Formula Challenge Japan

FCJ:第8戦鈴鹿決勝 松下信治4連勝を達成、平川亮と同点でポイントリーダーに (JRP)

 フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)第8戦の決勝レースが10月6日(土)、鈴鹿サーキットで行われた。

 昨日の予選を終えた時点でのシリーズポイントは、ポールポジションを獲得した#4平川亮が59ポイント、ランキング2位の#10松下信治が55ポイントと、依然として接近した状態。このレースの結果如何ではポイントリーダーが入れ替わる可能性もでてきた。また、昨日の予選でクラッシュした#11坪井翔は車両交換となり、最後尾からスタートすることになった。

 F1日本グランプリの公式予選日にあたるこの日も鈴鹿サーキットは好転に恵まれ、爽やかな秋晴れの下、朝9時30分より10周の決勝がスタートした。

 ホールショットを奪ったのは2番手スタートの#10松下。#4平川が2位につけ、この2台が後続を突き放す格好でレースは進行していった。

 昨日午前のフリー走行でも終了間際にトップタイムをたたき出した#10松下は、この日も#4平川を上回る快調なペースで周回を重ね、レースが折り返し点を迎えるころには2秒のマージンを築き上げた。

 懸命に追い上げる#4平川だったが、結局最後までこの差を覆すことは出来ず、レースは前戦富士大会に続いて#10松下が4連勝を飾る結果になった。

 また、ファステストラップも#10松下が記録。これにより、松下は明日の第9戦をポールポジションからスタートするとともに、シリーズポイントでも11点を加算し66点となり、平川と同ポイントに並んだ。

 その後方では#8清原章太と#3篠谷大幹、#1川端伸太朗と#12高星明誠がそれぞれテール・トゥ・ノーズのドッグファイトを展開。しかし最終ラップのデグナーで#3篠谷がコースアウトしたことにより#8清原は3位表彰台をものにし、7周目のスプーンで#1川端を攻略した#12高星が4位に入った。

 また、スポット参戦組では#18柴田隆之介の9位が最上位で、FCJ初の韓国人ドライバー#19イム・チェ・ウォンが11位、#15高橋翼は16位で初戦を終えた。

 第9戦決勝は明日朝11時より、第8戦と同じく10周で行われる。

優勝:松下信治(東京中日スポーツ賞 受賞)
 優勝できたことを嬉しく思います。ここにくるまでに貴重な機会を与えてくださった、ホンダさんやモビリティランドさんに深く感謝したいと思います。また家族や応援してくれた人に感謝します。F1タイヤのラバーが乗った状態でのグリップを経験するのが初めてだったので、昨日の予選ではタイムを出すタイミングを間違えてしまい、100分の2秒でしたが2番手になってしまい、すごく悔しくて夜まで研究をし、どこで差が出ているかを調べて、今日のレースはスタートから全力でいこうと思いました。明日も同じ時間にレースがあるので、今日と同じようにしっかり気を引き締めてがんばります。やっと後半戦で、前半で失ったポイントを追いついたという感じです。明日のレースで差を広げて、フォーミュラ・ニッポンのときに3レースあるので、そこでも勝ってタイトルを決めたいです。お互いにクリーンな戦いが出来ればと思います。

2位:平川 亮
 2位という非常に悔しい結果となってしまいました。予選では運よくトップになれましたが、それを生かしきれず、スタートを失敗してしまって、じりじりと離されてしまいました。ファステストラップでも差があったので、どこで抜けるのかとかをデータロガーで研究して明日に臨みます。まだ4レースもあるので、巻き返せるチャンスはあります。松下選手も速いですが、またシリーズポイント2番手になるのは嫌なので、がんばります。
3位:清原章太
 ホンダさんをはじめ、練習の機会を与えてくださった鈴鹿サーキットさん、SRS-Fのスタッフさんに感謝しています。予選から前の二人とコンマ4ぐらい差があったので、スタートして1周目が勝負だと思ったんですが、スタートが思うようにいかず、1周目で差が出来てしまい、最後も差を離されて終わってしまいました。ラップタイムも伸びなくて、明日は5番手あたりからのスタートになると聞いています。前の車を抜けるだけ抜いてプッシュしていこうと思います。篠谷選手は勢いよくくるタイプなので、後ろを時々気にしながら走っていましたが、それよりも勝ちたいという気持ちがあったので、前にどうして離されるんだ、ていう気持ちで走っていました。明日のレースのポジション取りもあったので、とにかく前を向いて走りました。
Text: Japan Race Promotion


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