Formula Nippon

FN:第3戦富士 TDPドライバー 平手晃平が独走で今季初勝利! ホームコースの富士でトヨタエンジンがトップ4独占 (TOYOTA)

  • コース:富士スピードウェイ (4,563km)
  • 予選:7月18日(日)晴時々曇:ドライ
  • 決勝:7月18日(日)晴時々曇:ドライ
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ホームの富士でトヨタエンジン勢が表彰台を独占した

 フォーミュラ・ニッポンの第3戦が7月17日(土)、18日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで行われた。  前戦もてぎ大会から約1ヶ月のインターバルを経て行われる今大会は、フォーミュラ・ニッポンでは初の試みとして、土曜日はフリー走行のみを行い、予選、決勝は日曜日に行うワンデイ方式となった。決勝レースも、約 200kmと短く、タイヤ交換義務もない、完全なスプリントで戦われる。 前大会ではJ.P.デ・オリベイラ(Mobil1 TEAM IMPUL)がトヨタエンジンにとっても今季初となる勝利を挙げており、トヨタのホームサーキットである富士での、トヨタエンジン搭載車の活躍に期待がかかった。

 全国的に梅雨明け宣言が出された17日(土)、富士スピードウェイも好天に恵まれ、2度に渡るフリー走行が行われた。午前9時からのフリー走行1回目でトップタイムをマークしたのは、TDPドライバーの石浦宏明(Team LeMans)。アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が2番手で続いた。

 午後1時50分からのフリー走行2回目はロッテラーがトップタイムとなった。

 18日(日)も好天に恵まれ、午前9時15分からノックアウト方式での予選が開始。20分間で行われたQ1は、全14台中13台が1秒以内に入るという激戦となった。前日のフリー走行ではタイムが伸びず、セッティングを変更したTDPドライバー平手晃平(Mobil1 TEAM IMPUL)が好走を見せ、トップに僅か0.012秒届かなかったものの2番手。ロッテラーが3番手タイムをマーク。ここでルーキーのケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)、平中克幸(KCMG)、ルーキーのTDPドライバー 井口卓人(DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING)の3台が脱落し、それぞれ12、13、14番手グリッドが確定した。

 10分間のインターバルを経て行われたQ2では、石浦が気を吐いて1分25秒台に入れ2番手。平手、ロッテラー、オリベイラと続き、残ったトヨタエンジン搭載車は全車Q3へと進んだ。

 Q3では、平手が好走を見せたが、またしても0.036秒及ばず、それでも最前列2番手グリッドを確保。ロッテラーが4番手、石浦は5番手、オリベイラが6番手、TDPドライバーの大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM'S)が7番手につけた。

 真夏を思わせる暑さとなった日曜日の富士スピードウェイ。コース上ではフォーミュラ・ニッポンだけでなく、F3やFCJなどでも激戦が展開される一方で、コース外では「わくわくトヨタ 2010」と題したイベントが併催され、好天の富士スピードウェイに集まった来場者が、体験する!観る!遊ぶ!をテーマにした様々なプログラムを楽しんだ。

 午後2時45分、気温32度、路面温度46度と厳しいコンディションの下で第3戦の決勝レース(44周)がスタート。

 スタートのポールポジションのロイック・デュバル(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がエンジンストール。最前列2番手の平手がトップに立った。これに4番手スタートのロッテラーが続き、7番手スタートの大嶋も4位へとジャンプアップ。後方ではコッツォリーノと井口も好スタートでポジションを上げた。

 トップの平手は1周目で2位に1.4秒差をつけると、その差をどんどん広げていった。後方では、オリベイラが猛烈な追い上げで前走車を次々にパス。5周目には大嶋もかわし、2位のロッテラーを追った。

 首位を行く平手は、序盤から着実に後続との差を広げていき、16周目にはその差は10秒以上で完全な独走態勢となった。その後方で、ロッテラーに追いついたオリベイラがしかけるが、逆転までには至らず。

 通常よりも短い200kmとはいえ、猛暑のコンディションで、タイヤやブレーキのマネージメントも難しいレースで、平手は着実にペースをコントロール。2位との差を保ち、見事トップでチェッカー。嬉しい今季初勝利を挙げた。平手のフォーミュラ・ニッポンでの勝利は、デビューした2008年の第5戦第2レース以来であり、キャリア2勝目。Mobil1 TEAM IMPULは前戦のオリベイラに続き、チーム2連勝を飾った。

 2位にはロッテラー、3位にオリベイラ、大嶋が4位でフィニッシュし、トヨタエンジンがトップ4を独占。石浦が6位、コッツォリーノが8位に入り、初のポイントを獲得した。

Photo & Text: トヨタ自動車株式会社


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