Japanese F3

F3第1,2戦もてぎ トヨタモータースポーツニュース

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平成17年4月3日
トヨタ自動車(株)広報部
全日本F3選手権
第1/2戦 もてぎ

 全日本F3開幕 トムスのJ.P.デ・オリベイラが開幕戦勝利!
 惜しくも第2戦は2位に甘んじるもののポイントランキング首位獲得でシーズンイン

f3_05_r1 2005年の全日本F3選手権が開幕。第1、2戦の行われる第1大会が4月2日、3日の両日、栃木県のツインリンクもてぎロードコースで開催された。
 今季もシリーズは全10大会20戦を予定。3年に一度のシャシーモデルチェンジ時期でダラーラはF305型、童夢はF107型の新型シャシーをそれぞれ投入したが、競技規則により昨年までのシャシーも継続して使用出来ることになった。
 今大会には14台が出場。トヨタ・トムス3S‐GE型エンジン搭載車は、10台を占めた。

◆予選◆
 2日(土)の天候は曇りときどき晴れ。定刻の午前10時5分から15分づつ行われた公式予選では、今季トムスチームに移籍し、前日の練習走行でトップタイムを記録するなど好調の波に乗るJ.P.デ・オリベイラ(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)、世界トップレベルのレーシングドライバー育成を目的としたトヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)のF3スカラシップにより2年目のシーズンを戦う中嶋一貴(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)と池田大祐(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)らが序盤から激しいタイムアタック合戦を展開。
 第1戦の予選セッションでは上位6台がコースレコードを更新する中、J.P.デ・オリベイラがポールポジションを獲得。中嶋一貴は3番手、池田大祐が5番手グリッドを得た。
 10分のインターバルを経て行われた第2戦セッションでは、全車がタイムアップしたが、最終ラップでJ.P.デ・オリベイラは前予選セッションで自らが記録したコースレコードをさらに更新、見事2戦連続ポールポジションを獲得。中嶋一貴が再び3番手、池田大祐が5番手と、上位6番手までは第1戦と同じ顔ぶれが並んだ。

◆第1戦決勝◆
 第1戦(14周)は雲の間に陽射しがのぞく中で、午後2時40分にスタート。ポールポジションから好スタートを切ったJ.P.デ・オリベイラは序盤から後続を引き離しながら周回。2周目には早くも2位以下に2秒差をつけ、完全な独走体制を築いた。
 一方、中嶋一貴は3番手スタートのポジションを守って1コーナーへ。しかし、間もなくスタートで4位に後退した武藤英紀(M-TEC MF204C)に迫られ、激しい3位争いを展開。さらに、5周目の3コーナーで2台は接触を喫し、両者ともその場で無念のリタイアとなった。
 一方、J.P.デ・オリベイラはファステストラップを記録して快調に周回を重ね、2位に6.171秒の大差をつけて見事開幕戦勝利を飾った。昨年のチャンピオンチームである、INGINGからのエントリーで全日本F3選手権初レースを戦ったR.ストレイト(INGING/トヨタ・トムス3S‐GE)が4位。スタートで痛恨のエンジンストールを喫した池田大祐が5位、J.リード(INGING/トヨタ・トムス3S‐GE)が6位で続いた。

◆第2戦決勝◆
 3日(日)は午後から降雨の予報もあったが、午前中は晴天でドライコンディション。路面温度も上昇した。65台のエントリーを集めたネッツカップ・ヴィッツ関東シリーズ第1戦決勝に続いて午前10時55分にF3第2戦の決勝(20周)がスタート。
 ポールポジションスタートのJ.P.デ・オリベイラは、温度上昇でグリップの上がった路面にクラッチミートをミス。僅かに予選2番手武藤英紀の先行を許し、1周目序盤から武藤英紀の直後につけて猛プッシュ。しかし、J.P.デ・オリベイラは、ブレーキング時のダウンフォース確保のためのテール・ツー・ノーズ状態を続けることも適わず、惜しくも2位でチェッカーフラッグを受けた。J.P.デ・オリベイラは開幕第1戦1位、第2戦2位と連続表彰台獲得で第1大会を終えてポイントランキング首位につけ、幸先の良いシーズンスタートとなった。
 また、5番手スタートの池田大祐は序盤から4位で逃げる横溝直輝(ニッサンSR20VE)に迫ったが、逆転はならず。
 3番手スタートの中嶋一貴はスタートでやはりTDPスカラシップを受けるF3ルーキー安岡秀徒(INGING)と軽い接触を喫してバランスを崩し、R.ストレイトと激しい6位争いを見せたものの13周目にコースアウト。無念の連続リタイアとなった。

トヨタ・チームトムス J.P.デ・オリベイラのコメント:
 トムスチームに移籍した開幕第1戦でポール・トゥ・ウィンを飾ることが出来て嬉しい。第2戦では悔しいスタートミスを喫したが、これを糧にシリーズチャンピオンを目指して努力を続けたい。

トヨタ・チームトムス 池田大祐のコメント:
 チームメイトのJ.P.オリベイラと比べても上手くマシンを使いこなせていないように感じるし、まだまだ勉強することは多い。次戦鈴鹿はテストの感触も良かったので、是非とも表彰台を狙いたい。

TDPスーパーバイザー 関谷正徳のコメント:
 今年から欧州との連携を強めたTDPとして引き続き若手ドライバー育成に力を入れていく。2年目の中嶋君、池田君、ルーキーの安岡君はそれぞれに細かいミスの積み重ねで残念ながら結果に繋がらなかった印象だ。次の鈴鹿を仕切り直しのスタートと気持ちを切り替え、今後のレースを全力で戦って欲しい。



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