AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP 1998 GT INSIDE REPORT Round 3 Hi-land GT Championship 25 June '98 Preview Report プレビューレポート FMOTOR4版 ------------------------------------------------------------------------- '98AUTOBACS CUP GTC第3戦 ハイランドGT選手権レース(6/27,28) NSX優位ながら不安材料あり?! ル・マンで活躍した勢いで日産勢の攻勢が! 仕切り直しの第3戦仙台は要注意レースだ 悪天候により幻となった第2戦富士。これにより全8戦だったシリーズ戦は7戦 となった。こうなると、1戦の重みが一層増えてくることになる。前半戦の決算と なるはずだった第3戦仙台ハイランドは、チャンピオンを狙うチームにとっては勝 たなくてはならないレースとなったのだ。 5月26、27日に仙台ハイランドで行われた事前テストの主役は、やはりNSX勢だっ た。初日は3台のNSXが上位を独占。最終的にコースレコードを軽く1.5秒以上上 回るタイムでNo.64 Mobil1 NSXとNo.100 RAYBRIG NSXが1、2位のタイムを出した。 とは言え、不安材料も多い。最終日に3台のNSXが同じようにミッショントラブル を抱え、相次いで走行不能になってしまったのだ。普段ならレースに出ないで練習 で悪いところが出たのだから良いこと、と言うところ。だが、NSXの場合、ミッショ ンは昨年からのウィークポイントである。それがこの時期になっても、未だに各車 に発生するようでは生半可な対策では克服できないものなのかもしれない。レース 当日までに無限と童夢を中心に各チームで対策を立てるはずだが、一抹の不安が残 ることも事実だろう。 このNSX勢に対抗するのは、やはり開幕戦を制したスカイラインGT-Rだろう。GT-R を駆る日産系ドライバーは、先のル・マン24時間レースに大挙出場。星野一義/鈴木 亜久里/影山正彦組の3位表彰台という好成績を筆頭に、黒澤琢弥/影山正美/本山 哲組も9位となり日産チーム4台すべてが10位以内というねばり強さを見せた。この 勢いは、間違いなくこのレースにも反映されるだろう。もちろん、先のテストでも NSX2台に続く3番手につけたのがNo.23 ペンズオイル・ニスモGT-Rであり、4番手 はNo.50 ARTAスカイラインなのだ。ARTAの本山は初挑戦のル・マンでも活躍、そし てフォーミュラニッポンでも2勝を挙げ現在最もノっているドライバーだ。No,50に は要注意だろう。 一方、スープラ勢だが、第2戦より98年型が登場しているが、先のテストではいま ひとつ奮わなかった。しかし、トリッキーでアップダウンのきつい仙台は、マシンの バランスに優れたスープラにとっては有利なサーキットだ。一発の速さではNSX、ス カイラインに先行されるかもしれないが、接近戦の多い仙台ではチャンスありだ。 そして、この時期kになるのが雨だ。雨ならNo.36、37のカストロール・トムス・ スープラに注目だ。 GT300はRE雨宮マツモトキヨシRX7が台風の目に?! 初優勝を狙うテイボン・トランピオ・FTOにも注目 先の仙台テストでGT300のトップタイムを出したのは、なんとNo.7 RE雨宮マツモ トキヨシRX7だった。第2戦からニューシャーシとなり空力パーツも一新され、戦闘 力はアップしている。テストでのドライバー山路慎一の意気込みは目を見はるもの があった。このところ良いところがなかった同チームなだけに、過去に優勝したこ ともあるゲンの良い仙台で、巻き返しを狙いたいところだ。そして、もう1台注目 したいのが、テイボン・トランピオ・FTOだ。デビュー戦の開幕鈴鹿で3位となり、 仙台テストでも3番手のタイム。極めて安定した速さを見せている。まだ、熟成不 足な現状でこのパフォーマンスなだけに、3戦目の仙台は期待が高まるところだろ う。 と言ったが、実はこの2台、どちらかというと対抗馬。では本命はと言うと、や はりNo.44 アペックスDLモモコルセMR2とNo.25 つちやMR2だろう。現状でGT300最 速と言えるのはNo.44 MR2+新田守男だ。先のテストでも2番手のタイムなだけに本 命なのだが、あとはセカンドドライバーとチーム戦略次第。そして、No.25 つちや MR2は、昨年の仙台の覇者だ。ドライバーは昨年と違う鈴木恵一と舘信吾ペアだが、 開幕戦を制しているだけに、やはり有力であることは違いない。 そして、問題の天気。雨ならNo.21 ダンロップBP-BMWを忘れてはならない。昨年 の仙台の予選。強い雨の中で、大方の予想を裏切ってポールを獲得したのがこのNo. 21だ。この他、RRとABSのポルシェも雨では強さを見せる。マシン格差がほとんど ないGT300クラスは、ちょっとした状況変化で優位が変わってくる。GTCファンなら この微妙な差を、是非見抜いて欲しい。 Report by GTインサイドレポート班 ☆'98AUTOBACS CUP GTC第3戦 ハイランドGT選手権レース(6/27,28) 予想エントリーリスト(6月22日現在) [GT500] 19台 No. マシン ドライバー エントラント タイヤ ---------------------------------------------------------------------------- 2 ZEXELスカイライン 鈴木亜久里 影山正彦 NISMO BS 3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 ハセミ・モータースポーツ BS 5 5ZIGEN SUPRA マーク・グーセン(B) 桧井保孝 TEAM 5ZIGEN DL 6 ESSO Tiger Supra ピエール・ラファネル(F) 高木真一 INGING BS 8 FET SPORTS SUPRA ワイン・ガードナー(AUS) 田中 実 TEAM POWER CRAFT BS 12 カルソニックスカイライン 星野一義 黒澤琢弥 TEAM IMPUL BS 13 エンドレスアドバンGTR 木下みつひろ 藤村満男 ENDLESS SPORTS YH 16 