Formula Nippon

FN:第6戦もてぎ決勝第2レース 荒聖治が初優勝! 2位に松田次生

 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦第2レースは、スタートでトップに立った荒聖治(TOM'S)がそのまま逃げ切り初優勝を飾った。2位には松田次男(IMPUL)、3位にはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(KONDO)が入った。

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 全日本F3決勝レース中、隠れていた太陽が再びフォーミュラ・ニッポンのフォーメーションラップ直前に顔を出した。15時45分、ポールシッターの土屋武士(DANDELION)を先頭に第2レースのフォーメーションラップが始まる。第1レースで激しくクラッシュした平手晃平は、胸椎を骨折した模様で参加していない。また、伊沢拓也(ARTA)はピットスタートでピット出口に待機。ロニー・クインタレッリ(CERUMO/INGING)もガレージに入ったままだ。

 1周を回って17台のマシンがグリッドに着く。スタートではなんとポールシッターの土屋がエンジンストール。土屋をかわしつつ後続が1コーナーへ。ホールショットは予選2位の荒聖治(TOM'S)だ。2位には金石年弘(5ZIGEN)。3位にはこの混乱に乗じて7位スタートの松田次生(IMPUL)が上がってきた。4位にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(KONDO)、5位は立川祐路(CERUMO/INGING)。

 2周目、小暮卓史(NAKAJIMA)が4コーナー立ち上がりでスロー走行。アンダーブリッジ下でマシンを止めた。

 荒が逃げる。3周終わって2位金石との差が3秒。金石以下は3位松田、4位オリベイラ、5位立川、6位本山哲(LeMans)、7位ロイック・デュバル(NAKAJIMA)とここまでが1列縦隊。4周目、デュバルが本山をかわし7位に上がった。

 6周目ブノワ・トレルイエ(IMPUL)が1コーナーでスピンアウトしてグラベルへ。これを避けようと井出もグラベルに飛び出し両者リタイアした。

 レース半分の10周を終わってトップ荒と2位金石との差は4秒2と広がった。金石が3位以下を押さえ込んでいる格好だ。松田も再三金石に仕掛けるがなかなか抜けない。

 15周目90度コーナーで2位の松田が3位金石に並びかける。しかし金石が強引に松田を押さえにかかると、その背後に4位のオリベイラ、5位の立川、6位のデュバルまでが迫る。そしてこの5台はもつれるように1コーナーから2コーナー、3コーナーから4コーナーへ。そして16周目の5コーナーでついに松田が金石の前にでた。

 17周目の1コーナーで金石がスローダウン。3位には代わってオリベイラが上がってきた。4位立川。その後方5位のデュバルも18周目にペースダウン、本山らに次々とパスされ下位に沈んでゆき、ついに堪らずピットイン。ガレージにマシンを入れリタイアとなった。

 20周目、トップ荒と2位松田の差は4秒2。少しずつ松田がトップとのタイム差を削っていくが残りは3周。21周目、この差は3秒1。22周目2秒1。

 そしてファイナルラップ。追う松田、逃げる荒。しかし、届かず。荒がフォーミュラニッポン初優勝を飾った。2位に松田、3位にオリベイラ、4位立川、5位本山。ここまでがポイント獲得で、以下松浦孝亮(DANDELION)、7位アンドレ・ロッテラー(TOM'S)、8位石浦宏明(LeMans)と続いた。

 次回の第7戦は8月31日、富士スピードウェイに舞台を移して争われる。果たして最終戦を残しての松田次生のチャンピオン獲得はなるか?

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA



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