Japanese F3

F3第13,14戦MINE トヨタモータースポーツニュース


平成17年7月31日
トヨタ自動車(株)広報部

全日本F3選手権
第13/14戦 MINE

全日本F3第7大会MINEで中嶋一貴が2連勝!!
第13戦はトヨタエンジン搭載車が表彰台独占。
中嶋一貴はポイントランキングでも2位に躍進

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第13戦はトヨタ勢が表彰台を独占。中嶋一貴
(中央)は続く第14戦も勝利。2連勝を飾った

 2005年の全日本F3選手権の第7大会(第13戦、第14戦)が7月30日(土)、31日(日)の両日、山口県のMINEサーキットで開催された。今大会にはシリーズエントリーの14台に1台を加えた15台が出場、トヨタ・トムス3S‐GE型エンジン搭載車はこのうち10台を占めた。

 国内随一のテクニカルコースとされる“MINE”だが、公式練習の行われた29日(金)は時折り小雨が降る不安定なコンディション。その中で前週のスーパーGT第4戦で初優勝を果たした中嶋一貴(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)が総合2番手、前戦(第12戦鈴鹿)でF3初優勝を獲得したR.ストレイト(INGING/トヨタ・トムス3S‐GE)が5番手タイムを記録してそれぞれ好調ぶりをアピールした。

◆予選◆

 30日(土)は、早朝に断続的な小雨が落ちたが、午前11時からの公式予選開始時までには路面は殆ど乾き、気温28度/湿度71%とやや蒸し暑さの中で、第13戦、第14戦両セッションの予選が行われた。
 第13戦のセッションは序盤からP.デ・オリベイラ(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)、J.リード(INGING/トヨタ・トムス3S‐GE)、R.ストレイト、中嶋一貴らが激しくトップタイムを塗り替えながらのアタック合戦を展開。結局J.P.デ・オリベイラがポールポジションを獲得。中嶋一貴が2番手、R.ストレイトが4番手、J.リードは5番手グリッドにつけた。
 10分間のインターバルを経て行われた第14戦のセッションでもJ.P.デ・オリベイラとR.ストレイトが熾烈なトップ争いを展開。好タイムをマークしたR.ストレイトがポールポジション、J.P.デ・オリベイラは2番手、中嶋一貴が5番手、J.リードが6番手となった。

◆第13戦決勝◆

 30日(土)午後、天候は時折り陽が射さすなど若干好転。気温も32度まで上がって蒸し暑さの中、ほぼ定刻の午後3時23分に第13戦の決勝がスタート。
 最前列2番手グリッドの中嶋一貴が絶妙なスタートを切り、わずかに出遅れたポールポジションのJ.P.デ・オリベイラを1コーナー進入までにパス。トップで周回を開始した。J.P.デ・オリベイラはテール・ツー・ノーズで猛追するが、タイヤ摩耗が激しくなり、徐々に差は拡大。
 滑りやすいコンディションの中、8周目にファステストラップを記録するなど健闘を見せた中嶋一貴がトップでチェッカーを受け、04年開幕大会以来の優勝を飾った。
 J.P.デ・オリベイラは2位、序盤戦の2周目に3番手スタートのP.モンティン(スリーボンド/SR20VE)をパスしたR.ストレイトが3位で続き、トヨタエンジン搭載車が表彰台を独占する結果となった。

◆第14戦決勝◆

 31日(日)も早朝まで雨が降り、人気のサポートレース、ネッツカップ・ヴィッツ西日本シリーズ第3戦決勝はハーフウエット状態で行われたが、午前9時過ぎには雨は上がり、陽が射して気温も上昇。午後12時50分から行われた第14戦の決勝は、完全なドライコンディションでスタート。
 ポールポジションのR.ストレイトは、トップで1コーナーへ進入。これにJ.P.デ・オリベイラ、横溝直輝(スリーボンド/SR20VE)が続いた。しかし、2コーナーでは後続の6台が絡んでスピン、コースアウトを喫し、その場で4台が戦列を去る波乱の幕開けとなった。
 その後、上位3台が接戦のまま周回を重ねる中、5番手グリッドからスタートし、6位に後退した中嶋一貴は、3周目にP.モンティンをパス、さらに14周目には横溝直輝もかわして4位に躍進。
 一方、終盤戦まで続いたR.ストレイトとJ.P.デ・オリベイラの首位攻防の接近戦は、残り2周の最終コーナーで、R.ストレイトが痛恨のブレーキングミスを喫し、僅かに譲り、ファイナルラップに突入した。ところが、このファイナルラップでJ.P.デ・オリベイラがR.ストレイトに追突、R.ストレイトは後続車と共にスピンし、コースアウトで後退を余儀なくされてしまった。
 結果、J.P.デ・オリベイラはトップでチェッカーを受けたが、40秒加算のペナルティを課されることになり、続いてチェッカーを受けた中嶋一貴が繰り上がりの優勝。見事2連勝を獲得した。
 また、波乱のレースでF3ルーキー勢が健闘を見せ、7番手スタートの安岡秀徒(INGING/トヨタ・トムス3S‐GE)が4位、嵯峨宏紀(ルボーセ/トヨタ・トムス3S‐GE)が6位入賞を果たした。

トヨタ・チームトムス 中嶋一貴のコメント:

 第13戦で今季初優勝が出来、とても嬉しい。第14戦は複雑な気持ちもあるが、勝てたことは素直に喜んでいる。昨年の”MINE”では不調に終わったが、今回の結果は自信に繋がると思う。先週SUPER GTで初優勝出来たことも良い流れに結びついた。次戦の“富士”でも好調を維持してトムスチームのワン・ツー・スリーを果たしたい。

トヨタ・チームトムス J.P.デ・オリベイラのコメント:

 第13戦ではスタートで僅かに出遅れたのが全て。第14戦の結果は残念の一言だ。次戦“富士”は得意なサーキットでもあるし、残り6戦を全力で戦い、チャンピオン獲得を目指す。

TDPスーパーバイザー 関谷正徳のコメント:

 勝つためには一つのミスも許されないレベルの高い戦いの中で、中嶋一貴君はよくやった。一時は悩んで考えすぎることもあったが、ここにきて流れを取り込んだことが2連勝に繋がったと思う。一方、池田大祐君や番場琢君は苦しい展開となったが、ぜひとも彼らにも、表彰台の中央に立つべく頑張ってもらいたい。



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