AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
1998 GT INSIDE REPORT
Round 1 SUZUKA GT300km 26 March '98
GT Inside Report インサイドレポート2 FMOTOR4版
-------------------------------------------------------------------------
1998 AUTOBACS CUP全日本GT選手権 開幕戦
SUZUKA GT300km
☆フリー走行のトピックス
#64 Mobil 1 NSX(フリー走行総合トップ)
山西康司「今のはボクが出したタイムです。満タンでした。満タンでのクルマの動
きはいいようです。決勝のペースはまだわからないですね。タイヤが後半どうなっ
てくるか、よくわからないですし。スタートは今回はトムのほうです。2戦目以降
は変わってくるかもしれませんけど」
#100 RAYBRIG NSX(フリー走行総合2番手)
飯田章「朝のセッションは満タンでのタイムです。決勝でも5秒台かって? いや、
もっと速いかもしれませんよ、最初のうちは」
*44アペックスDLモモコルセMR2(フリー走行GT300クラストップ)
新田守男「燃料満タンでのバランスはあまりよくないですね。もっと軽くなったと
きにペースを上げられるように仕上げてくれてますから。スタートはボクがいきま
す。いくだけいきますよ。ただ、はじめはペースアップできないから、ストレート
が速いクルマに逃げられるかもね。ピットインはギリギリまで引っ張る予定です。
マージンを作って渡したいですね。壊さないことを祈るだけです」
*910 ナインテンポルシェ(フリー走行GT300クラス2番手)
砂子智彦「クルマのバランスは悪くない。予選と変わらない。まあ大丈夫でしょ
う。決勝は自分がスタートかな。今、ピットレーンでスピード違反しちゃったみた
い。入り口だけじゃなくて、中間でも計測してた。つい、再加速しちゃいました」
#12 カルソニックスカイライン(フリー走行総合3番手)
星野一義「今朝は満タンでもよかったね。決勝では、タイヤのこともあるからガン
ガンにとはいかないかもしれないけど、結果的にはガンガンになっちゃうだろう
な。スタートはダンゴになっていくだろうけど、そこをうまく抜け出せれば上位を
狙っていけると思う。トップに離されることはないよ」
*25つちやMR2(フリー走行GT300クラス3番手)
鈴木恵一「金曜日に、フリー走行で出ていってすぐにハーフスピンしたら、同じ
チームの田嶋がよけきれずにぶつかって、右足にケガしてしまった。まあ、ボクが
スピンしたのが悪いんだけど…。骨折はしていないんだけどヒビは入ってるかも
ね。アクセル踏むには問題ないんだけど、ブレーキがちょっとつらい。そんなわけ
で、予選のアタックは信吾にやってもらった。朝のフリー走行は二人で乗ったよ。
二人とも17秒台前半で走れているのはウチくらいじゃない? まあ、あんなもんで
しょう。決勝は信吾にスタートから引っ張ってもらって、普通にいけば…。もちろ
ん勝ちたいけど、ポイント取って帰りたい。結果がどうついてくるかでしょう。
(予選での*44アペックスDLモモコルセMR2との差は)ウチが失敗したから。テスト
では2日目にドライバーのほうでミスって走れない状態でテストしきれなかったし、
今回も雨から入って、信吾もボクもスリックで走ったのは昨日の予選からだから
ね。1回目はセットアップで、2回目もいろいろやってみて、今朝不具合を直した
んだ。きちんとできてればあそこ(アペックス)までいくと思うよ」
#23 ペンズオイル・ニスモGT-R(フリー走行総合4番手)
エリック・コマス「今朝は4ラップして6秒0でコンスタントに走った。クルマのバ
ランスは悪くないよ。たぶん知らないだろうけど、ボクらはブリヂストンユーザー
のなかで唯一ハードコンパウンドを選んだんだ。クルマは新しいし、ブリヂストン
の新しいタイヤのロングディスタンステストはどこもやっていない。だから安全策
をとってハードを選んだんだ。それはボクらだけだった。ほかはみなソフトを選ん
でいる。ソフトコンパウンドだと15、18ラップ、20ラップで終わってしまうだろ
う。25ラップしなければならないんだ。純粋にクルマの性能でいうと、今の段階で
はホンダNSXが昨年から開発しているので若干いいだろうけど、こちらはドライを
走るのは今日が3日目だからね。ポールポジションはムリでも、大事なのはコンス
タントに走ることなんだ。そのためにはタイヤの選択は非常に重要だ。それで10
