Formula Nippon

FN:第6戦オートポリス決勝記者会見

fn_r06_r_pc_top3

優勝 アンドレ・ロッテラー(トムス)
fn_r06_r_pc_lotterer  「優勝したことは、自分にとっても、チームのみんなにとっても、すばらしいご褒美だと思います。特に、昨日の予選のことがあるので、より気分がいいです。終わりよければ...という感じです。レースを振り返ると、いいスタートを切れたけれど、大嶋が近づいているのが見えたので、スペースを空けたら、グリーンの上に出てしまいました。スタート前にいろいろなシミュレーションをしましたが、はじめから右側に行くと決めていたわけではありません。スタートしたら、ここしかスペースがありませんでした。結果的によかったということです。(1周目に)セーフティーカーが入ったので、そのときに2輪交換を決めました。まだタイヤが新しかったので、本当は変える必要はなかったのですが、タイヤ交換義務付けのルールがあったので2輪交換にしました。そのあとは全般的にレースをコントロールすることができました。でも、とてもタフなレースでした。オートポリスはタイヤに厳しいので、タイヤの選択を慎重に正確にして走らなくてはいけないんです。また、JPのポテンシャルも考えました。僕が少し早めにプッシュをしたけれど、しばらくしてJPのペースが落ちたので、うまくコントロールできました。最終戦はとにかく集中をしなくてはいけないと思います。泣いても笑っても残りは1戦ですから。パーフェクトでないと。チームとして準備万端に整えて挑みます。JPのチームとも実力が拮抗しているので、とにかくやるだけです。最終的にいい結果を残したいです。(昨日の予選のことがあったのでより勝ちたいという気持ちはあったのか?)プロのレースなので、昨日のことがあっても影響を受けるわけにはいかないんです。いつも通りのモチベーションを保ちました。言葉は悪いかもしれませんが、昨日のリベンジができて気持ちは晴れました。いろいろなクレームがありました。判定に対してもそうです。中には、今朝もう一度予選をやり直したいという人もいました。しかし、キリがなかったので、このままいきました。結果はよかったのですが、改善しないといけない問題があります。このようなことで、このスポーツのよいところを損なってしまうのは残念です。次のレースに向けて、気持ちよく競えるように改善してほしいです」
決勝2位 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)
fn_r06_r_pc_oliveira  「スタートと1周目はよかったです。スタート前に左側に行くイメージをしていました。右側でクラッシュがあったようですが、直接は見ていません。1コーナーで気がついて驚きました。セーフティーカーが入るのを見て、ピットインするかを決めかねていました。しかし、チームからピットに入るように連絡があって、ピットインしました。4輪交換をしたけれど、フロントタイヤはまだよかったので、ベストな選択ではなかったかもしれないです。タイヤ交換については、チームともいろいろ考えたのですが、2輪交換は考えていませんでした。今日はミスがあってツケがまわってきました。ピットにいる間にアンドレに抜かされてしまいました。そのあとはオーバーテイクするのが大変でした。前輪はよかったのですが、オーバーステアが原因でラップが落ちたように思います。ついていこうとしましたが、難しかったです。逆の立場なら引き離せたかもしれませんが、ついて行くのは難しいです。最後まで、チャンピオンシップを戦いたかったから、リスクを冒したくないとも思いました。アンドレも言っていたように、最終戦ではいい結果を残したいです。そのために、がんばるだけです。(今回のレースで)タイヤについては心配していませんでした。ブリヂストンは言いペースを保てるタイヤを提供してくれるし、それはアンドレも証明している通りです。セーフティーカーが入るとタイヤの持ちもよくなりますし。ただ、燃料が重すぎたかもしれません。うまくプッシュできませんでした。それに4輪交換もベストではなかったです」
決勝3位 石浦宏明(ルマン)
fn_r06_r_pc_ishiura  「スタートは悪くなかったんですが、大嶋がホイールスピンしていて、左側に避けました。ロイックのスタートも良かったので、(左にロイック、前に大嶋がいて)、僕の行き場が無くなったのですが、アクセルを抜いて、ロイックに譲るような形をとり、接触を避けました。でも、さらに左に平手もいたみたいで、ロイックがさらに右に動いてきました。ロイックと僕が接触して、ロイックは大嶋に突っ込んでしまいました。僕は、ロイックとの接触で、左のフロントのアームが曲がり、ステアリングが曲がってしまいました。これで終わりかと思いながらピットに入りました。エンジンを切らずに待っていたら、エンジニアがメカニックさんに、引っ張れと言って、それで引っ張って真っ直ぐにしてもらいました。タイヤは全部引きずっていたので、4輪交換をしました。自分のポジションが分かってなくて、再度ピットに入ってアームを引っ張ってもらいたいと思っていました。でも、後ろから井口選手が来ているのを見て、ピットインをやめました。自分でこのまま行くと決めました。前の2台がタイヤを守っているのがわかったので、自分もタイヤをいたわりながら走りました。タンクが軽くなってきてペースアップするころに僕だけタイムアップできませんでした。後ろから塚越選手が来たときは、タイム差を出してもらって走っていました。ここは抜きづらいサーキットなので、抜かれないだろうと思いました。1周コンマ5秒くらいしか変わらなかったので、たいした差はないと思って、コントロールする余裕がありました。ただもっと早くうしろに着かれていたらいろいろとしていたかもしれません。ラッキーなレースでしたが、接触があったのは残念でした。今季、初表彰台で非常に嬉しいです。本当はもっとたくさん表彰台にあがっているはずだったので、今まで結果が残せずにストレスが溜まっていました。しかし、前回のSUGOからチームの雰囲気がいいので、僕ががんばればいい結果が出ると思っていました。ただ、優勝はもう一つ高いところにあるので、いい流れのまま最終戦に行って、初優勝を目指したいです」
優勝チーム監督 舘信秀(トムス)
fn_r06_r_pc_tachi  「アンドレは久しぶりの優勝です。(前回の大嶋の優勝に続き)2連続でこの場にいられることがとても嬉しいです。作戦として、1周目にセーフティーカーが入ったら、すぐにピットに入れようと決めていました。できれば、大嶋の走りを最後まで見たかったです。昨日の予選のモヤモヤが飛んで、全部忘れました。3カテゴリー制覇という目標を掲げています。F3はすでに決まっています。GTも厳しいところですが、狙えると思っています。フォーミュラ・ニッポンも最終戦までもつれ込むので、最後は優勝で終わりたいです。まだ3カテゴリー全制覇を狙っています」
Text: Motorsports Forum / Photo: Yoshinori OHNISHI


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース