全日本GT選手権

GTインサイドレポート Rd.3/7

                    AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
                       1998  GT INSIDE REPORT
   Round 3 Hi-land GT Championship                              28 June '98
   Special Report                 特別レポート2                FMOTOR4版
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'98AUTOBACS CUP GTC第3戦 ハイランドGT選手権レース(6/27,28)
緊急特集『レースの安全性を考える』

◎中村靖比古競技長に聞く(GTC第2戦、第3戦の競技長)
-実際のところ競技長という役職はどういうことをされているのでしょうか?
競技長(以下同)「今回のレースを例にとれば、約260人ほどのオフィシャルがお
られまして、その人たちと密に打ち合わせをして、配置や動きを決定する。オフィ
シャルの最高責任者と判断していただいて結構です。そして、競技に入りますとチ
ーム、ドライバーなどの参加者はすべて私のコントロール下にあるという形になる
わけです。ジャッジに関しても私、競技長が最高責任者となります。
 ただ、レースという競技は広い場所で行われますので、野球なのどのようにすべ
てのジャッジをするわけにはいきませんので、基本的には現場のオフィシャルがそ
れぞれ判断します。ただ、人の目で見ますし、判断しかねる場合は、例えばコース
でしたらコース委員長、そして私が違反などがあるかどうかを協議して最終的に判
断します。ただ、これは判断がつかずにゆだねられた場合でして、それなりのライ
センスを持った方が担当するわけですから、あくまでも判定の基本は現場です」

-GT-Aのアンケート回答や私どもの取材ですと、オフィシャルとエントラントとの
相互理解の希薄さが感じられますが、競技長としてはいかがお感じですか?
「私も20年あまり国際レースも含め競技委員をしてますが、オフィシャルとエント
ラントの関係というと、競技が始まってしまうと、どうしても取り締まる側と取り
締まられる側というふうになってしまいます。ざっくばらんに言えば、オフィシャ
ルは警察のようにとられる面もあります。しかし、オフィシャルの基本はレースに
参加している方たちをサポートするためにあると思います。安全に、かつ公平に、
スムーズに競技するためのサポート隊なんです。参加者がキャストで、我々はスタ
ッフなんです。そして、私たちはそのためによりよく改善しながら、できれば最新
のシステムを導入しながら、努力していきます。
 ただ、その裏返しとしては参加されるドライバーもちゃんとレギュレーションを
熟知してほしい。それは頻繁に変るわけですから、それを理解されて、限りなく守
って参加するということがなければ、私どものスタッフは手助けに行けないわけで
す。我々にも責任と義務とがありますが、立場は違いますがドライバーのみなさん
にも同じように責任と義務がある。興奮状態にある彼らがわかっていない場合が多
くて、少し時間をおいて話すとわかっていただけることも結構あるんですけれどね。
彼らのほうにもきちんとルールを守って走るという態度を見せてもらわないと。と
くに走行中にですね。例えば、20台近い緊急車両を配置し、医師も雇っているわけ
ですが、赤旗が出たときにスピードを落とさずにどんどん走っていかれると、緊急
車両を出したくても出せない、そのシステムが活かされないわけです。ドライバー
の命も大切です。それにオフィシャルの命も大切です。それはどちらもイーブンな
んです。それを私がコントロールしているわけですが、そういう態度を彼らが示さ
なければ、そのシステムは生きないのです。何でも自分の身を捨てて行けとは絶対
言えませんよね?
 すべてがそういう他人との信頼関係を保つために、我々も努力するし、お互いに
ちゃんとしましょう、とみんなパラレルに進んで行かないといけないと思います」

