Formula DREAM

Fドリーム第9戦オートバックススーパーチャレンジレース


晴れ舞台で圧勝、5代目チャンピオンとなった武藤。(Photo:FDO)

               『武藤英紀、5代目FDチャンピオンに』

F1世界選手権シリーズ最終戦、日本グランプリが開催されている鈴鹿サーキットで、
フォーミュラドリームレース03年度シリーズ第6イベント(第9戦)が開催された。
F1グランプリのサポートレースとして、大観衆の前で行われるFDレースの晴れ舞台
は、金曜夕方に30分のフリー走行、土曜日夕方に30分間の公式予選、そして日曜日
午前中に10周の決勝レースというスケジュールでレースは進行した。

金曜日はドライコンディションだったが、土曜日の公式予選直前から雨が落ち始め、
路面はウェットコンディションとなった。ほとんどの選手がレインタイヤでコース
インする中、金曜から快調だった平出英敏のみがスリックタイヤを使い勝負に出た。
しかし雨はさらに強まり平出はコースオフ、一旦ピットに戻ってレインタイヤに交
換を強いられた。

タイムアタックでいきなり首位に立ったのが武藤英紀だった。武藤は最後にコース
インすると、雨が強まる前にアタックにかかり、2分20秒027をたたき出した。一方、
タイヤを暖めつつ路面状況の好転を待った選手たちは、あてが外れてタイムが伸び
悩む。セッション後半、坂本祐也、岡本章平、安田裕のぶ、高崎保浩らがペースアッ
プし武藤に迫るが20秒台に入れないまま届かず、逆にセッション終了直前、再びタ
イムアタックにかかった武藤が2分20秒874を記録してライバルたちを突き放した。

日曜の決勝レースは、霧雨が落ちる微妙な状況の中で行われた。全車スリックタイ
ヤで出走するがフォーメーションラップでもタイヤを滑らせ姿勢を崩す選手が続出。
3番手スタートの岡本は、こらえきれずにスピンオフ、なんとスターティンググリッ
ドにつかないままレースを終えてしまった。

ポールポジションの武藤が好スタートをきる一方、坂本は濡れた路面でホイールス
ピンを起こし、武藤の先行を許した。後方では濡れた路面が得意な平出がダッシュ、
安田、高崎をかわして3位に進出、さらに坂本に迫った。1周目のシケインで平出
は坂本にアウト側から襲いかかり並んだがブレーキングで姿勢を崩してスピン、安
田、高崎に抜かれて逆に5位へ順位を落としてしまった。再び追い上げにかかった
平出は、2周目のシケインで高崎を抜き、さらに安田に迫ったが安田もこらえ、レー
ス終盤まで激しい格闘を繰り広げた。結局平出は安田を2回かわしながら2回抜き返
され、最終ラップにはコースオフしてレースを終えた。

首位を確保した武藤は、自分のペースで周回を重ねた。途中ペースを上げた坂本が
間隔を詰める場面もあったが、フィニッシュ前には武藤が逆に間隔を広げ、危なげ
なくフィニッシュを迎えた。2位には坂本、3位には平出とのドッグファイトに勝っ
た安田が続いた。この結果、武藤は2004年度FDレースのシリーズチャンピオンに決
まった。

詳しくは公式サイトへ。http://www.f-dream.gr.jp


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