■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 7 MOTEGI GT CHAMPIONSHIP RACE FMOTOR4 EDITION
GT INSIDE REPORT インサイドレポート4 99/10/24
-------------------------------------------------------------------------
'99AUTOBACS CUP GTC第7戦(最終戦)もてぎ(10/23,24)
■レース終了後のコメント
#36カストロール・トムス・スープラ(GT500 優勝)
関谷正徳「優勝はうれしいです。チャンピオンを逃したことについては、自分たち
のやるべきことをやって、ベストな状態でベストな結果を出したわけですから、し
かたないですね。チーム(タイトルが獲れたこと)はよかったと思います。これ以
上ない最高の仕事をしたということでしょう」
黒澤琢弥「結果的には勝ててうれしいんですけど、ボクがプッシュして走っても道
上クンに抜かれて、自分のパートも予定よりも5周ぐらい早く入っちゃたんで、ボ
クは関谷さんに優勝をプレゼントしてもらったかな、という感じです。16番が想像
以上に速くて、つらいレースてしたけれど、今はホッとしてます」
*26 STPアドバンタイサンGT3R(GT300 優勝)
松田秀士「最高ですね。前回のTIも勝てるなって実感があったんですけど、トラブ
ルが出てしまってリタイアしてしまったので。とにかくウチのクルマはコンスタン
トにいい状態で走れるのと、ヨコハマタイヤが最初から最後までグリップが変わら
ないので、すごく楽でした。シュワガーもがんばってくれたので、ボク自身はほん
とうに楽なレースでした。今日はとてもいい気分で帰れます」
ドミニク・シュワガー「当初来日したのはJGTC参戦のためではありませんでした。
こういったチャンスを与えられたのはラッキーだと思います。全体的にはついてい
ない1年でしたが、こういったかたちで2回優勝できて、ほんとうによかったと思
います。まだこのクルマのレースがあと1戦残っていますので、ぜひともいい成績
をおさめて、来年がいい年になるようにつなげていきたいと思っています」
#1 ペンズオイル・ニスモGT-R/No.2 ARTAゼクセルスカイライン(GT500 2位/3位)
岡寛NISMO監督「シリーズを通してチャンピオンを獲るというのが目標でしたから、
ドライバータイトルを獲れたということで目標は達成できたと思います。当然、コ
マス選手も本山選手もがんばっているんですが、チーム全体が力を出せたというこ
とだと思います。今年、クルマとしては残念ながらほかより1秒も遅れるものしか
造れませんでした。そういう状況でチャンピオンを獲れたということは、昨年より
価値があると思います。(ピット作業の速さなど)小さなことを拾い集めていった
結果です。まあ、欲をいえばチームタイトルもほしかったですけどね。
今日のレースで、最後にNo.2が前に出たのはドライバーにまかせていた結果です。
No.1のほうは4位以内にいればチャンピオンになれることは知っていましたからね。
GT300のほうは、くわしくは調べてみないとわからないんですけどちょっとトラ
ブルが出てしまいました。まあ、シリーズチャンピオンは獲れませんでしたが、新
型シルビアが出たときに速さをアピールしようという考えがあったので、それは充
分見せられたと思います。シリーズ全戦ポールポジション、7戦3勝ですからね。
土屋選手はきっちり仕事をしたし、井出選手も成長しました。得るものは大きかっ
たと思います」
*19 ウエッズスポーツセリカ(GT300 2位)
織戸学「今までのなかでもこれだけ迫力のあるレースができたのはなくて、いい
レースでした。ボクの目標であり夢であったMR2の前を走れたし、2位を譲っても
らったかたちだけどチャンプの可能性はあったし、ベストをつくせた。シリーズ
(タイトルを)逃したのは惜しかったけれど、まあまたひとつ成長できた。終わり
よければすべてよしですね」
原貴彦「勝てなかったけれど、なんかすっきりしました。勝てるつもりでがんばっ
て、チームもドライバーも精一杯やりました」
坂東正明監督「No.25は最後ブレーキがつらかったみたいだし、スローパンクチャー
もしてたみたいなんだけど、ウチはもうプッシュするだけ、ガンガンいくだけの状
況だった。そこで当たったちゃったらなんにもならないから、土屋(春雄No.25監
督)さんと『バンちゃんとこ何点? ウチは何点』って相談して、ウチが前にいっ
てもNo.25がチャンピオンということがわかったんで、先にいかせてもらった。で
も、ホントは最後ピットウォールに立ってポルシェ(No.26)に念力を送ってたんだ
けどね。最後にポルシェがガス欠で止まってウチが先にゴールしてチャンピオンっ
ていう予定だったんだけどな(笑)。そういうことは抜きにして今回のレースはお
もしろかったね。今年1年タイヤを開発してきて、タイヤ屋さんもよろこんでいる
と思うよ」
*25 モモコルセ・アペックスMR2(GT300 3位)
長谷川勇総監督「最後の最後はNo.19はもう前へいかせようという話になった。高木
がスピンしたときは心臓が止まるかと思ったよ(笑)。でも、井出くんも突っ込ん
でしまったようだからお互いさまかな。新田だったら安心だけど、高木だと胃が痛
いよ(笑)。タイヤのエアが抜けてきちゃって、保つか保たないかもわからなかっ
た。チームもタイトルが獲れたし、新田はドライバーでも獲れたから(よかった)」
*15 ザナヴィARTAシルビア(GT300 4位)