-では、前回の事故やこれまでの経験を省みて、競技長を含めオフィシャルはどう
いう対策を行っていかなければと考えますか?
「可能なかぎり用意できる備品、器材を揃えたいです。それとお金のかかることで
すが、ドクターも多く雇っていきたい。ですが、こういうスポーツを経験して対応
してくれるドクターは、全国的にも非常に少ないわけです。そういうドクターに、
より多く協力をいただいて、限りなくどういう場所で何が起こっても専門のドクター
が駆けつけられるというようなシステムをどんどん作りあげていきたいと私は思い
ます。今回(第3戦)もこれまでより3人ほど多くドクターに来てもらっています。
ですが、この方たちもあくまでもボランティアですし、それぞれの時間の都合もあ
ります。今後はJAFも我々も、メディカル委員会というのがありますし、きちっと
詰めて、これまでのサーキットや主催者任せになっている部分がありましたので、
その辺も対策していきたいなと考えています。
 オフィシャルに関しても、ほとんどがボランティアですし、そのなかで自分の身
を守りながらも審判員の立場、レスキューの立場といろいろ職分がありますから、
それぞれに経験を積んでもらい、勉強会を開いて、レスキューに関してはシュミレー
ションなどしていきたい。ただ、1ヶ月に1回とか1週間に1回とか限られた時間
で集まってくる人が9割を占めていますので、実際にレースを経験させないと覚え
ませんので、ちゃんとレースウィークには毎回毎朝打ち合わせをし、実際クルマを
止めてみてシステムの確認をして、修正をしています。また、これまでのこと(事
故など)を教訓にもっともっと組織を固めていきたいと思いますを」

-それ以外では何か具体的な対策はなされましたか?
「まずは人員の増強でしょうね。今回はコース上に6ヶ所、マーシャルを置く場所
を増やしました。JAFと協議しまして、人員は15秒で、車両は90秒で現場に行けるよ
うにといった基本的な事項がありますので、我々も限りなくそれに近いような形で、
これはどこのサーキットでも完全にできるということはないと私は思っていますが、
限りなくそれに近い形ということで、現場に駆けつけるようにしています。先に言っ
たように信頼関係を得るために、我々もそういった姿勢が大切だと思っています。
私たちもこうやって努力しているから、みなさんもルールを守ってくださいという
わけです。今後とも経済情勢が許せる範囲もありますが、どんどんと増やしていき
たいと思います」

-ブリーフィングが形骸化しているという声があることはどうお考えですか?
「最近はGTに限らず、知っているだろうではなく、知らないんだなと思うような形
で細かなレギュレーションを含めてやっています。本当は失礼な部分もあるとは思
いますが、基本からお伝えしています。『すべてあなた方、自分たちの身を守るた
めのレギュレーションなんですよ。我々が違反を取るためのものではなくて、逆な
んです。あなた方のために黄旗を振っているんです』と言えば注目度が違うんです。
また、レギュレーションも2年前からいろいろ変っているんですが、はっきり言っ
て知らないドライバーも多いんです。こんなことをブリーフィングで言っちゃ申し
訳ないと思ったりしますが、でもそれではもう安全につながっていかないと私は思
いまして、昨年の9月の末の全日本のレースからはどんどんと基本的なことも、言
える範囲で言ってきました。
 あと、今はGTのスタート進行に関してはオーガナイザーによってそれぞれ組み立
てられるようになっていますが、それをJAFに一本化するようにお願いしています。
多くのサーキットを転戦するドライバーには、大変だしトラブルにもなります。こ
れはFIA-GTといういいお手本がありますし、対策委員会や事故報告書を通じてJAF
に提案して、今回基本が出てきました。もちろん日本に合うように手直しも必要で
すし、JAFのオーソライズを受けてブリーフィングに出しました」

-その様な決定過程や今回のような問題点を感じた場合にエントラントをはじめと
した方の声が反映される場はないのですか?
「意見に関しては、直接言いに来てくれる方もいます。本来はミーティングを開く
のが一番ですが、現状ではなかなかそういう機会が持てないですね。ですから、今
回(GTC第3戦)は土曜日にもブリーフィングを開きました。新しいレギュレーショ
ンに変わったし、ポストも増やしたので、みなさんも守ってくださいという意味も
含めて報告しました。これまでは土曜のブリーフィングは必要ないという雰囲気も
ありましたが、私が勝手にしてもいいんですが、ちょっとここまで言っていいのか
という遠慮もありました。ただ、もうそういうことを言っていられる状況ではない
ということで、今年は、今回からはきちっとやってどんどんとディスカッションす
る場を作ろうと思っています」

-プレスの側からは、事故などが起こったときにインフォメーションがきちっとし
ていないとう意見がありますが?
「時期が来たときには、ちゃんとした形でインフォメーションしなくてはならない
なと思っています。ただ、それをどこがやるのかということになると、現在JAFの
検討委員会もありますし、我々の側もありますし、それをどういう形でやるかは、
今後検討していくしかないな、とは思います。いろいろ報道していることに関して、
反論が必要かどうかはわかりませんが、事実関係はこうであったと言わないと、我々
を支えてくれている人たちからも、言われっぱなしということに不満を感じている
面もありますから、私の方でどうにかまとめてその機会をつくるように、組織委員
長やJAFと協議して、どういう形でやればいいのか検討している最中です」



◎各ドライバーに聞く
■高橋国光(#100 RAYBRIG NSX)
「近ごろいろいろと起こっている事故については、モータースポーツの本質的なも
のを捉えていない我々全員が反省するときに来ているのではないでしょうか? 金
曜日、フリー走行時のピットロードでの事故についても、基本的にモータースポー
ツを楽しむという要点からは外れたレベルの低い事故だと思います。モータースポー
ツには危険がつきものですが、だからといってピットウォークで入ってくる人やス
ポンサーを規制する方向は意味がない。危険があることをオープンにしたうえで、
事故がないように関係者、ドライバー、チーム、主催者、オフィシャルなどがが気
をつけていかないと。お客さんたちに気をつけろというのは、違うと思います。そ
れも、F1のようなトップのまねをするのではなく、草レースの歴史がある国で行わ
れているような方法で。草レースなら、レスキューカーや救急車があんな勢いで飛
んでいくことはないですよ。日本では、オフィシャルもすべての人が競争的になっ
ちゃっていますね。あわてたってしかたないことでも。とにかく、今、みんなで考
えるときが来ています。まずおのおののモラル向上を目指さないと。GTCは練習走行
日からファンの人が来てくれたり、すごくいい雰囲気で盛り上がっているのだから、
もう少しファンのことをみんなが考えないと。ボク自身もできていないところがあ
るので反省しなくてはいけないんですが、関係者全員が折りに触れて反省しなくては
いけないですね。みんなモータースポーツに対する意識が足りない部分があるので」


■関谷正徳(#36 カストロール・トムス・スープラ)
「F1とか、色々なレースを見ていて思うのは、審判が一番大切だということ。ヒ
ルとシューマッハのバトルで、シューマッハが強引過ぎる、危険だと判断すれば、
審判がちゃんと10秒のペナルティーピットストップを命じるでしょう? あれを見
ていて、F1はやっぱりスゴイと思います。でも日本の現状では、『コレは危険で
すよ』、『コレは大丈夫ですよ』っていう判断ができる審判がいない。基本的には、
みんなルールを守って、各々の立場でやるべきことをやれば、事故は起こらないは
ずなんです。前回の富士での事故についても、横山くんの件も、金曜のピットロー
ドでの事故も、充分防げた。問題なのは、今のルールの中で充分に避けられる事故
が、なぜ起きているのかということです。本当に馬鹿げた事故が多すぎる。サッカー
じゃないですけど、危険か大丈夫かという判断の上で、イエローカードのようなも
のを出すような状況が必要な気もします。それは、ドライバーに対してだけではな
く、オフィシャルに対しても。明確なルールはあるんですけど、パッシングの仕方
ひとつをとっても、個々のドライバーで考え方が違うし、審判でも違うので、統一
した解釈が必要ですよね。
 それから、事故後の処理について言えば、いくらドクターがいても、いくら消防
車がいても、それが機能したというだけでは不十分ですよね。そうしたものの目的
は、『人命を助けること』なので、ただ機能するだけでなく、そこには時間の制約
があるわけです。普通の世の中でも、救急車やドクターが人命を助けるものという
のは、当たり前のことですよね。でも、当たり前のことを当たり前として意識して
いない人が多い。意識していたとしても、意識が甘いという問題があります。金曜
の事故にしても、レスキューカーのドライバーが『ここではスピードを出しちゃい
けないんだ』っていう意識を持つだけでいいわけです。でも、事故が起きてから、
『何でこんなところでスピード出してるんだよ』って、みんな言いますよね。それ
じゃ遅い。物事が起こってからでは遅いんです。個々の意識の問題があると思うん
ですが、その意識を向上させていくのは、とても難しいですよね」


