全日本GT選手権

GTインサイドレポート 00Rd.3/1

■ 2000 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 3 SUGO GT CHAMPIONSHIP                            FMOTOR4 EDITION
 PREVIEW REPORT         プレビュー          2000/05/26
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2000AUTOBACS CUP GTC第3戦SUGO(05/27,28)


前半戦を区切る陸奥決戦
パワーサーキットSUGOを制するには誰だ!

 あっと言う間に今年も5月の半ば、いわゆる折り返し点に近づいて来た。2000年
AUTOBACS CUP全日本GT選手権(JGTC)も、前半最後の山場といえる第3戦SUGO GT 
CHAMPION RACEが5月27、28日に宮城県・スポーツランドSUGOで開催される。序盤で
遅れたチームにしてみれば、ここで勝負を賭けないと今季後半での追い上げが間に
合わなくなる可能性があるだけに必死でくる。もちろん1、2戦で成績を残したチー
ムにしてもここで突き放せば、今後自分のペースを作ることもできる。長丁場の選
手権シリーズとしてもここが折り返し点なのだ。


ついに強さを手にしたのか?!NSX
スープラの逆襲は果たしてあるのか…

 開幕戦で圧倒的な"速さ"を見せながらマシン・トラブルで失ったNo.18 TAKATA童夢
NSXだったが、早くも第2戦でそのアキレス腱を克服し、まさにブッちぎりの速さで
勝利を手にした。もちろんこの1戦だけでNSXのウィークポイントが解決されたと断
言は出来ないが、今後NSX勢が憂いなくスピード勝負に出てくると言えよう。ただ、
この勝利でNo.18はウエイトハンディをさらに課せられることとなり、アップダウン
のキツイSUGOでは、やや不利と考えられる。そこでNo.16 Castrol無限NSX、そしてこ
のレースから2000年型になるNo.64 Mobil 1 NSXなどが勝負を賭けてきそうだ。
 ただ、先に述べたとおりSUGOは急勾配のストレートがあるだけにターボのマシンが
やや有利と考えられる。となると、第2戦で2位に入ったNo.2 カストロール・ニス
モGT-RやチャンピオンカーNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rといったあたりが今季
後半を有利に闘うために思い切った走りを見せてくれそうな気もする。また、今季は
昨年ほどのパフォーマンスが発揮できないスープラではあるが、第2戦でNo.6 エッ
ソウルトロンタイガースープラが予選2位、決勝でもNo.38 FK/マッシモセルモスー
プラが3位と徐々にだが先行する国産2車種に追いついてきた。ことにNo.6は、昨年
もマシントラブルでリタイアするまでトップを快走し、4月に行われたSUGOテストで
NSX勢に割ってはいる2番手を記録しており、期待を感じさせる。
 さらに、第2戦では国産GT勢を驚かせたNo.21 ZEROマクラーレンGTRも侮れない存
在となってきた。いままでマクラーレンF1GTRはストレートが長い富士でこそ健闘し
たと言われたが、先のレースではコーナーでも十分な速さを見せており、このパワー
がモノを言うSUGOでもかなり楽しみな存在になりそうだ。
 ドライバーの面から気になる存在を探すとすれば、No.100 RAYBRIG NSXの飯田章
か。このところ"GT最速"の名をNo.18の脇阪寿一に奪われた感があるが、昨年は予選
2位、先のSUGOテストではセッション最速を記録するなどSUGOとの相性はいい。ま
た、No.16の道上龍も、予選はチーム戦略としてNo.18に譲る形で来ていたが、No.18
が90kgものウエイトハンディを背負っているだけに、今度は攻守所を変えて予選で
アタッカーとなり勝負してくるかも。これに昨年ポールのNo.6の野田英樹を交えた
ポールを巡る争いが注目だ。
 決勝では、上記のドライバーたちに加え、チャンピオンであるエリック・コマス
の走りに注意したい。前戦では6位となりポイントこそ大きく増やせなかったが、
代わりにウエイトを20kgと減らした。それだけにこのSUGOは一気にポイントを稼ぎ
に来るはず。さらには、このところ精彩を欠いているTOM'S勢の関谷正徳/土屋武
士組も巻き返しを狙ってくるはずだ。ともあれ、このところ車種によるタイム差が
それほど大きく出ないだけに、決勝が混戦となるのは必死であろう。


シェルタイサンアドバンGT3Rの3連勝はあるのか?!
ニューエンジンのウェッズスポーツセリカが面白い存在に!

 開幕戦に続き第2戦もNo.26 シェルタイサンアドバンGT3R(松田秀士/福山英朗
組)が、ポール・トゥ・ウィンを決めてしまった。第2戦の2位もNo.910 ナイン
テンアドバンポルシェ(余郷敦/和田久組)となり、GT300クラスではポルシェGT3R
の優位が固まった感もある。だが、この2台に関してはそれぞれウエイトハンディ
がそれぞれ100kg、60kgと搭載されることになり、今度はそうそう逃げ切れない可能
性もある。だが、ポルシェはそのマシン・レイアウトからウエイトハンディの効き
にくい車種とも言われており、このSUGOもNo.26とNo.910がある程度流れを握ってく
ることは確かだろう。
 国産GT300で注目なのは、No.19 ウェッズスポーツセリカ(脇阪薫一/原貴彦組)
だ。この第3戦には秘密兵器と言える2.2リッターの3S-G改を持ち込むことも検討
されており、このエンジンがもくろみ通りのパフォーマンスを発揮すればGT3Rに肉
薄することも不可能ではなさそうだ。ことに先のSUGOテストでもNo.19はGT3Rを差
し置いて、クラストップタイムを叩き出しており、期待を感じさせる。また、同じ
ボアアップ版の3S-G改にターボを載せたバージョンをNo.31 スーパーオートバック
スアペックスMR-S(新田守男/五十嵐勇大組)が用いる可能性もあり、弱点だった
トップスピード不足がこれで解消されるとMR-Sも大きくパフォーマンスアップする
こともあり得るだろう。
 この他にも、先のSUGOテストでは、No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(山野哲也/
松本晴彦組)、No.81 ダイシンADVANシルビア(大八木信行/青木孝行組)も好タイ
ムを記録しているだけに、今回はGT3Rの独壇場とは行きそうにない予感がする。
 毎年SUGOは波乱の多いレース展開になるだけに、最後まで見てみなければ分から
ない。え、そんなの当たり前だろうって。そうだ。だから、気になる君は5月28日
スポーツランドSUGOに来るしかないのだよ。

Report by GTインサイドレポート班



☆2000 AUTOBACS CUP 全日本GT選手権 予想エントリーリスト
第3戦 SUGO GT CHAMPIONSHIP   スポーツランドSUGO(05/27,28)

[GT500] 22台
No. マシン              ドライバー                     チーム           タイヤ WH
------------------------------------------------------------------------------
 1  ロックタイト・ゼクセルGT-R     エリック・コマス(F)  影山正美         NISMO             BS 30
 2  カストロール・ニスモGT-R       片山右京     ミハエル・クルム(D)      NISMO             BS 50
 3  ユニシア・ザナヴィスカイライン    長谷見昌弘   田中哲也         ハセミ・モータースポーツ     BS
 6  エッソウルトロンスープラ        野田英樹     ワイン・ガードナー(AUS) 
                                                 エッソ ウルトロン トヨタ チーム ルマン   BS 20
 8  ARTA NSX             鈴木亜久里   土屋圭市    オートバックスレーシングチームアグリ  BS 
12  カルソニックスカイライン         星野一義     本山 哲         TEAM IMPUL        BS 
16  Castrol無限NSX       中子 修     道上 龍        無限×童夢プロジェクト BS 30
18  TAKATA童夢NSX        脇阪寿一     金石勝智        無限×童夢プロジェクト BS 90
21  ZEROマクラーレンGTR        一ツ山幹雄   中谷明彦        HITOTSUYAMA RACING DL
25  エンドレス アドバン スープラ  木下みつひろ  織戸 学  ENDLESS+土屋エンジニアリング YH
30  綜警McLaren GTR      山田洋二     岡田秀樹         TEAM TAKE ONE     BS
32  cdma Oneセルモスープラ     木下隆之     近藤真彦
                                  cdma One TOYOTA TEAM CERUMO with Key's BS
35  マツモトキヨシ・トムススープラ     山路慎一    ピエール・ラファネル(F)    マツモトキヨシTEAM TOM'S MI 
36  カストロール・トムス・スープラ     関谷正徳     土屋武士 TOYOTA Castrol TEAM TOM'S MI 
37  カストロール・トムス・スープラ     鈴木利男     荒 聖治 TOYOTA Castrol TEAM TOM'S MI 
38  FK/マッシモセルモスープラ      竹内浩典     立川祐路       TOYOTA TEAM CERUMO  BS 20
39  デンソーサードスープラGT     影山正彦   ラルフ・ファーマン(GB)      TOYOTA TEAM SARD  YH 
55  イクリプスRDタイサンバイパー   須賀宏明     柴原真介        TEAM TAISAN ADVAN  YH
64  Mobil 1 NSX         伊藤大輔  ドミニク・シュワガー(D) Mobil1 NAKAJIMA RACING BS 
69  RGS-MIRAGE         ディランタ・マラガムワ(SL)  玉本秀幸     TEAM SRILANKA     YH
88  ノマドディアブロGT-1      古谷直広     高橋 毅         JLOC              DL
100 RAYBRIG NSX          飯田 章     服部尚貴   チーム国光 with MOONCRAFT  BS 20