Castrol無限NSX 中子 修 道上 龍 Castrol無限 BS 18 TAKATA童夢無限NSX 金石勝智 山本勝巳 童夢レーシングチーム BS 23 ペンズオイル・ニスモGTR エリック・コマス(F) 影山正美 NISMO BS 30 綜警 PORSCHE 山田洋二 岡田秀樹 TEAM TAKE ONE BS 36 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 ノルベルト・フォンタナ(RA) TOYOTA Castrol TEAM TOM'S DL 37 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男 ケルビン・バート(GB) TOYOTA Castrol TEAM TOM'S DL 38 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 野田英樹 TOYOTA TEAM CERUMO BS 39 デンソーサードスープラGT 土屋圭市 谷川達也 TOYOTA TEAM SARD YH 50 ARTAスカイライン 本山 哲 土屋武士 AUTOBACS RACING TEAM AGURI BS 64 Mobil1 NSX 山西康司 トム・コロネル(NL) Mobil1 NAKAJIMA RACING BS 88 ウェディングディアブロGT1 和田 久 古谷直広 JLOC CORSA DL 100 RAYBRIG NSX 高橋国光 飯田 章 チーム国光 with MOONCRAFT BS [GT300] 18台 No. マシン ドライバー エントラント タイヤ ---------------------------------------------------------------------------- 7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山路慎一 松本晴彦 RE雨宮レーシング DL 9 MTG大黒屋ぽるしぇ 日置恒文 羽根幸浩 TEAM大黒屋 DL 10 アビリティポルシェ993GT2 麻生英彦 石川 朗 アビリティ DL 15 ザナヴィシルビア 近藤真彦 青木孝行 NISMO YH 21 ダンロップ-BP-BMW 一ツ山康 加藤寛規 HITOTSUYAMA RACING DL 25 つちやMR2 鈴木恵一 舘 信吾 TEAM TAISAN Jr. WITHつちや YH 44 アペックスDLモモコルセMR2 新田守男 水野昇太 アペックス DL 51 コブラポルシェ 池谷勝則 伊東清彦 コブラレーシングチーム YH 60 TOYOTA CAVALIER 佐藤久実 長島正興 KRAFT DL 61 ライボン・トランピオ・FTO 中谷明彦 原 貴彦 チーム・ライボン・ラリーアート TY 70 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋義三 パトリック・バン・スクート TEAM GAIKOKUYA DL 71 シグマテック911 星野 薫 城内政樹 シグマテックレーシングチーム DL 72 オークラRX7 マーク・ポーター(NZ) 片山義美 オークラロータリーレーシング DL 77 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 玉井秀幸 クスコレーシング YH 81 ダイシンシルビア 福山英朗 大八木信行 チームダイシン DL 91 コーセー&バーディークラブMR2 松永雅博 藤原靖久 ファーストレーシングチーム YH 910 ナインテンポルシェ 余郷 敦 小林正吾 910 RACING DL 911 ナインテンPCJポルシェ 高橋規一 中島廣高 910 RACING DL ●GTインサイドレポート班調べによるもので、公式の発表ではありません。 エントリーは変更される可能性があります。 ☆第3戦仙台チケット購入のご案内 各種前売り券、好評発売中!! 下記のプレイガイドまたは仙台ハイランドへ 【チケット料金】 ■前売り券 ●大人:4,500円(2日間有効) ■前売ペアチケット:8,500円(2日間有効) ■当日券 ●予選日 大人:2,000円/中高生:1,000円/小人:700円/幼児 500円 ●決勝日 大人:5,500円/中高生:2,500円/小人:700円/幼児:500円 ■駐車料金 ●4輪:1,000円 ●2輪:300円(予選日無料) 【チケット発売所】 チケットぴあ(03-5237-9999)/チケットセゾン(03-5990-9999)/ CNプレイガイド(03-5802-9999)/ローソン、ファミリーマート、 セブンイレブン(以上、福島・宮城地区)/ サンクス、サークルK(青森・秋田・岩手地区) *一部で取り扱っていないチケットもあります。 【お問い合わせ】 チケットインフォメーションダイアル TEL:03-3409-2365/FAX:03-3409-2307(平日10:00-17:00)まで。 ☆タイムスケジュール 6月26日 練習走行 GTフリー走行1回目 9:20~10:50 GTフリー走行2回目 12:40~14:10 GTフリー走行3回目 15:40~16:40 6月27日 公式予選 GT予選1回目 11:20~12:20 F TOYOTA予選 12:50~13:10 ミラージュ東北 13:40~13:55 シビック東北 14:25~14:40 GT予選2回目 15:20~16:20 6月28日 決勝レース GTフリー走行 8:30~ 9:00 ミラージュ東北決勝 9:25~10:00(12周) F TOYOTA決勝 10:25~11:00(15周) ピットウォーク 11:15~12:00 シビック東北決勝 12:25~13:00(12周) GTウォームアップ 13:20~13:28 GT決勝スタート 14:10~ 63周(終了予定16:15) ☆テレビ放送 7月4日(土)16:00~17:15 テレビ東京系全国6局ネット テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/テレビせとうち/ ティー・エックス・エヌ九州 *宮城テレビでも放送予定 以上 GTアソシエイション事務局 GTインサイドレポート班 古屋 知幸 = QYB04322 =