Japanese F3

F3第9,10戦岡山 トヨタモータースポーツニュース


平成17年6月20日
トヨタ自動車(株)広報部

全日本F3選手権
第9/10戦 岡山

全日本F3第10戦でトムスの池田大祐が2位入賞
池田大祐は第9戦も3位入賞で3戦連続表彰台。
2位/4位のJ.P.デ・オリベイラはポイント首位堅守

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第10戦で2位に入り、3戦連続表彰台を獲得した池田大祐

 2005年全日本F3選手権第5大会(第9戦、第10戦)「スーパーF3レースin岡山」が6月18日(土)19日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。F3レースをメインイベントとする同大会にはシリーズエントリーの14台が出場し、トヨタ・トムス3S‐GE型エンジン搭載車はこのうち10台を占めた。
 今年のシーズンオフに舗装を一新した岡山国際サーキットは、すでに路面状況は安定しており、16日(木)、17日(金)の2日間にわたって行われた練習走行では、ドライコンディションのもと、シリーズポイントランキング首位のJ.P.デ・オリベイラ(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)が両日ともトップタイムを記録。
 現在上り調子の中嶋一貴(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)が両日共に3番手タイムをマークするなど、トヨタエンジン搭載チームは引き続き好調ぶりを維持して本戦に臨んだ。

◆予選◆
 18日(土)は朝から晴れ時々曇り。初夏を思わせる暑さとなり、午前9時50分より15分間づつの公式予選開始時には気温27度、路面温度35度を記録した。
 第9戦のセッションでは、J.P.デ・オリベイラが3周目にリーダーボードのトップに立つと、その後一切後続を寄せ付けず文句なしのポールポジションを獲得した。これに終了間際に自己ベストを記録した池田大祐(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)が3番手で続き、中嶋一貴が4番手、R.ストレイト(INGING/トヨタ・トムス3S‐GE)が5番手グリッドを獲得した。
 10分間のインターバルをおいて始まった第10戦のセッションでは、路面状況が好転していく中、序盤はめまぐるしくトップの座が入れ替わる激しいアタック合戦となったが、J.P.デ・オリベイラが3周目に首位に立つと、5周目にさらにタイムアップを果たし、見事連続ポールを奪取した。3番手には2戦連続の池田大祐。J.リード(INGING/トヨタ・トムス3S‐GE)が5番手、中嶋一貴は6番手につけた。

◆第9戦決勝◆
 午後も曇天ながら時おり強い日差しがのぞく天候の下、気温31度、路面温度45度のコンディションで、エッソ・フォーミュラトヨタ第4戦決勝に続いて午後3時35分より第9戦の決勝レースが18周で行われた。
 ポールポジションのJ.P.デ・オリベイラはクラッチの切れが悪く、グリッド上で車体が動き出さないよう、エンジン回転を下げたままシグナルを待ったためスタートで僅かに出遅れ、2番手のP.モンティンに1コーナーまでに先行を許し後退。
 2位となったJ.P.デ・オリベイラは猛プッシュを続け、ファステストラップを記録して3位以下を序々に引き離しながら周回を重ねるが、P.モンティンもミスを犯さず、そのままのポジションでチェッカーフラッグ。
 また、3番手グリッドの池田大祐はスタートでホイールスピンを喫するもののポジションをキープ。4番手の中嶋一貴はスタートを失敗し5番手のR.ストレイトに先行されるがすぐに再逆転。チームメイトの池田大祐を追い、中盤にはテール・ツー・ノーズの接戦模様となるが、終盤は池田大祐が差を開き、今季2度目の3位表彰台を獲得、中嶋一貴は4位、R.ストレイトも5位入賞を果たした。

◆第10戦決勝◆
 19日(日)も朝から晴れ時々曇りで気温31度、路面温度45度とやや蒸し暑い中、完全ドライコンディションのもと、エッソ・フォーミュラトヨタ第5戦決勝に続いて午後2時50分より第10戦の決勝レースが25周で行われた。  ポールポジションのJ.P.デ・オリベイラはスタートで痛恨のエンジンストール。最後尾まで後退するが、鬼神の追い上げを開始。3番手スタートから2位に上がった池田大祐はトップの横溝直輝(ニッサンSR20VE)を猛追するが、逆転はならず、第7戦富士から続く3戦連続表彰台で今季2度目の2位入賞を果たし、ポイントランキングでも3位に浮上した。
 一方、J.P.デ・オリベイラはファステストラップを自己更新しながら次々と先行車をパス。17周目には4位まで浮上する圧倒的なパフォーマンスで観客を沸かせた。その後も、3位のP.モンティンに詰め寄り、ファイナルラップで0.528秒差まで迫ったが惜しくも逆転には至らず。4位入賞となりポイントランキング首位の座を堅持した。

トヨタ・チームトムス J.P.デ・オリベイラのコメント:

 2戦連続でポールポジションを獲得していながら、どちらのレースもスタートに失敗してしまい、残念な週末となった。2位と4位に入賞出来たことで、シリーズポイントが1点詰められただけで済んだのは不幸中の幸いだった。次戦の鈴鹿では是非ともベストな結果を出すべく全力を尽くす。

トヨタ・チームトムス 池田大祐のコメント:

 今回は2戦連続で表彰台に乗ることが出来、また、第10戦では課題である序盤のラップタイム向上についても少しは克服したと思う。だが、まだまだ努力が必要。引き続き頑張ってさらなる上位を目指す。

TDPスーパーバイザー 関谷正徳のコメント:

 今大会では、ミスこそあったものの、J.P.デ・オリベイラの強さが目立った。金曜日の走り始めから自分の流れに乗せることが出来ないと、結果にはつながらないということだ。また、抜きどころの少ないコースということもあるが、スタートの重要性はとても大きい。そこに本当に集中して体を動かせることが結果を分ける。今は皆がレベルの高い状況でレースをしており、完璧を期さないと激戦に勝つことは難しい。



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