全日本F3選手権第6戦の決勝が5月28日ツインリンクもてぎで行われ、ポールシッターの#1エイドリアン・スーティル(DHGトムスF305)が後続を突き放して今季2勝目を上げ、ポイントランキングでもトップに立った。
当初予定より5分遅れの午前11時にフォーメーションラップがスタートした。
雨は殆ど止んできたが、各車が巻き上げる水しぶきは未だ大きい。
ポールのスーティルがトップを守って1コーナーへ。
塚越はまた出遅れ、カルボーンの先行を許す。
その後ろには伊沢がジャンプアップ。しかしすぐ後ろから大嶋がプレッシャーを欠けてくる。5コーナーでは安岡と池田がスピン。池田はコース復帰後130Rで再びコースアウトし、グラベルの餌食となった。
2周目に入って伊沢と大嶋の間隔は少し開き、大嶋はストレイトに追いつかれてしまう。
ストレイトは執拗に大嶋を追いたてる。
3周目の最終コーナー立ち上がりで伊沢のリヤが流れ、大嶋との差が一気に縮まる。
4位争いは伊沢、大嶋、ストレイトの3台となった。
4周終えてトップ3はほぼ2秒づつの等間隔。
6周目の3コーナーでストレイトが大嶋のインをついて5位に上がった。
ストレイトはさらに伊沢との差を削り取っていき、7周目にはテール・トゥ・ノーズの状態に。
ストレイトは8周目の90度コーナーで大胆なブレーキングで伊沢のインに飛び込み、4位に浮上した。
トップを快走するスーティルは毎周のようにファステストラップを塗り替えながら、後続との差を着実に広げていき、最終的には2位のカルボーンに13秒244もの大差をつけて今季2勝目を上げた。
これでシリーズポイントも84に伸ばし、6位に終わった大嶋を逆転してランキングトップに躍り出た。
3位は塚越。懸命にカルボーンを追い上げたが、どうしてもコース後半の区間タイムが伸びず、背後を脅かすまでには至らなかった。
第7-8戦の舞台は岡山国際サーキット。6月17-18日の開催だ。
Text : Kazuhisa SUEHIRO Photo : Keiichiro TAKESHITA