Formula Challenge Japan

FCJ:第2戦富士決勝 平川2連続ポール・トゥ・フィニッシュ! (JRP)

 フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)の第2戦決勝が4月8日、富士スピードウェイで行われた。大会二日目の富士スピードウェイは晴天。肌寒さは相変わらずだが日差しがそれを和らげてくれる状況のもと、朝9時40分にフォーメーションラップが開始された。

 ホールショットを奪ったのはポールシッターの#4平川亮。2番手スタートの#3篠谷大幹は昨日に続いてスタートを決められず、5位に後退。この結果2位に#10松下信治、3位#8清原章太と、4位#12高星明誠、5位#3篠谷大幹と、ここまでは昨日と同様の順位だ。

 第1戦ではタイヤの内圧の設定がマッチせずレース前半でペースを上げられなかったというトップの#4平川も、今回はレース中盤に焦点を当てた内圧設定で序盤から快調にペースを上げ、後続を突き放しにかかる。

 一方、2番手を走行する#10松下は第1戦で後方から追い上げてくる#8清原を押さえ込むためにタイヤを消耗させてしまったとのことで、#4平川を追い上げることができない。

 更にその後方では#8清原、#12高星、#3篠谷が接近戦を展開。中団グループでも#18柴田隆之介、#9道見真也、#1川端伸太朗、#5周藤康平、#13藤波清斗らが抜きつ抜かれつの団子状態だ。

 3位集団に動きが見られたのは10周目だった。前の周で#8清原の背後にぴったり張り付き、インに車体を降るそぶりをみせた#12高星が1コーナーでインを差して3位に浮上する。続いて#5篠谷も最終コーナーで#8清原のインに飛び込んだ。しかし#8清原も負けじとホームストレートで#3篠谷のインに並びかけ、そのまま並走状態で1コーナーに入っていくが、ここではアウト側の#3篠谷が押さえきった。#3篠谷はそのままの勢いで前を走る#12高星を追い上げにかかり、13周終了時点でコンマ6秒差にまで詰め寄る。

 そして18周目。ダンロップコーナー進入でアウトから並びかけた#3篠谷とそれを押さえ込もうとする#12高星が二つ目のコーナーを立ち上がったところで接触、#12高星はコースを飛び出してしまった上に左リヤタイヤにダメージを負い、19周目の最終コーナーでストップしてしまった。一方3位に浮上した#3篠谷に対してもレース後に45秒加算のペナルティが課せられ、結局#3篠谷はこのレース14位に終わってしまった。これにより再び#8清原が3位に繰り上がることとなった。

 こうした後続の戦いを尻目にトップの#4平川は11周目にコースレコードに僅か0.03秒差と迫るファステストラップを記録する等、快調なペースでリードを広げ、最後は2位#10松下に8秒以上の大差を付けて21周のレースを制し、開幕2連勝をいずれもポール・トゥ・フィニッシュという形で達成した。

 次回第3戦、第4戦の舞台はツインリンクもてぎ。5月12、13日開催だ。

優勝:平川亮
 昨日と同じ結果になりましたが、今日の方が気持ちの面では楽に21周を走れました。でも次のもてぎでも同じように連勝とはいかないと思うので、常に限界まで攻める意識を持って走ります。今回は中盤でベストタイムが出るように内圧を設定して、その通りに走れました。
2位:松下信治(東京中日スポーツ賞受賞)
 今日はスタートもそこそこ決まって、前の平川選手を追いかける形になりましたが、第1戦での使い方が原因でタイヤのダメージが大きく、ペースを上げることができませんでした。昨日は清原選手を押さえるためにフロントを使ってしまい、今日はアンダーステアを抱えながら走ることになりました。次のもてぎではタイヤを大事に使って、もっとFCJというクルマを理解して攻められれば、と思います。
3位:清原章太
 昨日の3位は嬉しかったし、今日も前の二人が普通に走っていれば5位だったのが3位になれたので、そういった意味ではラッキーだったなと思います。この結果はシーズンが進むにつれて効いてくると思います。シーズンが終わるまでには勝てるように頑張ります。
Text & Photo: 日本レースプロモーション


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