Formula Nippon

FN:第6戦SUGO決勝 アンドレ・ロッテラーが今季3勝目、シリーズチャンピオンに大きく前進

 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦は25日、スポーツランドSUGOで68周の決勝レースを行いアンドレ・ロッテラー(トムス)が優勝した。2位には石浦宏明(キグナス)が、3位には中嶋一貴(トムス)が入った。

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 レースは14時30分にフォーメーションラップがスタート。雲は多いものの雨の心配はなさそうだ。

 スタートはポールシッターの大嶋和也(ルマン)が出遅れる。1コーナーにトップに入りホールショットを奪ったのは予選2位のアンドレ・ロッテラー(トムス)。2位に予選3位の塚越広大(ダンディライアン)が続き、3位に予選5位の伊沢拓也(同)。大嶋は4位まで落ちた。5位に石浦宏明(キグナス)、6位に小暮卓史(ナカジマ)の順。

 トップに立ったロッテラーは第1スティントでは2位の塚越を1秒強の差で従えてレースを消化して行くが、22周終わりで1度目の、47周終わりで2度目のピットインすると後続を引き離し、最終的には2位以下を12秒6離して独走優勝を果たした。

 2位はジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)。スタート早々に1度目のピットインを33周終わって2度目のピットインすると、その後、53周を終えて2度目のピットアウトをしてきた実質2位の石浦をピット出口で捉えて逆転。3位に落ちた石浦は60周目にこの時点でのファステストラップとなる1分9秒020を、さらに62周目には1分8秒740までペースアップ、ファステストラップを更新してオリベイラを追い上げるが結局、2秒7届かず3位でレースを終えた。

 しかし、決勝後の車検でオリベイラと伊沢の車輌に規則違反が見つかりこの2名が失格。これにより、石浦が2位に繰り上がった。

 3位に入ったのは中嶋一貴(トムス)。予選7位でスタートした中嶋一貴は1周目にピットインする得意のアンダーカット作戦を敢行。34周終わりで2度目のピットインをし、全車2度目のピットインを終えると徐々に順位を上げた。レースは4位でゴールしたが前述の理由で繰り上がり3位に。開幕戦からすべて3位以上の記録を5と伸ばした。

 これで参加したレース4戦中3勝のロッテラーはドライバーズ選手権ポイントを38点と伸ばし、2位には34ポイントで中嶋一貴がつづくこととなった。

 また、ペトロナスチームトムスはチームポイントを72点とし、最終戦を待たずしてこのレースでチームチャンピオンを決めた。

 次戦第7戦最終戦は、ツインリンクもてぎに舞台を移し11月6日に決勝レースが行われる。ドライバーズチャンピオンの可能性はトップの38点のロッテラー、2位34点の中嶋一貴、3位25点のオリベイラ、4位23点の塚越の4名に絞られた。しかし、事実上ロッテラーと中嶋のチーム内対決になりそうだ。果たしてチャンピオンシップは誰の手に渡るのであろうか。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum


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