■黒澤琢弥(#12 カルソニックスカイライン)
(仙台ハイランドの危険性について)
「去年、ツーリングカーの時に、僕のマシンは1コーナーの先で火災を起こしたん
ですね。その時、自分で消火器を取りに行ったら、箱の中に消火器が無かったんで
す。それで仕方がないから、次のコーナーまで走って行って見たら今度はあったん
ですが、それをマシンのところまで持っていって、いざ使おうとしたら、ピンが錆
びていて、抜こうとしたら折れちゃったんです。せめて消火器ぐらいはちゃんとし
てもらわないとって、文句はいいましたよ。でも、僕たちはそういう環境でレース
をやっているんです」


■影山正美(#23 ペンズオイル・ニスモGT-R)
(仙台ハイランドの危険性について)
「僕は実際に見たことがないんですけど、ここのシケインの先がガケだと聞いてい
るので、本当にそうならそこは危ないと思いますね。例えばブレーキが抜けたとか
何かで、勢い余って落ちたら、誰が助けてくれるんだろうと不安になります。ピッ
トロードも筑波みたいで危ない。全日本選手権を開催するなら、それなりのピット
を作って欲しいと思います。自分のピットでも、前後にクルマが止まっていたら入
れないでしょう? 高速サーキットじゃないから、レース運営上でどうこうってい
うのは無いんですが、とにかく設備はちゃんとしてもらいたい。練習走行と言えど
も、全日本なら、金曜日にメディカルセンターにドクターがいないなんて、信じら
れません。僕たちは、レースでのお金の動きが分からないから、そういうことを言
えるのかも知れないですけど。でも、とにかくどのサーキットにも、プロのオフィ
シャルを作って欲しいですね。乗っている人間も、チームもプロとしてやっている
わけだし、競技長とかはどれぐらいのお金をもらってやっているか分かりませんが、
オフィシャルがちゃんとしていないと、折角いいレースをしていても、台無しになっ
てしまうと思います」


■金石勝智(#18TAKATA童夢無限NSX)
 (仙台ハイランドの危険性について)
「この台数で、このクラス分けだと、どのサーキットでも危ないのは危ないですよ
ね。ここの場合は、コース全体で狭いんですが、まだそれは仕方無いと思えます。
ただ、ピットは広くして欲しい。クルマがピットの前に止まっていると、そのさら
に前に人が出ますよね。でも、ピットロードが狭くて、ピット前にクルマが止まっ
ていると1台しか通れない。だけど、そこに人が出ているわけですから、危ないで
すよね」



◎メディア責任者に聞く
■レーシングオン誌:梅原康之編集長
-今回の事故を通じてレース関係者に求めることはありますか?
「JAF安全部会および同レース部会会員により構成された安全対策検討会には、事
故原因の究明および安全対策確立の早期実現を大いに期待します。また今回GT-A事
務局が各エントラントやレース関係者に対してアンケートを取られたことは意義あ
るものであり、大きな前進であると考えます。さらに小誌ではこのGT-Aアンケート
がインサイドレポートに掲載されるだけでなく、JAF安全対策検討会に提出される
ことなどによって事故原因の究明および安全対策確立の早期実現に一層有効に活用
されることを期待します」

-貴誌の今回のような事故に対する報道姿勢、方針をお聞かせください。現在また
は今後の誌面でどのような展開を考えていますか? 
「小誌では、各エントラントやレース関係者の方々がこの事故を契機に、現在の日
本のレース界の欠陥・問題点を再考することができるよう、改善に向けての働きか
けを小誌誌上にてより積極的に行っていきたいと考えています。同時に、事実の究
明なしに問題提起や対策はありえないとも考えます。従いまして小誌では、事故後
の5月15日発売号より事故状況や競技運営側の対応状況、ローリングスタートのあ
り方など、本件において問題と考えた点に関して、詳細に、かつ継続的に検証を行
い、記事展開していく意向です。これがひいてはレース界に対する貢献となり、以
後の関係各位の適確な対応を促すものとなると信じております」


■オートスポーツ誌:高橋浩司副編集長
-今回の事故を通じてレース関係者に求めることはありますか?
「火災の恐ろしさをまざまざと見せつけられた事故でした。また事故現場が複数箇
所に存在したときの消火・救急活動には、設備や訓練といった面で不十分だったの
ではないかと感じています。今後は、今回よりもさらに厳しい状況を想定しての設
備・人員配置が全サーキットで整うことを期待したいと思います。また、最近では
ヘルメットの下の耐火マスクの着用を嫌う選手の方もいらっしゃるようですが、フ
ェイスマスクと耐火シャツの着用はドライバー自身ができる数少ない防衛手段とし
て、徹底していただきたいと感じています」

-貴誌の今回のような事故に対する報道姿勢、方針をお聞かせください。現在または
今後の誌面でどのような展開を考えていますか? 
「事故以来、様々な形で事故の検証の記事が多くの媒体から発表されました。本誌
オートスポーツでも、事故後にはビデオや写真、そして関係者からの証言をもとに、
事故の様子はできる限り正確に調査して記事として掲載してきたつもりです。先日
はTFCJの兼子監督が太田選手と面談を行い、太田選手本人の口から事故当時の様子
や自身の判断・行動が明らかになりました。今後も事故検証などについては事実に
基づき、公正で正確な報道を行っていきたいと考えています」

■ティーポ誌:山崎憲治編集長
-貴誌の今回の事故に対する報道姿勢、方針をお聞かせください。
「本誌は、モータースポーツを心から愛する者として、これまで太田哲也選手とと
もにル・マン、鈴鹿1000kmその他のレースに出場することで、モータースポーツの
醍醐味をインサイドから読者に伝えてきました。GTCがスタートしてからは、チーム
FCJの活動を内側からレポートすると同時にメディスポンサーとしても関わってきま
した。また、A.オロフソン、S.アンドスカー両選手の日本国内におけるマネジャー
的な役割も担っています。つまり、メディアとしての立場とチーム関係者としての
立場の両方を持っているという、微妙なところに立っているわけです。
 そういう立場から、あの事故に関しては、日本のモータースポーツがより近代的
なものに移行する流れができるまで、さまざまな角度から検証していこうと考えて
います。これは太田選手が自分たちの仲間だからという個人的な思いから発したも
のではありません。そう受け取られても致し方のないことは承知していますが、そ
うではありません。あの事故の原因がそうとう根深いところにあるという問題意識
がスタート地点です。
 これはあるメカニックの言葉ですが、『レース中のドライバーは湯豆腐のなかの
豆腐のようなもの、非常にはかない命だと思わなければいけない』という現状があ
ります。このことはもっと考えていかなければならない。チームとドライバーばか
りがリスクを負う状況は変えなければいけないのではないか。だれか特定の個人を
攻撃する意図はまったくありませんが、レースに関わる人間にリスク・マネージメ
ントという考えかたがこれまでまったく欠けていたということは指摘しておかなけ
ればならないでしょう。
 あの事故はさまざまな要因が絡み合って起こったのだと思います。それは正しく
検証されなければなりません。そういう点について、オーガナイザーも、チームも、
ドライバーも、その他関係者すべてがお互いに腹を割ってきちんと話をしなければ
ならないと思います。そうしてお互いの信頼関係を作ることが、まず必要でしょう」


*スペシャルレポート3に続く

                       GTアソシエイション事務局
                         GTインサイドレポート班
                        古屋 知幸 = QYB04322 =


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