Formula Nippon

FN_Rd7:SPEEDMASTER MOONCRAFT決勝リリース

(このリリースは未掲載だったものを載せています)

    '99全日本選手権 フォーミュラ・ニッポン  ROUND 7
             富士スピードウェイ
          9月5日・日曜日 決勝レース

     強烈なインパクトを与えた道上のパフォーマンス!
         道上 龍 7位、影山 正彦リタイア

決勝日は昨日とは打って変わり快晴に恵まれた。土曜日の予選で今季ベストタ
イ のグリッドポジション(9番手)を得た道上龍は、昨日のフィーリングを
ベースに 決勝用のセットアップを決めて、ウオームアップに臨んだ。積極的
にラップを重ねた道上は、1分19秒429で6番手タイムをマークした。トップか
ら0・380秒差。昨日からの期待感が、自信につながった、そんな感じで決勝
レースのスタートを待っていた。
一方の影山正彦は、最初のセッションの出遅れが響いていると言わざるを得ず、
マシンのフィーリングが良くなっていることを認めつつもいまだ決定打となる
ようなセットアップが見つからないまま決勝レースを迎えた。

そして決勝レース、久しぶりのシングルグリッドからのスタートで、意気上が
る 道上は、その思いをスタートの瞬間にぶつけた。シグナルがグリーンに変
わると同時にいっきにジャンプアップ。なんと5番手で1コーナーに突入したの
だ。4番手に クルム選手、道上を挟んで立川選手が6番手。当然、周囲は皆レ
イナード・ユーザ ーだ。そんな中でMCSローラを駆る道上は、序盤から闘
志剥き出しのドライビングを見せつけた。

じわじわとクルム選手との差を詰める道上は、10周めの1コーナーのブレーキ
ング競争でいっきに勝負を決め4番手に浮上した。3番手は今年タイトル争いを
演じている本山選手。ラップタイム・ペースは遜色のないものであるが、やは
り追い詰めるまでには至らない。19周目、その時点でのレース中の自己ベスト
をマークしながら必死に本山選手を追う道上だったが、徐々に引き離されはじ
める。同時に後方から圧倒的な速さで光貞選手が追い上げてきており、27周目
にはテール・ツー・ノーズの展開となる。必死に抵抗を試みる道上だったが、
そのスピード差はいかんともしがたく28周目の1コーナーで光貞選手の先行を
許してしまう。

レースも30周を過ぎるころになると、オーバーステアが強くなってきてしまい
徐々にではあるがラップタイム・ペースが鈍くなってきた。38周目にはダンブ
レック選手にも抜かれ6番手 までダウンしてしまった。
レースがラスト10周に入ると、さらにオーバーステア傾向は強まり道上にとっ
ては最後の試練となった。金石選手が追い上げてきたのだ。6位入賞、1ポイン
トをかけた激しい攻防戦が展開され、詰め掛けた観客の目をくぎ付けにした。
オーバーステアからコーナーでは辛い道上に対して、その運動能力で勝る金石
選手がピタリと貼りつく。強力なパートナーである無限エンジンは今回も全参
加車中最速をたたき出す力を発揮し、富士のストレートでスリップから抜こう
と試みる金石選手を5周 にわたって押さえ込んだ。しかし45周目、1コーナー
のブレーキング競争に勝った 道上であったが、次のAコーナーで力尽き6番手
の座を明け渡し7番手に後退。結 局、そのままの順位を保ち道上は7位でフィ
ニッシュした。

7位、ノーポイント。結果だけみると平凡なものであるが、上位陣のリタイア
はないレースの中で、そのほとんどを入賞圏内を走った道上+MCSローラの
活躍は大 きなインパクトを与えるに充分といえるのではないだろうか?
影山は17周目にクラッチのトラブルからリタイアに喫してしまったが、MCS
ローラのポテンシャルは明らかに熟成状態にあり、次回のミネ・ラウンドでは
ダブルでの入賞でレイナード勢に一泡吹かせたい。

■由良拓也チーム監督:「うーん、終盤は辛そうでしたね。なんとか踏ん張れ
るかとも思っていたんですが。影山にはクラッチのトラブルが出てすまないと
思う。彼はそれでも腐らずに頑張ってくれているので、次回はベストなコンディ
ションでレースに臨ませたい。道上は今回、彼のベストレースを見せてくれま
した。スタートダッシュから、最後のバトルまで、今のマシンのポテンシャル
を最大限に引き出してくれた。さらにうれしかったのが、コロネル選手がゴー
ルした時と同じくらいの歓声をいただいたことです。みんな観ていてくれてい
る。それがすごく伝わってきたのがすごくうれしいんです。まだMCSシャ
シーは発展途上にあり、それも確実に進歩していることを今回確認できた。こ
れは大きな収穫です。ミネでのテストでもいいフィーリングが出ているので、
またいいレースをおみせしたい」

■道上 龍:「スタートはばっちりと決まった。いっきに4人抜きましたからね。
10周目にクルム選手を抜いたときには、ヘルメットの中でニコニコしてしまっ
た。マシンのバランスは、午前のウオームアップからウイングセットを少し変
更した仕様にしましたが、そのフィーリングがすごく良かった。頼むからこの
ままのバランスでいてくれ! と念じながら走っていたんですが、終盤はリヤ
タイヤがタレてきてとても辛くなってしまった。なんとか踏ん張ろうと思った
けど、あれが今回の限界です。でも、自分としては久しぶりにレースをしたと
いう気持ちがあり、入賞もしたかったけど、満足。次のレースももっと頑張り
ます」

■影山 正彦:「序盤は前のマシンについていけていたんだけど、徐々にクラッ
チの調子が悪くなっていき、ギヤもスタックしはじめたところでピットに戻る
ことにした。まだ流れを自分のものにすることができなくて、辛いレースが続
いてはいますが、今日道上が見せたパフォーマンスは本物で僕も次のレースで
はその性能をフルに引き出せるような状態に持っていきたい」


情報提供:SPEEDMASTER MOONCRAFT
     スピードマスターレーシング事務局
     http://www.speedmaster.co.jp


        *** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685@nifty.ne.jp) ***



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