Formula Nippon

FN_Rd.9:富士レースレポート

                     フォーミュラ・ニッポンNEWS
                                                          1998年10月18日

     '98 フォーミュラ・ニッポン 第9戦 富士スピードウェイ
                         フォンタナが今季初優勝
                 本山哲が2位でシリーズチャンピオン決定
      2連続1-2フィニッシュのLEMONed Le Mansもチャンピオン決定

 10月18日(日)、富士スピードウェイにおいて、'98フォーミュラ・ニッポン第
9戦決勝が行われた。決勝に先立ち、午前8時40分より、昨日悪天候のため中断
された公式予選の残り40分間の走行が行われ、参加した14チーム24台の両日の総
合結果による決勝グリッドが確定した。

 午後2時にスタートした45周の決勝レースは、14チーム24台が出走し、12台が
完走。強い降雨のためにセーフティカーの先導による5周にわたるローリングラ
ップで始まり、雨足の強弱が変化を繰り返す天候の中、深溝、浅溝の2種類のタ
イヤ選択などがスピン、コースアウトなどのアクシデントを生んで、3度の黄旗
提示により合わせて10数周におよぶセーフティカーが導入される波乱のレースと
なった。

 ポールスタートの影山正美から黒澤琢弥、トム・コロネル、フォンタナ、本山
哲と入れ替わった首位の座を最後に制したのは、今季初優勝、FN通算3勝目のノ
ルベルト・フォンタナで、2位がチームメイトの本山哲。本山は、「勝ってチャ
ンピオン」という目標こそ果たせなかったが、今季すでに3勝、2位2回の成績
を挙げ、最終戦を待たずしてシリーズチャンピオン獲得を決定した。

 このワンツー・フィニッシュにより、LEMONed Le Mansのダブルタイトルも決定。
Le Mansは、ラルフ・シューマッハと服部尚貴がドライバーズ・ポイントのチャン
ピオンと2位を独占した1996年に続き2度目のFNチャンピオンチームとなった。

 3位、4位は、ラルフ・ファーマン、影山正美のSHIONOGI NOVA勢。5位に飯田
章(COSMO OIL CERUMO)、6位に田中哲也(BE BRIDES)が入り、いずれも今季初
のポイント獲得となった。2位との差を20秒以上に広げ、独走態勢を築いたかと
思われた黒澤琢弥は18周目にコースアウト、替わって首位に立ったトム・コロネ
ルも31周目に電気系トラブルで、それぞれリタイアしている。

 今季最終戦となる第10戦は、11月28~29日、鈴鹿サーキットで開催される。

■優勝記者会見コメント

優勝:ノルベルト・フォンタナ
 レース前にタイヤの選択に迷いましたが、最終的に浅溝を選択したのが良かっ
たようです。序盤はコース上の水が多くてとくに滑りやすかったり、またセーフ
ティカー先導のスロー走行の後は、浅溝の方が暖まりにくいので、その間に本山
とファーマンに抜かれたりもしましたが……。

2位:本山 哲
 今日のレースはやはりタイヤの選択がポイントでしたが、本間さんの意向に沿
って深溝に決めました。ドライバーとしては、浅溝で走った方がいいんじゃない
かとも思ったのですが、今日の敵は、正美選手一人。彼の前でフィニッシュすれ
ばいいので同じ条件で戦うことにしたんです。(9周目に正美選手の前に出られ
ましたが)雨のレースはいつスピンするかもわからないし、最後まで気を抜けな
い、気持ちを持ち続けることが大変なレースでした。
 チャンピオンになったことについては、まだ実感がありません。今年は冬のテ
ストに乗っていなかったので、チャンピオンなんて考えてもいませんでした。
(意識したのは?)2連勝したときですね。ポイントがポーンと入って、ランキ
ングの上に来たので……。次の目標については今はまだ考えていません。これか
らゆっくり考えます。

3位:ラルフ・ファーマン
 今日のレースは、皆さん同様タイヤ選択が難しかったですね。深溝だったので
すが、一時路面がどんどん乾き始めたときには心配しましたが、その内にまた雨
が降ってくれました。表彰台はとても嬉しいが、今日はたぶん結果的には浅溝の
レースだったような気がします。

ファステストラップ:野田英樹
 スタートで追突されピットインして周回遅れにならざるを得なかった時点で、
セルモのすばらしい体制に応えるためにこのレースで自分が出来ることは、ファ
ステストラップをとることだけだと思って狙っていました。98ローラがかなりの
仕上がりで、思いきり走れる状態になってきているので、鈴鹿は自信があります。

優勝チーム監督:本間勝久監督(LEMONed Le Mans)
 ワンツー・フィニッシュという最高のシナリオで、チームチャンピオンまでと
れました。2人がそれぞれのタイヤで我慢のレースをしてくれたお蔭です。チー
ムオーダーはありません。最後は、ラップタイムがノルベルトの方がずっと良か
ったし、本山もどのように終わればよいか、わかっていると思いましたので。


  情報提供:日本レースプロモーション(JRP)

                            *** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685)***



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