Japanese F3

F3:第19,20戦もてぎ TDPドライバー大嶋和也がシリーズチャンピオン獲得! (TOYOTA)

もてぎでの最終戦はTDPドライバーが表彰台を独占
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2007年の全日本F3シリーズチャンピオンを獲得した大嶋和也

 全日本F3選手権第9大会(第19戦、第20戦)が10月20日(土)と21日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。今大会はシリーズの最終大会となり、チャンピオンが決定する。2週間前に行われたオートポリス大会での3連戦の結果、ランキング首位のR.ストレイト(INGING)を、僅差でO.ジャービス(TOM'S)、TDPドライバーの大嶋和也(TOM'S)が追い、この3台がタイトルの可能性を残して最終大会に臨んだ。

 今大会には11台がエントリーし、トヨタ・トムス3S-GEエンジン搭載車が5台、トヨタ・トムス1AZ-FEエンジン搭載車が2台出場した。

 20日(土)、午前9時35分から15分ずつ、10分のインターバルを挟んで第19戦と第20戦の予選が行われた。前夜降っていた雨は朝までには止み、予選開始時に路面は濡れていたが、好天の下、乾いて行くコンディションで予選が開始された。前日行われた練習走行からタイトルを争う3台による激しいタイム争いが繰り広げられていたが、予選でもこのバトルは続き、第19戦予選ではランキングトップのR.ストレイトがポールポジションを獲得。これにO.ジャービス、大嶋和也が続き、ランキングトップ3が予選トップ3を確保。惜しくもタイトル獲得の可能性は失ったものの、前戦2勝目を挙げ好調のTDPドライバー石浦宏明(TOM'S)が4番手で続いた。

 第20戦の予選では、ほぼ走行ラインはドライとなり、各車がタイムアップ。O.ジャービスと大嶋和也が激しいアタック合戦を繰り広げたが、最後のアタックで大嶋和也が僅か100分の1秒上回り、ポールポジションを獲得。O.ジャービスが最前列2番手、石浦宏明が3番手に入り、R.ストレイトは2列目4番手につけた。TDPドライバーのルーキー関口雄飛(NOW MOTORSPORT)が5番手でこれに続いた。

 午後1時30分に第19戦の決勝レースがスタート。路面は完全なドライで14周のレースが行われた。ポールポジションのR.ストレイトは順調なスタートを切ったが、2番手のO.ジャービスが遅れ、この隙をついて3番手グリッドの大嶋和也が2位に躍進。大嶋和也はファステストラップをマークする走りで追い上げたが僅かに及ばず、2位でフィニッシュ。R.ストレイトがポール・トゥ・ウィンで今季7勝目を挙げた。O.ジャービスは3位フィニッシュを果たしたが、この時点でタイトル争いからは脱落。タイトル争いはR.ストレイトと大嶋和也の2名に絞られ、日曜日の最終第20戦で決定されることとなった。

 21日(日)午後12時20分に20周で競われる第20戦の決勝レースがスタート。ポールポジションの大嶋和也、2番手のO.ジャービスがまずまずのスタートでポジションを守る中、その後方で3番手スタートの石浦宏明を4番手スタートのR.ストレイトがパスしようとして接触。R.ストレイトは最後尾まで後退を余儀なくされてしまった。これで楽になった大嶋和也はそのままトップでチェッカー。ポール・トゥ・ウィンで今季6勝目を挙げ、見事シリーズチャンピオンの座に輝いた。日本人ドライバーによる全日本F3チャンピオンは5年ぶりであり、また、TDPドライバーとしては初の全日本F3タイトル獲得という快挙となった。

 2位には、最後まで石浦宏明との2位争いを繰り広げ、このバトルを抑えきった関口雄飛が、自身今季最高位、そしてF3で初めての表彰台フィニッシュを飾った。石浦宏明は3位に入り、最終戦はTDPドライバーによる表彰台独占で締め括られた。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社



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