしてでも勝利が欲しいところだ。このようにGT300
すでに後半戦のデッドヒートに突入したといえるだ。

Reported BY GT INSIDE REPORT Team



☆'98AUTOBACS CUP GTC第5戦もてぎ エントリーリスト
[GT500] 19台
No. マシン              ドライバー                      エントラント     タイヤ
----------------------------------------------------------------------------
 2  ZEXELスカイライン          鈴木亜久里   影山正彦          NISMO             BS
 3  ユニシアジェックススカイライン     長谷見昌弘   田中哲也          ハセミ・モータースポーツ     BS
 5  5ZIGEN SUPRA         マーク・グーセン(B) 田嶋栄一          TEAM 5ZIGEN       DL
 6  ESSO Tiger Supra     ピエール・ラファネル(F)   高木真一      INGING            BS
12  カルソニックスカイライン         星野一義     黒澤琢弥          TEAM IMPUL        BS
13  エンドレスアドバンGTR      木下みつひろ 藤村満男          ENDLESS SPORTS    YH
16  Castrol無限NSX       中子 修     道上 龍          Castrol無限       BS
18  TAKATA童夢無限NSX    金石勝智     山本勝巳          童夢レーシングチーム     BS
23  ペンズオイル・ニスモGTR      エリック・コマス(F)  影山正美          NISMO             BS
30  綜警 PORSCHE         山田洋二     岡田秀樹          TEAM TAKE ONE     BS
36  カストロール・トムス・スープラ   関谷正徳 ノルベルト・フォンタナ(RA) TOYOTA Castrol TEAM TOM'S DL
37  カストロール・トムス・スープラ   鈴木利男   ケルビン・バート(GB) TOYOTA Castrol TEAM TOM'S DL
38  FK/マッシモセルモスープラ      竹内浩典   野田英樹          TOYOTA TEAM CERUMO  BS
39  デンソーサードスープラGT     土屋圭市   谷川達也            TOYOTA TEAM SARD  YH
50  ARTAスカイライン           本山 哲   土屋武士   AUTOBACS RACING TEAM AGURI BS
64  Mobil1 NSX           山西康司   トム・コロネル(NL)   Mobil1 NAKAJIMA RACING  BS
88  ウェディングディアブロGT1   和田 久   古谷直広            JLOC              DL
100 RAYBRIG NSX          高橋国光   飯田 章      チーム国光 with MOONCRAFT  BS
777 バルボリンディアブロDL     和田孝夫   杉山正巳            TEAM VALVOLINE    DL

[GT300] 23台
No. マシン              ドライバー                      エントラント     タイヤ
----------------------------------------------------------------------------
 7  RE雨宮マツモトキヨシRX7     山路慎一   松本晴彦            RE雨宮レーシング      DL
 9  大黒屋ぽるしぇ       羽根幸浩   河野尚裕            TEAM大黒屋        DL
10  アビリティポルシェ993GT2    麻生英彦   石川 朗             アビリティ            YH
15  ザナヴィシルビア          近藤真彦   青木孝行            NISMO             YH
17  東京科芸専:REロードスター   長島正明  野上敏彦      KAGEISEN RACING TEAM   DL
19  ウェッズスポーツセリカ   織戸 学  マッシミリアーノ・アンジェレッリ(I)  RACING PROJECT BANDOH YH
21  ダンロップ-BP-BMW       一ツ山幹雄  加藤寛規         HITOTSUYAMA RACING   DL
25  つちやMR2            鈴木恵一   舘 信吾   TEAM TAISAN Jr. WITHつちや YH
44  アペックスDLモモコルセMR2     新田守男   ピーター・ダンブレック(GB)  アペックス            DL
51  コブラポルシェ            石原将光   池谷勝則            コブラレーシングチーム     YH
60  TOYOTA CAVALIER      佐藤久実   渡辺 明            KRAFT             DL
61  ライボン・トランピオ・FTO     中谷明彦   原 貴彦             チーム・ライボン・ラリーアート  TY
70  外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋義三  パトリック・バン・スクート(B) TEAM GAIKOKUYA  DL
71  シグマテック911           星野 薫    城内政樹            シグマテックレーシングチーム  DL
72  オークラRX7          マーク・ポーター(NZ)  平野 功        オークラロータリーレーシング   YH
77  クスコスバルインプレッサ       小林且雄   玉井秀幸            クスコレーシング         YH
81  ダイシンダンロップシルビア    福山英朗   大八木信行          TEAM DAISHIN      DL
99  PCJ大黒屋ぽるしぇ    日置恒文   高橋規一            TEAM大黒屋        DL
91  コーセイ&バーディ・セリカ      松永雅博   藤原靖久            ファーストレーシングチーム    YH
117 ホイールショップALTA・RX-7   深沢寿裕   古在哲雄            アルタレーシングチーム      DL
355 イエローマジックF355GT      須賀宏明   藤原竜之            YELLOW MAGIC      YH
910 ナインテンポルシェ           余郷 敦   木下隆之            910 RACING        DL
911 ナインテンPCJポルシェ        小林正吾   中島廣高            910 RACING        DL

●エントリーは変更される可能性があります。



☆第5戦もてぎチケット購入のご案内
 各種前売り券、好評発売中!!
 下記のプレイガイドまたは販売店でお求めください

【入場料金】
前売り入場券(土日2日間有効) ●大人:5,000円●中高学生:1,600円●子供:700円
決勝当日券  ●大人:6,000円●中高学生:2,000円●子供:700円
予選当日券  ●大人:3,000円●中高学生:1,000円●子供:700円
パドックパス ●当日:5,000円(2日有効/入場料別/当日売りのみ)
駐車料金 決勝●4輪:2,000円●2輪:1,00円/予選●4輪:1,000円●2輪:500円

【チケット発売所】
チケットぴあ(03-5237-9999)/JR東日本・びゅうプラザ(みどりの窓口)/
ホンダウエルカムプラザ青山/鈴鹿サーキットチケットセンター他

【お問い合わせ】
ツインリンクもてぎチケット&インフォメーション
(TEL:0285-64-0080/FAX 0285-64-0009)まで。


☆タイムスケジュール
 9月11日 練習走行
   GTフリー走行1回目  8:50~10:35
   GTフリー走行2回目 13:55~15:40
 9月12日 公式予選
   シビック東日本予選 10:25~10:55
   GT予選1回目    11:15~12:15
   ピットウォーク   12:25~13:40
   ミラージュInt,予選 13:50~14:20
   FJ1600予選     14:45~15:10
   GT予選2回目    15:30~16:30
 9月13日 決勝レース
   GTフリー走行     8:15~ 8:45
   シビック東日本決勝  9:30~10:10(12周)
   ミラージュInt,決勝 10:35~11:15(15周)
   ピットウォーク   11:30~12:30
   GT決勝スタート   13:30~  63周(終了予定15:30)
   FJ1600決勝     16:00~16:40(12周)


☆テレビ放送
 9月23日(水・祝)11:00~12:15
 テレビ東京系全国6局ネット
 テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/テレビせとうち/
 ティー・エックス・エヌ九州

以上
                       GTアソシエイション事務局
                        GTインサイドレポート班
                        古屋 知幸 = QYB04322 =


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