Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿決勝 上位3人とチャンピオンチーム監督のコメント

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小暮 卓史(優勝 2007年ドライバーズチャンピオン)
スタートは思ってたとおりになって、トップで1コーナーを回れました。
序盤はトレルイエ選手が後ろにいて、ペースが速かったので、こちらも予定していた以上のハイペースでプッシュしつつ、 それでもなるべくリヤタイヤをいたわって走りました。
トレルイエとの差が開いてからは思うように走ることができました。
こうやって勝てたのはチームが最高のサポートをしてくれたからだと思うので、感謝しています。
初戦の富士を終えた時点ではタイトルは考えづらい状況でしたが、エンジニアの田坂さんと一緒に考えながらセッティングを詰めていって、 2戦め以降は予選で3番手以内をキープすることができました。大きく流れが変わったのは菅生からですね。 今回勝てて3連勝したことでチャンピオンになれました。
今までずっとフォーミュラニッポンでチャンピオンになることが大きな目標で、何年も悔しい思いを続けてきましたが、やっと達成できたな、 という思いです。
無線で勝ったこと、チャンピオンになったことを教えてもらいましたが、そのときは実感が沸かなくて、今でも同じなんです。 きっとホテルに帰ってからじわじわくるんでしょうね。
ここまで思い残すことがないくらいにベストを尽くせた、ということで感無量です。
今でもF1を諦めたわけではありません。でもとにかく今戦ってるレースでベストを尽くし、その中で上を狙っていきます。

本山 哲(2位)
スタート前から順位を上げようと意識しすぎて、クラッチミートのタイミングを外してしまい、スタートを失敗しました。 その後も戦略上燃料を重めに積んでいたためにペースを上げられず、ピットストップまでは厳しい状況でしいた。
でも、レース全体で見れば、クルマはいい状態でしたし、最後は思い切って走れて2位に入れたので、チームスタッフ、星野さん、 服部監督には感謝しています。

アンドレ・ロッテラー(3位)
悪くないレースでした。重めの燃料でスタートしたので、最初はタイムロスをしましたが、 ピットストップで前をキャッチアップしていく作戦がうまくいって順位を上げられました。最後にクラッシュがあり、 ポディウムに上がれたのは僕にとってはラッキーでしたね。
クルマは良かったので、チームには感謝しています。
終盤は、前の2台に追いつこうと思ってサトシをプッシュしていました。でも、ギヤレシオのセッティング、 特に6速がロングめにしてあったために、風が強かった影響を受けてヘアピンやスプーンで大きくロスしてしまいました。

中嶋 悟(優勝チーム監督)
予選で1位2位をとれたことが今回に結果につながったと思います。
夏の富士を終わった時点ではタイトルを取れるとは思ってなかったのですが、そこからドライバーが頑張ってくれました。
今日も小暮もロイックも良いレースをしてくれたので、お客さんにも堪能してもらえたんじゃないかと思います。
ウチは過去にもチャンピオンを獲ったドライバーには、F1のテストを受けられるよう、 頼めるチームに打診してステップアップのチャンスを与えるようにしていますので、小暮君に関してもそれなりの努力をしています。 ただこれは相手もあることですから.....
チームに戻ってきた小暮はハートが少し強くなったんじゃないかと思います。
以前は平気で100%を超えちゃうようなところがありましたが、今は100%の見極めができるようになりました。 (第3戦の)もてぎで勝てたことで自信が見えるようになりました。頭を使うようになったのかな(笑)
でも、来るときに「小暮らしくない小暮は欲しくない」と言いました。 そういう意味でもお客さんの楽しんでもらえるドライバーになったんじゃないでしょうか。

星野 一義(チームチャンピオン 監督)
今年一年を振り返ると、前半はチャンピオンを獲る、ということでチームみんながその気になっていたんですけど、途中から流れが変わって、 PIAAナカジマの速さが目立ってきました。
シーズン後半はドライバーに負担をかけたんじゃないかと思い、スタッフ一同、ドライバーも全員交えてミーティングしながら頑張りました。
それ以上の力が、PIAAナカジマにあったということです。
これを反省材料に、このオフから努力していきます。
今日のスタート前には、チャンピオンどうこうじゃなくて、今できる最大限の努力とパフォーマンスを出し切れと、 結果は後からついてくるからと、ブノワに伝えました。彼も笑顔で終わってますし、満足しています。
来年はもっと力をつけてサーキットにこれるように努力します。

【後記】

 この記事が投稿されて以降、決勝後の公式車両検査にて、小暮卓史選手は失格となっています。よって優勝は本山哲(mobilecast Team IMPUL)、2位アンドレ・ロッテラー(DHG TOM'S Racing)、3位ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラとなります。なお、チームタイトルのmobilecast Team IMPULに変更はありません。詳しくは以下の記事をご覧ください。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI



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