土屋武士「ボクが乗っているときはクルマはまったく快調だったんだけど、井出選
手に代わってからABSがおかしくなっちゃってペースが上げられなかった。チャンピ
オンを獲れなかったのは残念ですけど、精一杯やったから悔いはないです。シリー
ズチャンピオンというのは1年間を通しての結果だから、それが向こう(No.25)の
ほうが上だったということです。親父(土屋春雄No.25代表)には『ニギリはいって
こいだな』と言われました。今回、予選はこっちが上で決勝は向こうが上だったん
で」
*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(GT300 5位)
松本晴彦「最初はついていくつもりがポルシェにスッといかれて、ダイシンさんを
抜いてからもちょっとペースが上がらなくて、今いちプッシュできなかった。もっ
といきたかったですね。シーズンは、けっこうクルマを仕上げてもらって、戦闘力
もトップを走れるポテンシャルになって、2位1回、4位2回でしたか。今年から
Aドライバーになってプレッシャーはありましたけれど、山野さんとお互いにいい
ところを探って、ベストな状態にクルマを仕上げて、入賞もできました。でも勝ち
たかったです」
#12カルソニックスカイライン(GT500 7位)
星野一義「スタートはアウトからズバッといっちゃったよ。クルマはすごくよかっ
たけど、タイヤはきつかったね。それはほかもいっしょだけど。ピットインでNo.1
と順位が入れ替わったのは、ピットロードで前に遅いクルマがいてつっかえちゃっ
たから。ガソリン(補給量)をギリギリせめてたから、最後に足りなくなってもう
1回はいらなきゃいけなかった」
#100 RAYBRIG NSX(GT500 9位)
高橋国光「たいへんいい雰囲気で終わったんじゃないかな。クルマの状態はよかっ
たけど、ブレーキはちょっと深かった。なにがなんでもチェッカーを受けなきゃい
けないと思ったんで、とにかくチェッカーを受けることだけを考えました。ホンダ
で育って、鈴鹿から4輪を始めて、ホンダのモータースポーツの夢が詰まっている
もてぎでフィニッシュできたのはうれしい。かなえられなかったことはあるけれど、
ここまで来られたんで、みなさんに感謝してます」
飯田章「もうちょっと上のポイント圏内でゴールできればよかった。今日は密集し
たところにいたんで、前に詰まって抜けなかった。ボクはまだまだ(未熟)ですね」
#18 TAKATA童夢NSX
脇阪寿一「エンジンがいってしまったのでしょうがないですね。(ハンディウェイ
トを)90kg積んでるとエンジンにも負担がかかるみたい。朝、ブレーキが調子よかっ
たからそこそこ追い上げられると思ってた。3位にはなれると思ってたのに…。そ
のかわり、オールスターではブッちぎる。(オートポリスは未経験だが)走ったこ
とないとこで速よ走らなあかんのや」
■タイトルホルダー・インタビュー
○GT500 ドライバーズ・チャンピオン
#1 ペンズオイル・ニスモGT-R
エリック・コマス「今回のレースに関しては、4位でフィニッシュすればチャンピ
オンシップはとれるということがわかっていましたので、4位狙いでレースを考え
ていました。予選の順位は6位だったんですけど、その順位に関しては、後方から
チャンピオンシップを狙えるいい順位であると考えていました。チームも本当にい
い仕事をしてくれましたし、ピットストップの際も、本当にいい仕事をしてくれた
と思いました。ちょうど前後にいたのが日産のクルマだったので、チャンピオンを
とれるように応援してくれるという話がありましたので、不安には思っていません
でした」
○GT300ドライバーズ・チャンピオン
*25 モモコルセ・アペックスMR2
新田守男「最高にうれしいです。チャンピオンを獲ることを目的にずっとやってき
たので、すごくうれしいです。今年のGT300はつねに接近戦が続いてたんでかなり苦
しい状態だったんですけど、そのなかでチャンピオンが獲れたので、ほんとうにチー
ムのスタッフに感謝します。正直、最後の最終コーナー立ち上がってくるまで、ずっ
と不安には思ってたんですね。完璧な状態のクルマで走ってたわけではなかったの
で。高木真一クンが最後に『バイブレーションが出てきた』っていうんで、スロー
パンクチャーじゃないかっていう疑いも出てきて、土屋(春雄監督)さんと二人で
最終コーナー出てくるまでドキドキしてました」
○GT500チーム・チャンピオン
#36/37 TOYOTA Castrol Team TOM'S
館信秀監督「(シーズン)前半はクルマのトラブルが多かったんですね。2台つね
に完走することができなくて、片方、もしくは両方ダメなときもあったんですけど、
ちょっと前半戦苦しかったのが、(最終戦までもつれこむ)こういう結果となった
んじゃないかと思います。来年に向けては、もう少し早い時期から開発をしなけれ
ばいけないんじゃないかな、と思います。No.36(のドライバーズタイトル)に関し
ては、コマス選手がずっといいところにいましたからね。最後の最後まで『つぶれ
ろつぶれろ』と思ってましたけど(笑)、非常にコマス選手は今年安定していまし
たし、正直いいまして、獲れればいいな、という油断がありましたね。台数的には
NISMOさんと互角にやってたわけですから、そのなかでチームチャンピオンを獲れた
ことは充分だと思います」
○GT300チーム・チャンピオン
*25 MOMOCORSE Racing Team with Tsuchiya
土屋春雄監督「序盤の展開からいってこんなにうまくいくとは思ってなかった。新
田くんが乗ってる序盤にエンジンがちょっとバラつきまして、いつ止まるのかな、
という不安があって、今日はほんとうに疲れました。ラスト2周ぐらいのところで
タイヤのバイブレーションが出てきて、スローパンクチャーじゃないかってうこと
だったんですね。でもなんとかゴールできたんで(ホッとしました)。
親子でチャンピオンを争えるのは、ありがたいことですね。こういうチャンスっ
てなかなかないと思いますんで。ただ、サーキットに来ちゃうと関係ないですね。
この仕事やってるかぎりは、どっちが上に立つか、親子ということは関係なくいつ
も勝負です」
☆ポイントランキング(全戦終了、全7戦)
◎ドライバーポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
-----------------------------------------------------------------------------
1 1 E.コマス 77 15 8 6 20 12 4 12
2 36 関谷正徳/黒澤琢弥 73 10 2 20 1 10 10 20
3 1 本山 哲 69 15 - 6 20 12 4 12
4 18 脇阪寿一/金石勝智 47 20 15 12
5 64 T.コロネル 41 10 3 20 8
6 12 星野一義/影山正美 40 1 12 8 6 8 1 4
7 2 鈴木亜久里 38 8 15 15
8 2 M.クルム 38 8 - 15 15
9 37 鈴木利男 38 12 10 15
10 16 中子 修/道上 龍 36 12 12 2 10
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. Driver 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
-----------------------------------------------------------------------------
1 25 新田守男 73 3 20 15 15 8 12
2 15 土屋武士/井手有治 72 2 20 20 20 10
3 25 高木真一 70 - 20 15 15 8 12
4 19 織戸学/原 貴彦 70 20 15 12 8 15
5 7 松本晴彦/山野哲也 58 10 10 15 15 8
6 61 R.ファーマン 42 15 8 12 3 4
6 61 中谷明彦 42 15 - 8 12 3 4
8 26 松田秀士/D.シュワガー 40 - - - - 20 20
9 81 福山英朗/大八木信行 33 1 12 10 10
10 77 小林且雄/谷川達也 31 10 3 12 6
◎チームポイント
[GT500]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. TEAM 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
-------------------------------------------------------------------------------
1 36/37 TOYOTA Castorl TEAM TOM'S
97 12 10 20 15 10 10 20
2 1/2 NISMO 76 15 8 6 20 12 15 15
3 16/18無限×童夢プロジェクト 71 20 12 12 15 12 10
4 64 Mobil 1 NAKAJIMA RACING 33 10 3 20 8
5 12 TEAM IMPUL 36 1 12 8 6 8 1 4
6 100 チーム国光with MOONCRAFT 32 20 4 8 2
7 6 ESSO Tiger Team LeMans 31 - 3 8 20 2
8 38 TOYOTA TEAM CERUMO 31 4 15 3 6 3
9 35 マツモトキヨシ TEAM TOM'S 21 15 6 6
10 3 ハセミ・モータースポーツ 24 6 4 4 10 3
[GT300]
Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7
3/21 5/2 5/30 7/11 8/8 9/26 10/24
Po. No. TEAM 合計 Suzuka FUJI SUGO MINE FUJI TI SUGO
------------------------------------------------------------------------------
1 25 MOMOCORSE Racing with Tsuchiya
73 3 20 15 15 8 12
2 15 NISMO 72 2 20 20 20 10
3 19 RACING PROJECT BANDOH 70 20 15 12 8 15
4 7 RE雨宮レーシング 58 10 10 15 15 8
5 26 TEAM TAISAN Jr. with ADVAN
48 8 20 20
6 61 チーム・テイボン・ラリーアート 42 15 8 12 3 4
7 81 TEAM DAISHIN 33 1 12 10 10
8 77 CUSCO RACING 31 10 3 12 6
9 14 アルタRACING TEAM 27 6 8 4 - 6 - 3
10 70 TEAM GAIKOKUYA 24 4 6 3 10 1
*ポイント計算はGTインサイドレポート班による非公式のものです
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: