Formula Nippon

FN_Rd8:SPEEDMASTER MOONCRAFT決勝リリース

      '99全日本選手権 フォーミュラ・ニッポン ROUND 8
          セントラルパークMINEサーキット
            9月19日・日曜日  決  勝

  道上は運に恵まれずリタイア、影山、踏ん張ってついに6位入賞!

快晴に恵まれた決勝レース、気温は真夏なみ、しかし、強い風が最終コーナー
から第1コーナーに向けて吹いていた。いつもの美祢は荒れることはみんな知っ
てい ることだが、赤旗中断はなかったものの波乱に満ちた展開であったことに
は変わりはなかった。
ポールシッターのコロネル選手がフォーメーションラップ中にコースオフする
など、スタート前から波乱ぶくみ。そんな周囲の状況を冷静に観察していた影
山正彦は、静かにグリッドにマシンをつけスタートの瞬間を待った。
この週末、ことレイナードユーザーに対しては相変わらず苦戦を強いられてい
る影山であったが、彼と彼のスタッフに絞って今シーズンの流れを省みてみる
と、今回の週末の流れは良かった。そんな中影山は、スタートでやや出遅れ18
番手近くまで順位を落としてしまったものの、意を決して飛び込んだ第1コーナ
ーで大外がりが決まりジ ャンプアップ。なんと13番手で1周めのメインストレ
ートに戻ってきた。前を行く 飯田選手やファーマン選手らで構成された集団を
追った。

正直に言ってレースにおいてのスピード差はやはりありレイナード・ユーザー
の 集団を追いきれるレベルにはいたっていない。後続とのギャップに対しては
充分コントロール下におくことができ影山は徐々に単独走行になっていった。
それでも当然100パーセントフラットアウトであることは変わりはない。影山は
コンスタント に1分20秒台のラップを重ねていった。いつもの美祢らしくレー
スが進むにつれコ ースアウトから自滅していくドライバーが出始める中、徐々
に影山の順位が上がっていく。レースが20周を過ぎたころ、影山はトップ10圏
内に入ってくる安定感。

このまま最後まで行ってほしい、チームスタッフの誰もがそう思った矢先、影
山から無線でギヤの入りが悪くなっていると入ってきた。スタッフにとっては、
それから緊張の連続となった。なんとか最後までギヤがもってほしい、その気
持ちはチェッカーが近づくにつれ重くのしかかってきたが、しかし、影山は冷
静にそれに対処し、安定した走りを披露しながら、影山は最終ラップを迎えた。

ラスト1周、スタッフの緊張はピークに達し、最終コーナーから立ち上がって
くるマシンの姿を待ちかまえた。そして、ダンブレック選手が通過して少し間
をおいてからゆるくカーブしている最終コーナーから、力強く影山のマシンが
姿をあらわした。ピットウオールで歓喜に沸くスピードマスター・ムーンクラ
フトのスタッフに応えるかのように影山はウオールギリギリまでマシンを寄せ
て我々の前を通過していった。15番手からスタートした影山はしぶとい走りを
見せ、終わってみればなんと6位でチェッカー、チームにとっても影山自身に
とっても非常に貴重な1ポイントを獲得した。

一方の道上龍は朝のウオームアップで決勝用セットアップが進み、大いに期待
さ れていたが、スタート直後の2コーナーでインを刺してポジションアップを
狙った ところで田中選手と接触、そのままグラベルまで飛び出しレースを終
えた。前回のレースで大活躍を演じた道上にとっては、その再現を気合充分
だっただけに惜しまれるリタイアだった。

■由良拓也チーム監督:「今日は我慢のレースになることは充分予想できてい
た。影山の6位入賞はチーム にとって、非常に大きな1ポイントだった。今週
は影山に流れがあったので、その ままの状態でレースをうまく組み立てること
ができた。道上に関しては混戦の中、うまく自分の居場所を作ることができず
1周もできないまま終わってしまったのは 残念だ」

■道上 龍(スタート17番手・決勝リタイア)「予選は失敗してしまったけど、
朝のウオームアップで決勝に向けていい方向性を見出し、決勝レースに対して
は期待していた。しかし、スタート直後の2コーナー で田中選手と縁石に乗り
上げるまでインに入っていったんですが、接触してしまいどうすることもでき
なかった。期待していただけにとても残念です。次のレースはまた頑張りま
す」

■影山 正彦(スタート15番手・決勝6位入賞)「ローラが持つポテンシャルと
しては、最高の仕上がりといえる。スタート直後の重たい時は弱アンダーステ
アで、そのあとニュートラルになって前後のバランスが良くなった。もちろん
タイヤは磨耗していくわけですが、その磨耗の具合がすごくいきれいで前後の
バランスを保ったまま最後まで走りきることができた。無限エンジンに関して
も、最後までまったく不安なかった。このようなクルマに仕上げてくれたチー
ムに感謝しています。もちろん目指すは優勝だけど、この6位は自分もチ ーム
もベストを尽くした結果だから、僕はとても満足しています。次のもてぎでは
もっと上を目指します」


情報提供:SPEEDMASTER MOONCRAFT
          スピードマスターレーシング事務局
          http://www.speedmaster.co.jp


         ** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(sdi00685@nifty.ne.jp) **



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