ラップ後でもいいタイムを維持できるようにハードを選んだというわけだ。おそら
くソフトを選んだチームはタイムが落ちてゆくだろう。もちろんまだわからないけ
どね。ハードで今のタイム差は満足している。スタートはマサミがやる。彼はそん
なに乗っていないけどよく走るし、今朝のウォームアップでもいいタイムを出して
いるんだ」
◎GT500クラス最高速度(決勝日フリー走行;協力TRD)
#2 ZEXELスカイライン 261.3km/h
#3 ユニシアジェックススカイライン 257.6km/h
#5 5ZIGEN SUPRA 261.3km/h
#6 ESSO Tiger Supra 256.3km/h
#8 FET SPORTS SUPRA 262.6km/h
#12 カルソニックスカイライン 261.3km/h
#16 Castrol無限NSX 259.7km/h
#18 TAKATA童夢無限NSX 261.5km/h
#23 ペンズオイル・ニスモGT-R 262.8km/h
#36 カストロール・トムス・スープラ 260.5km/h
#37 カストロール・トムス・スープラ 260.8km/h
#38 FK/マッシモセルモスープラ 263.6km/h
#39 デンソーサードスープラGT 261.5km/h
#50 ARTAスカイライン 260.5km/h
#64 Mobil 1 NSX 263.4km/h
#88 ディアブロGT-1 265.4km/h
#100 RAYBRIG NSX 263.9km/h
☆決勝レースのトピックス
◎気象情報 天気:晴れ 気温:14度 湿度:46% 路面温度:25度
◎リタイヤ原因(GTインサイドレポート班調べ)
No. 原因 周回数
------------------------------------
*17 オーバーヒート 5L
*7 コースアウト 6L
*27 駆動系 7L
#6 他車とのクラッシュ 10L
#18 スロットル系 11L
#88 電気系 12L
*18 燃圧 12L
#2 ミッション 17L
*60 ドライブシャフト 12L
*21 ミッション 20L
#16 アクセルワイヤー 23L
#12 他車とのクラッシュ 45L
#30 他車とのクラッシュ 45L
#100 駆動系 45L
◎ペナルティ
#36 ピットロードのスピード違反 ピットストップ10秒
#64 黄旗無視 ピットストップ10秒
◎観客数 入場者数:3/22 43,000人 (3/21 15,000人)
#23 ペンズオイル・ニスモGT-R(総合優勝)
エリック・コマス「たいへんうれしい。チームが頑張っていいレースにしてくれ
た。新しいスポンサーであるペンズオイルのためにもたいへんよかった。レースは
先の見えない展開だったが、いい結果を出すことができた。予選後の記者会見でも
『レースは何があるかわからない』と言ったが、そのとおりになった」
影山正美「とにかくうれしいです。これで、いいシーズンのスタートができたの
で、このままシリーズをとおしていい結果を残したい」
#64 Mobil 1 NSX(総合2位)
トム・コロネル「#16と#18がアクセルワイヤにトラブルが出ていたことは知ってい
た。だから、アクセルをジワーっと踏むようにしていたんだ。だから、前のクルマ
を抜くことができなかった」
山西康司「2位という結果ですけど、いろいろミスがありましたから…。NSXでは唯
一最後まで残ったんで勝ちたかったんですが…。申し訳ないです。残りのレースで
結果が残せるようにしたいです。ただ、トムもボクも初めてのGTですし、そういう
意味では2位という結果はよかったと思います。終盤、タイムが安定しなかったと
いわれましたが、クルマにはとくに問題はありませんでした。フォーミュラと違っ
て周回遅れが多かったからだと思います」
中嶋悟監督「黄旗は痛かったね。でも、デビュー戦で2位だから、よかったです。
ほかのNSXはみんなリタイアしちゃったからね」
#39 デンソーサードスープラGT(総合3位)
土屋圭市「なんだか知らないうちに3位になってました(苦笑)。クルマとタイヤ
と相談しながら、走りきることだけを考えていました。谷川先輩(笑)から引き
継いで、それをちゃんと保って走っただけですよ。終盤の田中(#3 ユニシアジェ
ックススカイライン)とのバトルは楽しかったですよ。マナーがよかったんで、
いいレースができた。お客さんにも楽しんでいただけたんじゃないかな」
谷川達也「今日はF3とのダブルエントリーで、チームや土屋さんには迷惑をかけて
しまいました。初めてスタートドライバーを務めさせてもらったし、正直、3位と
いう結果にはホッとしています。(次は昨年優勝した富士ですが? という問いに、
隣りに座る影山正美を見ながら)正美さん、よろしくお願いします(笑)」
*25 つちやMR2(GT300クラス優勝)
舘 信吾「勝つとは思わなかったんです。普通にいって2位でしょう。テストでは
タイヤが温まっていなかったときにコースアウトしてしまったんです。運が強い
というか、こちらに傾いてくれたと思います。(鈴木恵一さんが、シーズンはじめ
に『親父さんへの恩返しで信吾君を育てたい』と言っていたことに対して)そう
言っていただけるとうれしいです。父に感謝します。富士は、まだ走ったことない
からわからないんですけれど、運をつなげて自力でポールポジションを取って勝ち
たいですね」
鈴木恵一「テスト中にトラブルが出て、土屋さんに迷惑をかけたんで、勝てて非常
にうれしい。ラストは正直言って(足のケガで)きつかった。アペックスが勝って
たらムリにでも抜いたんだけど、必要なかったから。富士は行くよ! 3戦目から
同じMR2のニューカーにしてもらう予定です」
*51 コブラポルシェ(GT300クラス2位)
袖山誠一「残り5周でガス欠症状が出て、調整してチェッカーうけた。レース距離
があと500mあったらFTOに行かれてる」
池谷勝則「2位死守。ほっとしました。新しいスポンサーを迎えて表彰台に立て
て、大変にうれしいです」
*61 テイボン・トランピオ・FTO(GT300クラス3位)
中谷明彦「なんのトラブルもなかった。3位は上デキ。富士では今回よりももっと
いいクルマに仕上がってると思うんで、ねらいたい」
原 貴彦「テストではロングのレースラップの走りはしていなかったんで、メンテ
ナンスの強さが出たと思います。クルマは、初戦とは思えないすごくいい状態でし
た。グループAベースのエンジンで戦闘力のあるように仕上がっていました」
#2 ZEXELスカイライン
鈴木亜久里「4速から5速に上げるときにおかしかったんだ。で、結局5速がダメに
なった。ミッションケースの中でバラバラになったかもしれない」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
山路慎一「2コーナーで前にいたフェラーリが急に失速した。僕は右によけたんだ
けどフェラーリが寄ってきて押し出される形になった。クルマは昨日の不調も解決
して、朝も良かっただけにツイてないです」
#12 カルソニックスカイライン
黒澤琢弥「テグナーで前のNSXについて周回遅れを抜こうとしたんだ。で、NSXはす
んなり抜かせたんだけど、後ろを見てなかったのか僕が入っていたときによってき
て追突してしまった」
*44 アペックスDLモモコルセMR2
新田守男「最初のピットインで燃料がちゃんと入らなかった。で、余計なピットイ
ンをすることになってしまった。チームがまだ1年生だから勉強しないといけませ
んね。あまくないなぁ。クルマの信頼性はよかった。夏場を迎えるとちょっと考え
ないとね。次は優勝できるよう頑張ります」
#100 RAYBRIG NSX
高橋国光「デフかドライブシャフトじゃないかと思います。S字のあたりでクルマ
の挙動がおかしくなって、最初はスローパンクチャーか、タイヤかすでも拾ったの
かなと思ったんです。最後までなんとかもたせようと思ったんですが、ストレート
で完全に止まってしまいました。それまでクルマは調子よかったんですが…」
#3 ユニシアジェックススカイライン
田中哲也「最後はちょっとトラブルがあって順位を守りきれなかった。どんなトラ
ブルかって? いや、いろんなトラブルです」
#8 FET SPORTS SUPRA
田中実「最後はスピンした。それだけですわ。ミスです」
☆開幕戦SUZUKA GT300km テレビ放送
4月11日(土)16:00~17:15
テレビ東京系全国6局ネット
テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/テレビせとうち/
ティー・エックス・エヌ九州
☆AUTOBACS CUP全日本GT選手権 第2戦 富士GTレース大会
決勝:5月3日(日) 予選:2日(土)
静岡県・富士スピードウェイ
*チケット発売は4月2日より
チケットぴあ(03-5237-9999)/チケットセゾン(03-5990-9999)/
CNプレイガイド(03-5802-9999)等の有名プレイガイド、自動車関連ショップ、
コンビニエンスストアなどで発売予定
*お問い合わせ
チケットインフォメーションダイアル(TEL:03-3409-2365/平日10:00-17:00)まで。
以上
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: