Formula Nippon

Fニッポン 第6戦 MINE 決勝記者会見(暫定前)

 フォーミュラニッポン第6戦MINEの決勝直後に行われた記者会見の模様です。この会見後、優勝のブノワ・トレルイエ選手にはペナルティが課され、暫定結果ですが2位の脇阪選手が優勝、3位の金石年弘選手が2位となっています。

優勝 ブノワ・トレルイエ
 「スタートはうまくいったので、出来るだけ他のクルマとのギャップを広げておけばピットストップしたときにも余裕を持っていけるという戦略を取りました。他の車両の先頭にコースインしようと思ってたんですが、数台のクルマがノンストップ作戦に出たのでトップに立つことが出来ませんでした。そのためプッシュしました。金石選手の前には何の問題もなく出ることが出来ましたが、ライアン選手はコーナーの真ん中でハードブレーキングをするので、こちらもハードブレーキをしながら危険ではありましたが追い越しをせざるを得ませんでした。ところがライアン選手は道を空けてくれるどころかドアを閉めてしまって、ホイールと多分、私のホイールに当たったと思うんですが飛んでしまって最後はああいう形になりました。ライアン選手はコースアウトしてしまいましたね。もちろん私としては非常に残念な結果だと思っていますが、体に異常がないことを祈っていました。
 全体としてはチームが今週末非常に素晴らしい作業をしてくれました。ピットストップも非の打ち所のないものでした。スポンサーの方にも感謝したいと思います。初のポールで初の優勝で万事うまくいったと考えています。  今年は非常にコンペティティブな年で、入れ替わり立ち替わり優勝者が出ているし、みんな速いもんですから誰が選手権のタイトルをとってもおかしくないですね。ライアン選手しかり、本山選手しかり、脇阪選手しかり。もちろんリーダーに近い位置にいるのでタイトルは狙いまが、まずは次のレースのことを考えます。
 ライアン選手がウイニングラップで指を立ててたのは見ましたが、ああいうことがあったので仕方のない行為だと思いました。体が大丈夫だというのも確認できました。でもこれはレースですし、私のほうが2秒も速かったので抜こうとして当然だと思っています」

2位 脇阪寿一
 「スタートもうまいこといきましたし、全体的にはよかったんですけど、途中タイヤのトラブルをかかえまして、その割にはリカバリーできたレースでした。前回菅生といい、ここといいレースには強いんですけど、予選順位が悪いですね。両レースとも最終アタックができてないんですけど、予選10分くらい前のマネージメントをきちっとして、もう少し前に並んで、もう少し楽なレースを出来るようになればトップを狙える位置にくるんではないかと思います。
 タイヤのトラブルは1セット目です。タイヤを替えたことによりペースが上がって、フューエルカウンターとピットの燃費計算との戦いで毎週毎週ピットと無線のやり取りをしていました」

予選3位 金石年弘
 「決勝前からソフトで行くと決めてたんで、スタートと1ラップ目をとにかく集中してプッシュして、そしたら前で接触とかあってうまいこと6番手で戻って来られました。前の人がピットインすることもわかってたので、タイヤも労わって走りました。中盤からはプッシュしていったんですけど、右後ろのブレーキがロックするようになり、それでタイヤを傷めて最後はつらかったです」

優勝監督 星野一義
 「昨日のミーティングでノンストップのチームも半分くらいでるんじゃないかとかシミュレーションしました。でも、スタートしたら条件は変わりますから。いいスタートを切れましたが、接戦になるという予想がコンマ2秒~コンマ3秒離れていったので、こちらからは一切指示を出さずにブノワ選手のドライビングに任しました。
 30周を走ってタイヤ交換をしました。ダンディライアンはリチャード選手がタイヤ交換して服部選手がノンストップなのかなと思ってたので、リチャード選手がピットインしないのは意外でした。でもラップタイムも1秒違うのでこれなら追いつくと思いました。もちろんここは抜きにくいとかそういう計算もあるんですけど、ブノワ選手の場合は抜きやすいとか抜きにくいとか関係なくかわしていってくれるので、タイヤチェンジを選びました。
 井出選手の件でコントロールタワーに呼ばれてたときは興奮していました。レギュレーションなので競技長がそういう判断をしたのなら、それはもう止むを得ないことです。ピットアウト直後で井出選手のクルマが曲がらなくて、本山選手も絡まないでダートにタイヤを落として避けたのはプロフェッショナルですばらしいマナーだと思います。それでコントロールタワーの裁定は認めよう、次のチャンスもあるんだと、井出選手は良く頑張ったと思います。
 ブノワ選手の件ですが、インに入ってはいけないレースもないし、競争だから競争の無いレースはぼくは大嫌いです。性格がいい悪いは関係なくドライバーは速いのが一番いいんだし速さで勝負しようという方向でドライバーは選んでいます。これはうちのチームのやりかたです。これからコントロールタワーに呼ばれていますが、何を言われようが結果がどうあろうが、うちはうちのレースをやったので、みんな下を向いて心配そうな顔をするなと、すべて胸を張って思いっきりレースをやったのでスタッフには素晴らしいと誉めたいです」



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