Formula Nippon

FN第7戦SUGO予選1回目 小暮卓史が暫定ポールポジション!

 全日本選手権フォーミュラニッポンは16日、スポーツランドSUGOで予選1回目を行い、小暮卓史(ARTA)が暫定のポールポジションを獲得した。2位に松田次生(mobilecast IMPUL)、3位に本山哲(arting IMPUL)が入った。

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 フォーミュラニッポンの行われるスポーツランドSUGOは、時折雲間から太陽が顔を覗かせるものの、日本列島を伺う大型台風13号の影響か、朝から曇り空。しかし、ほぼ無風で穏やかな中での予選日を迎えた。

 スポーツランドSUGOは、仙台市内から程近い南西に位置し、開設は1975年。当初は主に2輪レースを開催し、とりわけ今では伝説となったTBCビッグロードレースが行われるサーキットとして知られていたが、80年台初頭から4輪のフォーミュラパシフィック(FP)、今回も併催されるF3なども行われ、コース改修後はフォーミュラニッポン前身のF3000レース開催初年度から毎年トップフォーミュラも開催され、今年でちょうど20年目、21戦目(2004年は富士スピードウェイ改修のため2回行われた)を迎える。今まで7月末から8月初めの真夏に開催されることが多かったトップフォーミュラだが、9月に行われるのは今回が初めて。午前11時10分、SUGOの乾いた秋空の下にフォーミュラニッポンのエギゾーストノートが響き渡り45分間の1回目予選が始まった。

 開始早々、まずは折目遼(5ZIGEN)、片岡龍也(LeMans)、荒聖治(KONDO)、高木虎之介(LeMans)あたりがコースインして走り始める。SUGOの第1~2コーナーはコの字型。1コーナーに侵入するとコーナー間の中ほどを走るが2コーナーではアウトに出ずに3コーナーへのアウトインアウトのラインに入る。3コーナーを立ち上がると右回りのヘアピンからS字を抜けこのコース標高最高地点のハイポイントコーナーへ。ここまでのセクションはコース改修後に追加された部分だ。ハイポイントからレインボーコーナーを回り込むと、最もスピードに乗るバックストレッチを下り降り、名物コーナーの馬の背へ。馬の背から鈴鹿のデグナーに似た2つのコーナーからなる左曲がりのSPコーナーへ。鈴鹿では「1つ目」、「2つ目」と呼ばれるがここでは、それぞれ「イン」、「アウト」と呼ばれる。ここを下ると最終コーナー。クリッピングポイントあたりで標高最低地点を通過すると10%昇りこう配がダンロップブリッジのあるストレート中ほどまで続き1周を終える。

 予選開始20分過ぎ、ピットに待機していたドライバーのコースインが始まる。ポイントリーダーのブノワ・トレルイエ(mobilecast IMPUL)が、1'10.163を出しトップに立った。2位には片岡で10.778、3位は10.790でロイック・デュバル(NAKAJIMA)、4位に10.982で武藤英紀(NAKAJIMA)。ここまでが10秒台である。

 予選開始25分、レインボーコーナー立ち上がりで横溝直輝がコースアウト。マシン回収のため赤旗が提示され予選が中断された。横溝は、昨年ここで行われたF3で2戦連続ポーツトゥウィン。このコースに自信を持っていただけに残念な滑り出しになってしまった。

 午前11時42分残、り22分で予選が再開された。1コーナーから最終コーナーにかけての弱い風が吹き始める。再開早々、昨年このSUGOでフォーミュラニッポン初ポールを獲り、このコースを得意としている好調の小暮卓史(ARTA)が9.958と9秒台に入りついにトップに立った。2位にトレルイエが下がり、3位は10.278で土屋武士(LeMans)が上がってきた。

 予選残り15分、本山哲(arting IMPUL)が10.028を出し2位に上がる。トレルイエは3位に落ちた。トップは小暮のまま。

 予選終了まで残り10分を切った。いよいよ各車ニュータイヤに履き替え、このセッション最後のアタックに入った。ここで松田次生(mobilecast IMPUL)が、9.916 を出し、僅差で小暮を逆転しトップに立つが、今度は小暮が9.907を叩き出し松田を逆転。トップを奪い返した。

 予選終了。結局この予選1回目は、暫定ポールが小暮。2位に松田、3位に本山が入った。

 最終的に決勝グリッドの決まる予選2回目は本日午後15時より45分間にわたって行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: FMOTOR



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