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F3第11戦鈴鹿決勝 オリベイラが逆転で今季5勝目!

 全日本F3選手権第11戦は2日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、予選2位からスタートしたジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(DYNACITYトムスF305)が、トップを走る池田大祐(TPDトムスF305)をかわし優勝、今季5勝目を上げた。2位には中嶋一貴(TPDトムスF305)、3位には池田大祐が入った。

 フォーミュラ・ニッポン予選2回目直前から降り始めた雨は次第に強さを増し、F3第11戦直前になっても天候は雨のまま。そのため、午後4時より10分間のフリー走行が行われ、フォーメーションラップ開始時刻が午後4時20分から午後4時35分に変更された。しかし、フリー走行途中から雨は小降りになり、フォーメーションラップスタート時には雨が上がった。だが、依然として路面はウエットコンディションのままだ。

 午後4時35分フォーメーションラップがスタート。ポールポジションの池田大祐(TPDトムスF305)を先頭に全車1周を回ってグリッドにつきスタート。トップで1コーナーに飛び込んだのは池田。2位にはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(DYNACITYトムスF305)が着ける。予選3位の横溝直輝(TreeBond)はエンジンストール、最後尾に落ちた。3位に上がったのはロベルト・ストレイト(INGING F107)、以下4位中島一貴(TPDトムスF305)、5位、6位は好スタートした番場琢(DeODEOダラーラ)、武藤英紀(Honda・M-TEC F107)と続く。

 トップ池田と2位オリベイラは1秒余りの間隔を保ったまま後続を引き離しにかかる。3位のストレイトと中嶋は接近戦。4周目の1コーナーでストレイトを捕らえた中嶋が3位に上がりストレイトは4位に落ちた。この時点で2位池田と中嶋の差は5秒余り。ここから中嶋は毎週のようにファステストラップを更新しながらトップ2台に迫る。

0702_ikeda2-s 5周目あたりからトップ2台の池田とオリベイラの差が徐々に詰まってきた。8周目を終わってその差は0.3秒、さらに後方には急追の中嶋が0.5秒差でオリベイラに迫る。9周目の1コーナーで2位オリベイラはトップ池田のインを差し、ついにトップに立つ。さらに2位に落ちた池田に2コーナーで中嶋が並びかけ、この2台は併走しながらS字から逆バンクへ。ダンロップコーナーで池田と中嶋は軽く接触し、ついに中嶋がデグナーコーナー手前で池田をかわし2位に躍り出た。

 中嶋は追撃を緩めず、トップのオリベイラに迫る。最終ラップ、スプーンコーナー、130Rとスピードに乗せた中嶋がシケインでトップオリベイラに急接近。しかしあと一歩届かず。オリベイラが逃げ切り優勝。今季5勝目を上げた。2位にはレースを盛り上げた中嶋が、3位にはポールポジションからスタートした池田が入った。

Text: Yoshinori OHNISHI (FMOTOR) / Photo: FMOTOR



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