全日本選手権フォーミュラニッポン第4戦の決勝前フリー走行が6月5日、富士スピードウェイで行われ、#20井出有治(mobilecast TEAM IMPUL)がトップタイムを記録した。
タイムは1分29秒604だった。
午前9時50分より、第4戦の決勝に向けての最終調整となる30分間のセッションが始まった。
富士スピードウェイ上空は朝から厚い雲が垂れ込めていたが、フリー走行開始から5分余りで晴れ間が覗き始め、それにつれて肌寒かった気温も上昇してきた。
このセッションで好調振りが目立ったのが、前日の予選では12番手に沈んだ井出有治だ。走行開始早々に一人だけ29秒台を記録、その後もタイムを更新してトップの座を明け渡すことなくセッションを終えた。予選10番手から驚異の追い上げで優勝を飾った第2戦鈴鹿の再現に期待が高まる。
また、2番手には#23本山哲(Arting RACING TEAM IMPUL)が1分30秒000でつけ、インパルの二人の好調が目立った。ただし、残る一人、#19ブノワ・トレルイエは30秒674で11番手に留まった。
ポールシッターの#1リチャード・ライアン(DoCoMo DANDELION)は4番手。3番手には昨日の予選4位の#5松田次生(TEAM 5ZIGEN)が1分30秒043で続いた。
昨日の予選を盛り上げたTDPの若手ドライバー、#11平中克幸(TEAM CERUMO)、#7片岡龍也(Forum Engineering Team LeMans)らも元気のいいドライビングを見せたが、タイム的には6番手、10番手に留まった。
それぞれのタイムがどれだけの燃料搭載量で出されたのかが不明なだけに、これらの結果が決勝にどのような影響を及ぼすのか、興味は尽きない。
フォーミュラニッポン決勝は、午後2時30分より、65周で行われる。