Formula Nippon

FN-Rd3:富士決勝レポート

●Fニッポン第3戦富士(6月1日)45周/観客:43,000人

 雲は多いものの今年ビッグレースでは初めて天候に恵まれた富士スピードウェイ。
決勝には大逆転でPPを奪った#19黒澤(IMPUL)を筆頭に、予選基準タイム
をしっかりと通過した#山田(タカギB-1)まで、25台が駒を進めた。

 スタートが近づくにつれ、日差しが強くなり路面温度も上昇。風は微風。ストレ
ート方向追い風が吹く。

 レースはタイムスケジュールどおり午後2時にスタート。
 「慎重にいきすぎた」という#19黒澤はスタートをやや失敗。#1フォンタナが
最初の1コーナーを制し、#9ロサ、#19黒澤がこれに続く。
 しかし、「順位の回復はできる車なので慌てなかった」という#19黒澤は、その
言葉どおり2周目2位、4周目には#1フォンタナとギリギリのバトルを演じた末
にトップ奪還。早々にポジションを回復。

 スタートのミスを僅か4周で帳消しにしてしまった#19黒澤は、その後も完全に
レースをコントロール。2位に浮上してきた#9ロサと1秒の差を保ちながら周回
を重ねる。

 #19黒澤以上にスタートを慎重にいきすぎたのが#64虎之介。1周目9位までド
ロップ。序盤鋭い追い上げを見せ、15周目に3位まで順位を回復したが、この後は
上位2車のペースについていくことができず3位キープに徹することになった。

 後方から追い上げたといえばもう1人。11位と不本意な位置からのスタートと
なった#11光貞だが、予選の鬱憤を晴らす勢いで、5周目10位、10周目8位、15周
目6位、19周目には前をいく#20影山正彦をかわして5位、23周目にはずるずる後
退してきた#1フォンタナを捕らえて4位まで浮上。

 その後、#20影山正彦も#1フォンタナの前に出て、レース折り返しを過ぎた25
周目以降、#19黒澤-#9ロサ-#64虎之介-#11光貞-#20影山正彦-#1フォ
ンタナの順で上位は膠着状態に入る。

 この中でトップ2台と4位争いの2台は1秒差ほどで緊迫した状態を続けたが、
結局順位変動はなく、#19黒澤がFニッポン初優勝。トップフォーミュラ2勝目を
飾った。

 プレッシャーから解き放たれた#19黒澤は、目を真っ赤にしながら「勝ててほっ
としている。とにかくミスしないように走った」と安堵の表情。
 また、黒澤を見守っていた金子監督は、「正直今シーズンは勝てるとは思わなか
った。タイヤにやさしい星野の走りを教えたとおりに実行した。完璧だよ」と満足
の様子。

                             *** FMOTOR4F SYSOP 北島滋穂(SDI00685) ***



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