[GT300] 15台
No. マシン              ドライバー                     チーム           タイヤ WH
------------------------------------------------------------------------------
 7  RE雨宮マツモトキヨシRX7     松本晴彦   山野哲也           RE雨宮レーシング      YH 30
10  アビリティ・マリオポルシェ      檜井保孝   山岸 大           アビリティモータースポーツ   YH
19  ウェッズスポーツセリカ        脇阪薫一   原 貴彦      RACING PROJECT BANDOH  YH 
24  986ボクスター            西澤和之   マルコ・アピチェラ(I)      MTCI RACING TEAM  YH
26  シェルタイサンアドバンGT3R    松田秀士  福山英朗   TEAM TAISAN Jr. with ADVAN YH 80
28  イクリプスRDタイサンGT3R     アンソニー・リード  水野文則 TEAM TAISAN Jr. with ADVAN YH
31  スーパーオートバックスアッペクスMR-S  新田守男   五十嵐勇大
                                  Super AUTOBACS  Racing Team with A'PEX YH 
51  オートスタッフアドバンシルビア   袖山誠一   山田英二           AUTO STAFF RACING YH 
70  外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三  小宮延雄         TEAM GAIKOKUYA    YH
71  シグマテック911           城内政樹   河野尚裕           シグマテックレーシングチーム  YH 
77  クスコスバルインプレッサ       小林且雄   谷川達也           クスコレーシング         YH 
81  ダイシンシルビア           大八木信行 青木孝行           TEAM DAISHIN      YH 20
86  BP・KRAFT・トレノ         田中 実   松田晃司           KRAFT             DL 10
910 ナインテンアドバンポルシェ     余郷 敦    和田 久           910 RACING        YH 60
911 ダイアモンドアドバンポルシェ  石原将光   砂子智彦           910 RACING        YH 10

○略号 WH:ウエイトハンディ
    タイヤ BS:ブリヂストン、DL:ダンロップ、MI:ミシュラン、YH:ヨコハマ
    国 籍 AUS:オーストラリア、D:ドイツ、F:フランス、GB:イギリス、
        I:イタリア、SL:スリランカ
*)このエントリー&ハンディはGTインサイドレポート班調べによるもので、
 公式の発表ではありません。エントリーは直前に変更される場合もあります。


☆タイムスケジュール
 5月26日(金) 練習走行
 ☆GTフリー走行1回目    9:00~10:30
 ☆GTフリー走行2回目   13:40~15:10


 5月27日(土) 公式予選
  ヴィッツ予選(1組)    9:30~ 9:50
  ヴィッツ予選(2組)   10:10~10:30
 ☆GT予選1回目      11:30~12:30
  シビック東北予選    12:50~13:10
  アルテッツァ予選    13:30~13:50
  ヴィッツコンソレーションレース   14:20~14:35 4周
 ☆GT予選2回目      15:30~16:30


 5月4日(日) 決勝レース
 ☆GTフリー走行       8:30~ 9:00
  ヴィッツ決勝       9:45~10:10 10周
  シビック東北決勝    10:40~11:10 12周
  アルテッツァ決勝    12:35~13:10 17周
 ☆ピットウォーク     11:15~12:15
  GTコースイン      13:43~
 ☆GT決勝スタート     14:15~    81周(終了予定16:20)


☆観戦チケットのご案内
【チケット】
■前売り観戦券
 大人 5,000円/ペア 9,000円
■決勝当日券
 2日間通し:大人 6,500円
 決勝日:大人 6,000円/高校生 3,000円
 予選日:大人 1,500円/高校生 550円
※中学生以下入場無料(但し、保護者同伴に限る)

 駐車券(決勝日・税込み)
 4輪 1,000円/2輪 300円
 ※予選日無料


【チケット発売所】
●チケットぴあ●CNプレイガイド●JR東日本びゅうプラザ(要電話予約)
●ローソンチケット●ファミリーマート●サンクス
●セブンイレブン(福島・宮城地区)●サークルK(青森・秋田・岩手)
●SAVE ON●ミニストップ(東北地区)●東北地区RTN加盟店
 
☆オートバックス各店でGTCシリーズ戦共通前売り観戦券発売中
  大人 5,000円

【お問い合わせ】
インフォメーションダイヤル 022-391-1410
スポーツランドSUGO 0224-83-31111


【TV放送】
6月3日(土) 16:00~17:15(予定)
テレビ東京系全国6局ネット
放映局:テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/
テレビせとうち/ティーエックスエヌ九州 


6月4日(日) 24:55~26:10
東日本放送(KHB)


5月28日(日) 23:00~25:30
CS:Jスカイスポーツ(スカイパーフェクTV/CATV他


以上
                       GTアソシエイション事務局
                       GTインサイドレポート班
                       古屋 知幸 = QYB04322 =


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