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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4) | SUPER FORMULA LIGHTS

B-Max、今季からHFDPの育成事業を受託しFIA-F4にも参戦

 2022年よりHFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)から育成事業を受託し、スーパーフォーミュラ・ライツ選⼿権(SFL)に参戦してきたB-Max Racing Team(総代表、組⽥⿓司)は19日、今季はF4全日本選手権(FIA-F4)にもこの事業を拡大すると発表した。

 SFLでは、昨季戸田レーシングから同シリーズに参戦し最終大会までチャンピオンを争った⼩出峻が移籍。強力な布陣で2年連続チャンピオンを狙う。

 FIA-F4では、昨季HFDPから参戦しシリーズランキング4位だった野村勇⽃と、アキランドレーシングから参戦し同10位でHRS-F(ホンダのドライバー育成プログラム)次席だった洞地遼⼤の2人が移籍。この2人でチャンピオン獲得を目指す。

 代表の組田龍司氏は「B-Maxレーシングチームの⽬標として、参戦カテゴリーにおけるチャンピオン獲得はもちろんですが、もうひとつの柱として、将来のモータースポーツ界を担うドライバーや⼈材の育成を掲げています。SFライツに続いて、FIA-F4 においてもHRCと協⼒関係を築けることは、⼤きな責任を感じつつも⾮常にやりがいを感じています。彼らの夢の実現のために、また当チームを巣⽴ったドライバーが世界で活躍することを期待し、使命感を持って全⼒でサポートしたいと思います」と語った。

 B-Maxは昨年同チームでSFLのチャンピオンを獲得した木村偉織を今季スーパーフォーミュラ(SF)で起用。これで、B-Max内でFIA-F4、SFL、SFのステップアップルートが確立された形となった。B-Maxの今後の活躍に期待したい。

Text: Yoshinori OHNISHI
Phoro: B-Max Racing Team

K4-GP

富士7時間耐久 氷雨落ちるなかGP-2クラスのTeam TANSANが下剋上優勝 給油戦略が明暗を分ける

総合&GP-2クラス優勝はTeam TANSAN(128号車・タイサン的なほいてR)

 夏と冬に行われる軽自動車の祭典K4-GP、7時間耐久レースが4日、静岡県の富士スピードウェイで127台が参加して行われ、GP-2クラスのTeam TANSAN(タイサン的なほいてR)が7時間・133周で優勝した。

 K4-GPのスケジュールは決勝前日の3日から始まった。午前10時からは快晴の下、麓まで雪をかぶった富士山に見守られて55分間の練習走行が始まる。

 今回はN-ONE参戦車両が増加したため、全クラスで127台が参加。クラス、クラス分け基準、各クラス参加台数、各クラス燃料搭載量は以下の通りである。

クラス内容参加
台数
燃料
(L)
GP-1-NミッションはAT、エンジンはNAの車両664
GP-1-TミッションはAT、エンジンは過給機付きの車両168
GP-21998年10月に施工された改定前の軽自動車規格の車両で、ミッションはMT、エンジンはNA2352
GP-2-F1998年10月に施工された現在の軽自動車規格に沿った車両で、ミッションはMT、エンジンはNA3560
GP-31998年10月に施工された改訂前の軽自動車規格の車両で、エンジンは過給機付き1459
GP-3-F1998年10月に施工された現在の軽自動車規格に沿った車両で、エンジンは過給機付き1465
GP-4レース専用のR車両で、エンジンはNA1251
GP-5レース専用のR車両で、エンジンは過給器付き757
GP-NON-ONEオーナーズレースに参戦している車両1567

 練習走行は55分間が4回行われ、午後3時からは初めての試みとして予選も行われた。ただし参加義務は無く、結果はグリッドに反映されるが、耐久レースのためグリッドは重要では無く、有料のため参加は52台と半分以下にとどまった。

氷雨落ちるなか7時間耐久レースがスタートした

 翌4日決勝は、午前9時からセーフティーカー(SC)先導でローリングラップが始まる。昨日とは打って変わり、みぞれが落ちる寒い朝を迎えた。

 路面温度が低いためSC先導は3周に渡り、レースは4周目から始まった。

 ポールポジションはCOOL HEADERS(690号車・カプチーノC7R)だったが、予選3位からチームROSSO(307号車・カプチーノ)が1コーナーでホールショットを取る。

 その後、下位グリッドから追い上げて来たツカハラレーシング(85号車・ツカハラN-ONE)がトップに浮上。N-ONEはABSなどのデバイスもあり使用可能ガソリンも67リットルと多く、濡れた路面で快走を見せる。

 1時間経過時点では、COOL HEADERSがトップを奪い返すが、2時間過ぎには最後尾から追い上げて来たゆらたく屋(1号車・フォーMira-1)がトップに浮上。2位にもTEAM-T弐号機(777号車・TEAM-T弐号機)が上がってきた。

 1号車は全日本F3、ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)のチャンピオン小河諒、RSチャンピオンの大城一がドライブ。一方、777号車は元GT300紫電コンビの高橋一穂、加藤寬規がステアリングを握る。この2チームの争いはK4-GPでは毎度見られる光景だ。

 レースは3時間半と全体の半分を経過。トップはゆらたく屋のままだが、TEAM-T弐号機が後退すると2位にはクロダレーシング(759号車・KRSミニパトアルト)が上がってきた。この2台が同一周回だ。

 残り2時間20分、100Rで3台が絡むアクシデントが発生し、このレース4回目のSCが導入された。この間、トップゆらたく屋と2位クロダレーシングがピットイン。

 ここで給油、ドライバー交代を終えてピットアウトしようとしたゆらたく屋だったが、ちょうどストレートをSCの隊列が通過中。ピットクローズでコースインすることができず、隊列の通過を待ってコースインせざるを得なかった。これで、トップにはクロダレーシングが立った。

 しかしスピードに勝るゆらたく屋は5時間経過時点で再びトップに浮上。2位にはホンダの名門社員チームTEAM YAMATO(671号車・YAMATO N-ONE)が浮上し、3位にTEAM-T弐号機がつける。

 レースはこのまま順当に残り2時間を走りゴールを迎えると思われたが、ここから大波乱の様相を呈する。このレース、給油義務回数は4回で、残り1時間、午後3時までに最後の給油を行わなければならない。そのため、午後2時台には最後の給油を行うため、給油所にマシンが殺到。給油所手前には給油を待つマシンの列が長く伸び、運の悪いチームは給油まで15分以上待たされることとなった。これでトップのゆらたく屋、TEAM-T弐号機などが脱落。

 このため残り1時間を切った時点で、早々に最後の給油を終えていたTeam TANSAN(128号車・タイサン的なほいてR)がトップに浮上。このまま逃げ切り2位以下をラップダウンにして総合優勝を飾った。

 2位にはチームぴかいちBKM(213号車・チームぴかいちトゥデイ)、3位にはクロダレーシングが入った。

 GP-1-Nクラスは、TOKOH Racing(124号車・プレオ)が、GP-1-TクラスはT-base(197号車・ティーベース)が、GP-2クラスは上記Team TANSANが、GP-2-Fクラスはクロダレーシングが、GP-3クラスはチームROSSOが、GP-3-Fクラスはマーシャンクレート・クラブマン(700号車・マークレケンウッドDXコペン)が、GP-4クラスはIMAGEwithTTRC(5号車・IMAGE936H&T)が、GP-5クラスはTeamTAISAN(92号車・TAISAN 92国光Jr)が、GP-NOクラスはPAZZOとモータークラブ(178号車・PAZZOモータークラブN-ONE)がクラス優勝を飾った。

 このレース、雨でペースが上がらず、SCも4回入り、燃費も良くなり、最初の給油が12リットルと規則で決められたため、スタートドライバーを引っ張るチームが多かった。そのため後半に残りの給油義務を消化せざるを得ず、午後2時30分あたりから最後の給油を行うチームが集中。各チーム、給油所に偵察員を置いて、空いたタイミングでピットインする戦略を取るが、最後は給油の列が長くなるばかりで、ピットインを指示するタイミングを失った。

 午後3時に給油ルートが閉鎖されるとタイミングモニターに「給油未消化は2周減算」のペナルティーが表示された。このペナルティーは規則書に記載されておらず、2周なら5分ほどを失うだけだ。「入らなければよかった」というチームの声も聞こえた。

 この夏のお盆には、10時間と5時間の耐久レースが行われる。正式な日程は発表されていないが、熱い楽しい戦いを期待したい。

GP-1-Nクラス優勝はTOKOH Racing(124号車・プレオ)

GP-1-Tクラス優勝はT-base(197号車・ティーベース)

総合&GP-2クラス優勝はTeam TANSAN(128号車・タイサン的なほいてR)

GP-2-Fクラス優勝はクロダレーシング(759号車・KRSミニパトアルト)

GP-3クラス優勝はチームROSSO(307号車・カプチーノ)

GP-3-Fクラス優勝はマーシャンクレート・クラブマン(700号車・マークレケンウッドDXコペン)

GP-5クラス優勝はTeamTAISAN(92号車・TAISAN 92国光Jr)

GP-NOクラス優勝はPAZZOとモータークラブ(178号車・PAZZOモータークラブN-ONE)

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

新スポンサーを得てカラーリングを⼀新 今シーズンの参戦体制を発表(B-Max)

 B-Max Racing Team(チーム総代表 組⽥⿓司)は9日、2024年全⽇本スーパーフォーミュラ選⼿権(SF)に新スポンサーを獲得して臨むことを発表した。

 新スポンサーは⾷品添加物の総合メーカーの「三栄源エフ・エフ・アイ株式会社」(英語表記:San-Ei Gen F.F.I., Inc.)で、チーム名も「San-Ei Gen with B-Max」と変更される。

 カラーリングもこれまでの黄色基調から、三栄源エフ・エフ・アイ社のコーポレートカラーであるブルーを基調にしたものに⼀新される。

 ドライバーは、すでに発表されているルーキーの⽊村偉織で、昨年に引き続きチーム監督が本山哲、チーフエンジニアが宮田雅史の布陣となる。

■San-Ei Gen with B-Max 参戦体制

  • カーナンバー 50
  • ⾞名 San-Ei Gen with B-Max SF23
  • 監督 本⼭哲
  • チーフエンジニア 宮⽥雅史
  • ドライバー ⽊村偉織(2023年SFライツチャンピオン)

■コメント

三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 代表取締役社⻑清⽔康弘
 「この度はB-Max Racing Teamへの協賛が実現し嬉しく思います。 ⽇本最⾼峰のSFのフィールドで、夢に対する情熱を忘れず、仲間やファンの皆様と共に戦ってまいります」
総代表 組⽥⿓司
 「SF参戦8 年⽬を迎える今シーズンは、⼼強いパートナーを得て選⼿権に臨めることを光栄に思います。⾞両のイメージを⼀新し、ルーキー⽊村選⼿を起⽤してのシーズンになりますので、⼼機⼀転、初⼼に帰って選⼿権に臨みたいと思います」
監督 本⼭哲
 「⼤きな節⽬となる年ですので、チームとしてのポテンシャルを⼀段引き上げられるようにしたいと思います。⽬標は、すべてのレースにおいてシングルフィニッシュすることです。⽊村選⼿のポテンシャルは未知ですが、可能性は⼗分あると感じています」
ドライバー ⽊村偉織
「慣れ親しんだチームでのSFデビューですが、チームが変化を迎えることで新鮮な気持ちでテスト、開幕に臨めると感じています。今シーズンは常にチャレンジャーとして、毎戦着実にステップアップしていきたいと思います。多くの⽅に応援してもらえるよう頑張ります」
B-Max Racing Team

SUPER FORMULA

合同テスト鈴鹿1回目結果

第1回公式合同テスト -RIJ- (2024/02/21) Official Testing 1 Weather:Rain Course:Wet
2024 SUPER FORMULA Official Testing 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
15牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'53.515--184.162
216野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'53.544 0.029 0.029184.115
315岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'54.197 0.682 0.653183.063
414大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'54.375 0.860 0.178182.778
57小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'54.473 0.958 0.098182.621
665佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'54.528 1.013 0.055182.534
76太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'54.685 1.170 0.157182.284
83山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'54.773 1.258 0.088182.144
98福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'55.179 1.664 0.406181.502
1036坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'55.264 1.749 0.085181.368
1138阪口 晴南P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'55.306 1.791 0.042181.302
1212三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'55.415 1.900 0.109181.131
1320国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'55.607 2.092 0.192180.830
1437笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'55.649 2.134 0.042180.764
1519テオ・プルシェールITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'55.748 2.233 0.099180.610
1655ラウル・ハイマンTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'55.758 2.243 0.010180.594
174小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'55.911 2.396 0.153180.356
1864山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'56.109 2.594 0.198180.048
1950木村 偉織San-Ei gen with B-MAX SF23
San-Ei gen with B-MAX
Honda M-TEC HR-417E
1'56.938 3.423 0.829178.772
2039大湯 都史樹P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'58.409 4.894 1.471176.551
2153JujuTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
2'05.42911.914 7.020166.670

SUPER FORMULA

合同テスト鈴鹿1回目 牧野任祐がトップタイム TEAM無限の野尻智紀、岩佐歩夢が2-3

合同テスト1回目 トップタイムは牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)は21日、シーズンをにらんだ合同テストを行い、1回目は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)がトップタイムを記録した。

 いよいよ今シーズンのSFが始動した。21、22日は開幕戦の行われる鈴鹿サーキットで4回の合同テストが行われる。

 午前10時45分から1回目の走行が行われるが、鈴鹿は雨が強くなったり弱くなったりのウェットコンディションとなった。気温、路面温度とも14度と、比較的あたたかい。

 午前10時45分、1回目のセッションが始まる。15台ほどのマシンがコースインするが、アウトラップで、昨年のFIA F2のチャンピオンでSFに参戦してきたルーキーのテオ・プルシェール(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)がNIPPOコーナーでコースアウト。いきなり赤旗が提示された。

 再開後は佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING SF23)が2分9秒546でトップに立つ。他のドライバーも11秒で牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)あたりが続く。

 ここから圧倒的なタイムを出してきたのが野尻。開始24分あたりで1分58秒591といきなり2分を切ると、54秒705、53秒729と2位以下をぶっちぎった。

 開始29分、今度はJuju(TGM Grand Prix SF23)がS字でコースアウトしてスポンジバリアにヒット。2度目の赤旗が提示された。

 走行は残り1時間16分で再開。野尻が1分53秒544と若干タイムを縮める。2位には牧野が56秒405で、3位には小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)が56秒751で上がってきた。4位には佐藤が、5位には坪井が、6位にはルーキーの木村偉織(San-Ei gen with B-MAX SF23)が続く。

 その後、佐藤が1分55分秒708で2位に浮上。3位に牧野が、4位には山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)が上がり、小林は5位、6位には坪井がつけた。

 開始59分、雨が本降りになると、ホンダからトヨタに移籍した大湯都史樹(P. MU/CERUMO・INGING SF23)が、NOPPOコーナー立ち上がりで水に乗ってコースアウト。デグナーイン側にヒットするとコースを横切ってアウト側でマシンを止めた。こでで3度目の赤旗が提示された。

 走行は残り45分で再開。雨は小降りとなった。坪井が1分55秒561で2位に浮上した。トップは野尻のままで、3位に佐藤が、4位に山下が、5位にホンダからトヨタに移籍した福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)が、6位には1年ぶりにSFに復帰してきた三宅淳詞(ThreeBond Drago CORSE SF23)が続く。

 残り33分、佐藤が1分54秒874で2位を奪い返す。しかしトップ野尻とのは差はまだ1秒3ほど。5位には大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)が浮上し、昨年B-MAXで走りTGM Grand Prixからテストに参加しているラウル・ハイマン(TGM Grand Prix SF23)が6位に食い込んできた。

 残り27分、さらに大島がペースアップ。1分54秒375で2位に浮上し、トップ野尻との差を0秒8とした。

 残り19分、雨はほぼ上がった。小林が1分54秒473で3位に浮上。セクター4をショートカットした模様。ここで牧野が54秒334で2位に浮上。トップ野尻まで0秒7。

 残り5分、牧野が1分53秒850までタイムを縮めると翌周も連続アタック。終了直前には53秒514をたたき出し、ついに野尻を逆転。トップに立ってこのセッションを締めくくった。

 野尻は2位に落ち、最後にアタックしたチームメートでFIA F2から日本に戻ってきた岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が1分54秒197をたたき出し、一気に3位に浮上、TEAM MUGENが2-3となった。

 4位には大島が、5位には小林が、6位には佐藤が続いた。

 ルーキー勢では、前述のとおり岩佐が3位、テオ・プルシェール(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)が15位、木村偉織(San-Ei gen with B-MAX SF23)が19位、Juju(TGM Grand Prix SF23)が21位となっている。

 この後、午後2時45分から2回目の走行が2時間で行われる。

合同テスト1回目 2位は野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

合同テスト1回目 3位はルーキー岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

合同テスト1回目 4位は大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)

合同テスト1回目 5位は小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)

合同テスト1回目 6位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

合同テスト1回目 ルーキーテオ・プルシェール(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)は15位

合同テスト1回目 ルーキー木村偉織(San-Ei gen with B-MAX SF23)は19位

合同テスト1回目 ルーキーJuju(TGM Grand Prix SF23)は21位

Text: Yoshinori OHNSIHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

合同テスト鈴鹿2回目結果

第1回公式合同テスト -RIJ- (2024/02/21) Official Testing 2 Weather:Rain Course:Wet
2024 SUPER FORMULA Official Testing 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
15牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'54.483--182.605
215岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'54.544 0.061 0.061182.508
316野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'54.617 0.134 0.073182.392
44小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'55.136 0.653 0.519181.570
565佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'55.182 0.699 0.046181.497
614大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'55.252 0.769 0.070181.387
73山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'55.444 0.961 0.192181.085
820国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'55.882 1.399 0.438180.401
97小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'56.080 1.597 0.198180.093
108福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'56.191 1.708 0.111179.921
1164山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'56.220 1.737 0.029179.876
1236坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'56.231 1.748 0.011179.859
1312三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'56.360 1.877 0.129179.660
1419テオ・プルシェールITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'56.461 1.978 0.101179.504
1538阪口 晴南P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'56.620 2.137 0.159179.259
1650木村 偉織San-Ei gen with B-MAX SF23
San-Ei gen with B-MAX
Honda M-TEC HR-417E
1'57.231 2.748 0.611178.325
1737笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'57.320 2.837 0.089178.190
1853JujuTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
2'03.499 9.016 6.179169.274
196太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
2'06.53312.050 3.034165.215
2055ラウル・ハイマンTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
2'10.92316.440 4.390159.676

SUPER FORMULA

合同テスト鈴鹿2回目 ここでも好調牧野任祐がトップタイム TEAM MUGENも2-3と同じだが、岩佐歩夢が2位で野尻智紀が3位

合同テスト2回目 トップタイムは牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権は、この日2回目の合同テストを行い、午前の1回目に続き牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)がトップタイムを記録した。

 2回目の合同テストは、前プログラムのフォーミュラリージョナルテストで接触があったため、20分遅れの午後3時5分より始まった。当初2時間の予定だったが、荒天のため1時間30分に短縮。明日の4回目のセッションを2時間30分に延長すると発表された。依然として小雨は降り続き路面はヘビーウエット、場内には霧も立ちこめてきた。午前中にクラッシュした大湯都史樹(P. MU/CERUMO・INGING SF23)は出走をキャンセルした。

 開始7分、スプーン入口で太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)がギアボックスのトラブルでストップ。赤旗が提示された。

 走行は残り1時間10分で再開。まずは小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)が1分57秒884でトップに立つ。2位には小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)が、3位には坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)がつけた。

 その後、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が1分55秒766でトップに立つと、野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が55秒501で逆転。TEAM MUGENが1-2体制となる。3位には牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が上がった。

 残り50分、スプーンでJuju(TGM Grand Prix SF23)がコースアウト。赤旗が提示されるが、Jujuは自力でコースに戻った。

 走行は残り45分で再開。野尻が1分54秒936と自身のタイムを更新。佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)が55秒182で3位に浮上した。

 残り23分、牧野が1分54秒483を出しトップに浮上。野尻、岩佐は2、3位に落ち、4位に佐藤が、5位に大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)がつける。

 残り18分、岩佐が1分54秒544とトップに迫るタイムで、野尻をかわし2位に浮上した。

 この後、午前に比べコンディションが悪化しているようで、上位陣に大きな変動はなく、午前に続いて牧野がトップタイム。ここれもTEAM MUGENが2-3につけたが、今回は岩佐が2位で、野尻が3位となった。

 上位陣で唯一タイムアップしたのは小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)で、4位に食い込みトヨタ勢のトップで走行を終えた。

 5位には佐藤が、6位には大島が続いた。

 明日22日の合同テストは、3回目が午前10時45分から2時間、4回目が午後2時30分から2時間30分で行われる。

合同テスト2回目 2位は岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

合同テスト2回目 3位は野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

合同テスト2回目 4位は小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)

合同テスト2回目 5位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

合同テスト2回目 6位は大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

合同テスト鈴鹿3回目結果

第1回公式合同テスト -RIJ- (2024/02/22) Official Testing 3 Weather:Cloudy Course:Wet/Dry
2024 SUPER FORMULA Official Testing 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
15牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.455--214.511
264山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.749 0.294 0.294213.866
315岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.791 0.336 0.042213.774
48福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'37.840 0.385 0.049213.667
536坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.902 0.447 0.062213.532
638阪口 晴南P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'38.115 0.660 0.213213.068
73山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'38.174 0.719 0.059212.940
855ラウル・ハイマンTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'38.193 0.738 0.019212.899
919テオ・プルシェールITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'38.215 0.760 0.022212.851
106太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'38.327 0.872 0.112212.609
1116野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'38.562 1.107 0.235212.102
1265佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'38.733 1.278 0.171211.735
1320国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'38.760 1.305 0.027211.677
1439大湯 都史樹P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'38.794 1.339 0.034211.604
1550木村 偉織San-Ei gen with B-MAX SF23
San-Ei gen with B-MAX
Honda M-TEC HR-417E
1'38.828 1.373 0.034211.531
1637笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'39.121 1.666 0.293210.906
177小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'39.167 1.712 0.046210.808
184小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'39.541 2.086 0.374210.016
1914大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'39.714 2.259 0.173209.652
2012三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'40.750 3.295 1.036207.496
2153JujuTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'41.007 3.552 0.257206.968

SUPER FORMULA

合同テスト鈴鹿3回目 終盤のアタック合戦をまたも牧野任祐が制する

合同テスト3回目 トップは牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権合同テスト2日目、午前10時45分から始まった3回目のセッションは、徐々に路面が乾く微妙なコンディションとなったが、終盤はドライタイヤによるアタックが繰り広げられ、昨日の2セッションでトップタイムをマークした牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION)がまたしてもトップを奪った。

 セッション序盤は、乾きつつある路面状況のなか、各チームともレインタイヤで数周走った後、ピットでの待機が続いた。

 時折、コースインする車両はあったが、ラウル・ハイマン(TGM Grand Prix)、小林可夢偉(Kids com Team KCMG)は、ともに最終コーナーで濡れた路面に足をすくわれスピンアウト。

 走行開始から1時間以上が経過し路面が乾いてから、ドライタイヤを装着して、ようやく少しずつ走り始める車両が出てくる。

 まずは、ここまで不安定なコンディションのなかでも走行を続けていた山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)が1分40秒を切る、1分39秒451をマーク。

 これを皮切りに、SFライツチャンピオンの木村偉織(San-Ei Gen with B-Max)1分38秒828、野尻智紀(TEAM MUGEN )1分38秒562、FIA-F2から参戦の岩佐歩夢(TEAM MUGEN)1分38秒563とテオ・プルシエール(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1分38秒215 が38秒台をマーク。ルーキー勢が気を吐いた。

さらに、今シーズンのタイトル争いに絡むと思われる坪井翔(VANTELIN TEAM TOM'S)が1分37秒902を叩き出すが、牧野がこれを大きく上回る1分37秒455をマークしてトップに躍り出る。

 最後の5分を切ってからは、さらにアタックが激しくなり、移籍組の福住仁嶺(Kids com Team KCMG)37秒840、岩佐37秒791、昨年のアクシデントを経てリハビリから復帰した山本が37秒749と、37秒台に入れるが、牧野のタイムには届かず。

 結局、牧野が昨日のセッションに続き、三たびトップを奪い好調ぶりをアピールした。

合同テスト3回目 2位は山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

合同テスト3回目 3位は岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

合同テスト3回目 4位は福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)

合同テスト3回目 5位は坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)

合同テスト3回目 6位は阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING SF23)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

合同テスト鈴鹿4回目結果

第1回公式合同テスト -RIJ- (2024/02/22) Official Testing 4 Weather:Cloudy Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Official Testing 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
13山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'36.327--217.023
28福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'36.448 0.121 0.121216.751
365佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.454 0.127 0.006216.738
45牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.496 0.169 0.042216.643
536坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'36.726 0.399 0.230216.128
619テオ・プルシェールITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'36.818 0.491 0.092215.923
76太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.847 0.520 0.029215.858
838阪口 晴南VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.042 0.715 0.195215.424
920国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'37.128 0.801 0.086215.234
107小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'37.149 0.822 0.021215.187
1150木村 偉織San-Ei gen with B-MAX SF23
San-Ei gen with B-MAX
Honda M-TEC HR-417E
1'37.170 0.843 0.021215.140
1264山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.189 0.862 0.019215.098
1316野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.316 0.989 0.127214.818
1414大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'37.320 0.993 0.004214.809
1537笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.333 1.006 0.013214.780
1639大湯 都史樹VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.482 1.155 0.149214.452
1755ラウル・ハイマンTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'37.507 1.180 0.025214.397
1815岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.627 1.300 0.120214.133
194小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'37.966 1.639 0.339213.392
2012三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'39.755 3.428 1.789209.565
2153JujuTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'39.963 3.636 0.208209.129

SUPER FORMULA

合同テスト鈴鹿総合結果

第1回公式合同テスト -RIJ- (2024/02/22) Total Testing Weather: Course:
2024 SUPER FORMULA Round 101 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Model
Session1
Session2
Session3
Session4
TimeBehindkm/h
131山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'54.773
1'55.444
1'38.174
*1'36.327
1'36.327-217.023
282福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'55.179
1'56.191
1'37.840
*1'36.448
1'36.448 0.121216.751
3653佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'54.528
1'55.182
1'38.733
*1'36.454
1'36.454 0.127216.738
454牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'53.515
1'54.483
1'37.455
*1'36.496
1'36.496 0.169216.643
5365坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'55.264
1'56.231
1'37.902
*1'36.726
1'36.726 0.399216.128
6196テオ・プルシェールITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'55.748
1'56.461
1'38.215
*1'36.818
1'36.818 0.491215.923
767太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'54.685
2'06.533
1'38.327
*1'36.847
1'36.847 0.520215.858
8388阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'55.306
1'56.620
1'38.115
*1'37.042
1'37.042 0.715215.424
9209国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'55.607
1'55.882
1'38.760
*1'37.128
1'37.128 0.801215.234
10710小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'54.473
1'56.080
1'39.167
*1'37.149
1'37.149 0.822215.187
115011木村 偉織San-Ei gen with B-MAX SF23
San-Ei gen with B-MAX
Honda M-TEC HR-417E
1'56.938
1'57.231
1'38.828
*1'37.170
1'37.170 0.843215.140
126412山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'56.109
1'56.220
1'37.749
*1'37.189
1'37.189 0.862215.098
131613野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'53.544
1'54.617
1'38.562
*1'37.316
1'37.316 0.989214.818
141414大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'54.375
1'55.252
1'39.714
*1'37.320
1'37.320 0.993214.809
153715笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'55.649
1'57.320
1'39.121
*1'37.333
1'37.333 1.006214.780
163916大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'58.409
no time
1'38.794
*1'37.482
1'37.482 1.155214.452
175517ラウル・ハイマンTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'55.758
2'10.923
1'38.193
*1'37.507
1'37.507 1.180214.397
181518岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'54.197
1'54.544
1'37.791
*1'37.627
1'37.627 1.300214.133
19419小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'55.911
1'55.136
1'39.541
*1'37.966
1'37.966 1.639213.392
201220三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'55.415
1'56.360
1'40.750
*1'39.755
1'39.755 3.428209.565
215321JujuTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
2'05.429
2'03.499
1'41.007
*1'39.963
1'39.963 3.636209.129

SUPER FORMULA

合同テスト鈴鹿4回目 山下健太が牧野任祐の全セッション制覇を阻止

合同テスト4回目 トップは山下健太(KONDO RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権合同テスト2日目、最後のセッション4回目はドライコンディションで行われ、山下健太(KONDO RACING)がトップタイムを叩き出し、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION)の全セッション制覇を阻止した。

 午後2時30分から始まった4回目のセッションは、天候も曇天のまま崩れずに済み、今回のテスト初のオールドライセッションとなった。なお、昨日の短縮された30分間がこのセッションに割り当てられ、走行時間は2時間30分に延長された。

 開始早々Juju(TGM Grand Prix)が立体交差下でコントロールを失いクラッシュ。フロントノーズ、足回りを傷めてストップ。これで走行は一旦中断となった。

 再開後は、ベテランが気を吐き、大嶋和也(docomo business ROOKIE)が、午前のセッションで牧野がマークしたタイムを更新する1分37秒320をマークしてトップに躍り出る。

 タイムはここから一気に36秒台に突入し、テオ・プルシエール(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分36秒818、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が1分36秒454、そして、セッション前半のトップとなる1分36秒327を山下が叩き出し、これに福住仁嶺(Kids com Team KCMG)が1分36秒448と僅差で続いた。

 ここから暫くは、各チーム、ユーズドタイヤを使用してのセットアップが続き、大きなタイムの動きはなかった。

 動きが激しくなったのは、残り7分となってから。

 今回のテストでセッション3まですべてトップタイムを叩き出している牧野は、パーフェクトでテストを締めくくるべく渾身のアタックを見せたが、1分36秒496と、山下のタイムに0.169秒届かず4位。

 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM'S)も1分36秒726で5位どまりで、気温の低さが影響したのか、最後のアタックで山下、福住、佐藤のトップ3に食い込む者は現れなかった。

 今回のテストで開幕戦の勢力図が見えつつはあるが、気温によってはそれに変化があるかもしれない。Juju、岩佐、プルシエールの参戦もあり、話題の多い今シーズンのスーパーフォーミュラの開幕(3月9〜10日)まであと2週間だ。

合同テスト4回目 2位は福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)

合同テスト4回目 3位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

合同テスト4回目 4位は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

合同テスト4回目 5位は坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)

合同テスト4回目 6位はテオ・プルシェール(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

Forumula Beat

第1戦鈴鹿公式予選結果

鈴鹿クラブマンレース第1戦 -RIJ- (2024/02/24) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2024 Formula Beat Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
111佐藤 樹Rnsports制動屋KKZS
MYST KK-ZS
2'04.547--167.850
272金井 亮忠チームNATS正義001
NATS 001
2'05.276 0.729 0.729166.873
343鈴木 智之テイクファースト☆C72制動屋
ZAP F108
2'06.211 1.664 0.935165.637
410加藤 智FEEL・TAKE FIRST
B-MAX RK01
2'06.227 1.680 0.016165.616
56酒井 翔太ファーストガレージFG108
FG108
2'06.336 1.789 0.109165.473
616ISHIKENHMRハンマーR☆ハヤテ
疾風
2'07.329 2.782 0.993164.183
746入榮 秀謙アポロ電工フジタ薬局MT
WEST 096
2'09.281 4.734 1.952161.704
817G1田中 諭ミスト・制動屋
Dallara F307
2'11.386 6.839 2.105159.113
935G2髙橋 忠克髙宮商事ミストKK-ZS
MYST KK-ZS
2'12.065 7.518 0.679158.295
1076G3松本 隆行SHOUEI☆ミスト
Dallara F307
2'14.308 9.761 2.243155.651
1121G4村瀬 和也ミスト関口:制動屋:勝男武士
MYST KK-ZS
2'14.56710.020 0.259155.352
---- 以上基準タイム(130% - 2'42.948)予選通過 ----

Forumula Beat

第1戦鈴鹿公式予選 佐藤樹がポールポジション 2位に金井亮忠が、3位に鈴木智之が続く

ポールポジションは佐藤樹(Rnsports制動屋KKZS)

 フォーミュラビート第1戦は24日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、佐藤樹(Rnsports制動屋KKZS)がポールポジションを獲得した。

 公式予選は午後2時より20分間で行われた。先週は異例の熱さとなった日本列島だが、週明けから降り続いた雨が寒気を運んできたか、晴れた鈴鹿には2月例年の寒さが戻ってきた。

 参加は11人でうち4人はジェントルマンクラスでエントリーしている。今年からFIA-F4のDOME F110をモディファイした車両も参加可能となったが、このクラスのエントリーはなかった。

 まずは3周目に2分5秒832で佐藤樹(Rnsports制動屋KKZS)がトップに立つ。2位にはベテランの加藤智(FEEL・TAKE FIRST)が続く。3位にはスーパーFJとのダブルエントリーで弱冠15歳の酒井翔太(ファーストガレージFG108)がつける。

 佐藤は4周目には2分4秒834までタイムを縮めトップを維持。その後もポジションを譲ることなく、最終的には4秒547までタイムを縮めてポールポジションを決めた。

 2位には鈴木智之(テイクファースト☆C72制動屋)が2分6秒211で浮上してきたが、カウルが外れたためピットインして修復した金井亮忠(チームNATS正義001)が終盤に5秒276を出して鈴木を逆転、2位に滑り込んで来た。

 3位には鈴木が続き、4位には僅差で加藤智(FEEL・TAKE FIRST)が続いた。

 酒井は5位までポジションダウン、6位にはISHIKEN(HMRハンマーR☆ハヤテ)が入った。

 ジェントルマンクラスは田中諭(ミスト・制動屋)がトップタイムを記録している。

 決勝は明日25日、午前10時50分より10周で行われる予定だ。

予選2位は金井亮忠(チームNATS正義001)

予選3位は鈴木智之(テイクファースト☆C72制動屋)

ジェントルマンクラストップは田中諭(ミスト・制動屋)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

Forumula Beat

第1戦鈴鹿公式予選ドライバーコメント PP・佐藤樹「意外にグリップしなかった」

ポールポジション 佐藤樹(Rnsports制動屋KKZS)

ポールポジションの佐藤樹(Rnsports制動屋KKZS)

 「今日の朝の1本目が調子悪くてやばいなと思っていましたが、なんとかポールを取れたのでよかったです。3秒台には入れたかったんですが、意外にグリップしなくて。みんなのタイムも低かったので路面とかの影響ででなかったのかと思います。毎周アタックしたんですが、最後はS字でミスしてだめでした。あしたはスタートを決めて逃げ切りたいんですが、雨のようなので心配です」

2位 金井亮忠(チームNATS正義001)

予選2位の金井亮忠(チームNATS正義001)

 「午前中のフリー走行ではトップタイムでいい感じだったんですが、もう少しいいところがないかなとセッティングをしたら逆にでました。0秒7差というのはフィーリングの悪さが自分のなかで合っているので、クルマを戻せば戦えると思います。あしたは雨のようですが苦手ではありません」

3位 鈴木智之(テイクファースト☆C72制動屋)

予選3位の鈴木智之(テイクファースト☆C72制動屋)(左)

 「午前中よりみんなタイムが落ちているんですよ。セットをいじったら逆方向にいってしんどかったです。タワーの3位のところで43とでていたので『ほんまか』と思いました。それくらい感触がなかったです。早く終わらへんかなと思っていました。あしたは雨らしですが、鈴鹿の雨は好きで、ウエットのニュータイヤで走るので安全に楽しめたらええかなと思います」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第1戦鈴鹿公式予選結果

鈴鹿クラブマンレース第1戦 -RIJ- (2024/02/24) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2024 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
18渡会 太一FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'14.459--155.476
243小田 優Drago CORSE TAKE FIRST
MYST KK-S2
2'14.638 0.179 0.179155.270
356迫 隆眞制動屋
MYST KK-S2
2'14.821 0.362 0.183155.059
431加納 康雅イーグルスポーツ
MYST KK-S2
2'14.878 0.419 0.057154.993
57松井 啓人FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'15.275 0.816 0.397154.539
61元山 泰成ECOTEH WORKS
MYST KK-S2
2'15.701 1.242 0.426154.053
727豊島 里空斗C.S.I. Racing ED
MYST KK-S2
2'15.904 1.445 0.203153.823
818鈴木 七瀬FORM with 雅企画
MYST KK-S2
2'15.908 1.449 0.004153.819
955板倉 慎哉AMORE☆TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
2'15.984 1.525 0.076153.733
1029松本 拓海EAGLE ERS
MYST KK-S2
2'16.110 1.651 0.126153.590
1157東 慎之介セルモグループORM/MYST
MYST KK-S2
2'16.137 1.678 0.027153.560
1251永原 蒼翔ピットワークながはら/MYST
MYST KK-S2
2'16.213 1.754 0.076153.474
1311梅本 幸汰Rn-sports制動屋KK-S2
MYST KK-S2
2'16.319 1.860 0.106153.355
1422酒井 翔太ファーストガレージ KK-SII
MYST KK-S2
2'16.898 2.439 0.579152.706
1547山根 一人光精工TK-Sport MYST
MYST KK-S2
2'17.012 2.553 0.114152.579
163Aki JitranuwathATEAM Buzz Racing KKS2
MYST KK-S2
2'17.269 2.810 0.257152.294
17*21太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
2'17.891 3.432 0.622151.607
1817中嶋 匠AVIATOR A ONE
MYST KK-S2
2'17.994 3.535 0.103151.494
1932天谷 伶奈TODOROKI☆KKSII
MYST KK-S2
2'18.122 3.663 0.128151.353
2045山岡 正輝PONOS M2 KK-2
MYST KK-S2
2'22.923 8.464 4.801146.269
2170Rainy MedinaLuckyChanecesRacefor
MYST KK-S2
2'23.055 8.596 0.132146.134
22*12及川 正人PONOS M2 KK-2
MYST KK-S2
2'29.78215.323 6.727139.571
---- 以上基準タイム(130% - 2'55.031)予選通過 ----
  • CarNo. 21は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条3(黄旗区間の走行方法)違反により、ベストタイムを削除した。
  • CarNo. 12は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第60条1(ピットレーン速度)違反により、2グリッド降格および再ブリーフィングを科した。

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第1戦鈴鹿公式予選 ポールポジションは渡会太一 ルーキー勢も上位に食い込む

ポールポジションは渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)

 スーパーFJ地方選手権鈴鹿・岡山シリーズ第1戦は24日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)がポールポジションを獲得した。

 公式予選は午後3時10分より20分間で行われた。午前中は冷え込んだが、薄雲からの日差しで少し暖かくなってきた。参加22人で、ルーキーは6人と開幕戦から新陳代謝を感じさせるエントリーを集めた。

 2周目には渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)が2分17秒962でトップに立つ。2位には迫隆眞(制動屋)が、3位には鈴木七瀬(FORM with 雅企画)が続く。

 3周目には小田優(Drago CORSE TAKE FIRST)が2分16秒053でトップに浮上。板倉慎哉(AMORE☆TOKYO☆表参道☆KKSII)が2位に上がり、迫は3位に落ちた。

 4周目には迫が2分14秒821と一気にタイムを縮めトップに浮上。小田が2位に落ち、3位にはルーキーの松井啓人(FTKレヴレーシングガレージ)が上がってきた。渡会はアタック中にシケインで飛び出しタイム更新ならず。

 5周目には再度アタックを行った渡会が2分4秒459をたたき出し再びトップに浮上。迫は2位に落ち、3位に小田が続く。

 引き続きアタックを続行した渡会だったが、自身のタイムを更新できず。それでもトップは譲らない。2位の迫、3位の小田は自身のタイムを更新するも順位は変わらず。

 しかしチェッカー後にアタックを行った小田が僅差で迫のタイムを上回り2位に滑り込んで来た。

 ポールポジションは渡会が獲得し、2位には小田が、3位には迫が入った。

 4位、5位にはルーキーの加納康雅(イーグルスポーツ)と松井が入り初陣としては大健闘。6位には元山泰成(ECOTEH WORKS)が続いた。

 決勝は明日25日、午後2時20分より10周で行われる。

予選2位は小田優(Drago CORSE TAKE FIRST)

予選3位は迫隆眞(制動屋)

予選4位は加納康雅(イーグルスポーツ)

予選5位は松井啓人(FTKレヴレーシングガレージ)

予選6位は元山泰成(ECOTEH WORKS)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第1戦鈴鹿公式予選ドライバーコメント 渡会太一「砂遊びがよかった」

ポールポジション 渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)

ポールポジションの渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)

 「砂遊びをしましたが、いい位置に戻れて、スリップを使ってタイムを出せました。その後も1周アタックをして1周クーリングしてを繰り返していました。ベストの周が決まっていたのとタイヤのピークもあって更新できませんでした。あしたは雨ですが、自信がありません。昨日も雨でセットが決まってなかったので、雨に向けてセットを出してがんばりたいと思います。今年は全部出る予定ですが、鈴鹿で勝ってないので、まずは鈴鹿で勝ちたいです」

2位 小田優(Drago CORSE TAKE FIRST)

予選2位の小田優(Drago CORSE TAKE FIRST)

 「行きすぎてまとめることができず、タイムが出てこなくてペースが取れませんでしたが、最後にできる限りのことをしてアタックしました。あしたは雨ですが、やれることをやりたいと思います。雨はここで1回しか走ったことがないので悩み中です。今シーズンは全部でてチャンピオンを狙っていきます」

3位 迫隆眞(制動屋)

予選3位の迫隆眞(制動屋)

 「練習からセットを変更したんですが、昨日も雨でデータが取れてなくて、コンディションの変化に対応できませんでした。去年とチームを変りましたが、こんなにもマシンが違うんだと感じています。あした雨なのでできればポールからスタートしたかったです。3位なのであしたは着実に追い上げられたらと思います」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

Forumula Beat

第1戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿クラブマンレース第1戦 -RIJ- (2024/02/25) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2024 Formula Beat Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
16酒井 翔太ファーストガレージFG108
FG108
1027'17.086--
243鈴木 智之テイクファースト☆C72制動屋
ZAP F108
1028'12.31855.23255.232
310加藤 智FEEL・TAKE FIRST
B-MAX RK01
1028'31.0841'13.99818.766
416ISHIKENHMRハンマーR☆ハヤテ
疾風
1028'36.2621'19.176 5.178
517G1田中 諭ミスト・制動屋
Dallara F307
927'51.3511Lap 1Lap
6*35G2髙橋 忠克髙宮商事ミストKK-ZS
MYST KK-ZS
928'30.8431Lap 39.492
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
-11佐藤 樹Rnsports制動屋KKZS
MYST KK-ZS
514'49.5455Laps4Laps
-*72金井 亮忠チームNATS正義001
NATS 001
-失格--
-*21G-村瀬 和也ミスト関口:制動屋:勝男武士
MYST KK-ZS
-失格--
-*76G-松本 隆行SHOUEI☆ミスト
Dallara F307
-失格--
-*46入榮 秀謙アポロ電工フジタ薬局MT
WEST 096
-失格--
  • Fastest Lap: CarNo. 6 酒井翔太(ファーストガレージFG108) 2'28.144 (6/10) 141.114 km/h
  • CarNo. 46は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第25条(F-Be車両規則)違反により、失格とした。
  • CarNo. 35は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(SC中のスピン)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 76は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(SC中のスピン)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 76は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第60条1.2(ピットレーン速度)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 76は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第71条3(罰則の不履行)により、失格とした。
  • CarNo. 76は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条3(黒旗無視)により、次大会への申し送りとした。
  • CarNo. 72は、JAF国内競技車両規則1編9章Formula Beat第2条車体と寸法2.3高さおよび第4条エンジン4.4吸気系統の制御違反により、失格とした。
  • CarNo. 21は、JAF国内競技車両規則1編第9章Formula Beat第3条重量3.1車両の最低重量違反により失格とした。

Forumula Beat

第1戦鈴鹿決勝 弱冠15歳の酒井翔太が雨の中ぶっちぎりのデビューウイン

優勝して手を振る酒井翔太(ファーストガレージFG108)

 フォーミュラビート第1戦は25日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、予選5位からスタートした酒井翔太(ファーストガレージFG108)が雨のなか異次元のスピードでぶっちぎりのデビューウインを飾った。

 決勝日を迎えた鈴鹿は予報通り朝から雨。レースはウェット宣言が出され、セーフティーカースタート(SC)となった。入榮秀謙(アポロ電工フジタ薬局MT)がグリッドにつけず、午前10時50分、10台(うち4台はジェントルマンクラス)がSC先導でグリッドを離れた。

レースはセーフティーカー先導で始まった

セーフティーカーが退きスタートが切られた

 SCは2周を回ってピットイン。10周で行われるレースは3周目から開始された。

 ポールポジションの佐藤樹(Rnsports制動屋KKZS)に予選2位の金井亮忠(チームNATS正義001)が食らいつき、この2台のテールトゥノーズの争いでレースは始まる。予選3位の鈴木智之(テイクファースト☆C72制動屋)、予選4位の加藤智(FEEL・TAKE FIRST)はこの争いにまったくついていけない。

 鈴木と加藤の後ろから異次元のスピードで追いついてきたのは、予選5位の酒井翔太(ファーストガレージFG108)。酒井はこの周に2台をパスして一気に3位に上がった。

 3位に上がった酒井と2位金井との差は3周目終了時点で4秒9。4周目にはその差を1秒4とすると、5周目のヘアピン手前で急接近。金井はシフトトラブルが発生し、ヘアピンアウトからあっさりと酒井に順位を譲る。

佐藤樹(Rnsports制動屋KKZS)は1コーナーでクラッシュ

 5周目終了時点で、酒井はトップ佐藤との差を0秒2とすると、1コーナー手前で佐藤の背後に迫る。佐藤は酒井のプレッシャーに負けたか、1コーナーでオーバーラン。クラッシュしてレースを終えた。

 これでトップに立った佐藤は6周目には2位に上がった金井との差を10秒とすると、その後も異次元のスピードで、水を得た魚のように雨の中を快走。8周目にはジェントルマンクラスの3台を周回遅れにすると、10周を回って2位以下を37秒離し、ぶっちぎりでのデビューウインを飾った。

 2位にはシフトトラブルでギアが4速にスタックするトラブルをかかえながらも、ポジションを死守した金井が入った。

 3位には金井から18秒遅れて鈴木が入り、応援に駆けつけた家族の前で表彰台をゲットした。

 4位には加藤が、5位にはISHIKEN(HMRハンマーR☆ハヤテ)が入り、6位の田中諭(ミスト・制動屋)はジェントルマンクラスでの優勝を飾った。

 優勝した酒井は弱冠15歳。レース経験も少ないながら、雨の中でそのスピードセンスが一気に開花した。将来楽しみなドライバーだ。

 レース後、車検で金井の車両に規則違反が見つかり失格。金井を含め4人ものドライバーが失格となる異例の結果となった。

 この結果、優勝の酒井は変らないが、2位には鈴木が、3位には加藤が、4位にはISHIKENが、5位には田中が、6位には髙橋忠克(髙宮商事ミストKK-ZS)が繰り上がった。

 第2戦は4月14日、富士スピードウェイで決勝が行われる。

優勝は酒井翔太(ファーストガレージFG108)

決勝2位は鈴木智之(テイクファースト☆C72制動屋)

決勝3位は加藤智(FEEL・TAKE FIRST)

ジェントルマンクラス優勝は田中諭(ミスト・制動屋)

表彰式

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

Forumula Beat

第1戦鈴鹿決勝ドライバーズコメント 優勝・酒井翔太「練習も雨だった」

優勝 酒井翔太(ファーストガレージFG108)

優勝した酒井翔太(ファーストガレージFG108)

 「15歳です。去年は全日本カートを走っていました。4輪は、レースは出ていませんが、スーパーFJで練習をしていました。F-Beの練習は雨だったので、ドライの予選はうまくいきませんでした。雨だったのがよかったです」

2位 鈴木智之(テイクファースト☆C72制動屋)

決勝2位の鈴木智之(テイクファースト☆C72制動屋)

 「このレースウイークはクラッシュから始まり、予選もぱっとしないまま終わったのでがらっとセットアップを変えました。フロントが効くようになったのであとは出たとこ勝負でしたが、うまく乗りこなせなかった感がすごかったです。酒井くんがすごい勢いで来て、抜かれたので後ろについて勉強させてもらおうと思ったらあっという間にいってしまいました。タワーの表示で3位なのはわかったので、子どもたちの前で表彰台は死守しようと思いました」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第1戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿クラブマンレース第1戦 -RIJ- (2024/02/25) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2024 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
156迫 隆眞制動屋
MYST KK-S2
1028'12.478--
21元山 泰成ECOTEH WORKS
MYST KK-S2
1028'17.519 5.041 5.041
331加納 康雅イーグルスポーツ
MYST KK-S2
1028'20.274 7.796 2.755
443小田 優Drago CORSE TAKE FIRST
MYST KK-S2
1028'29.87317.395 9.599
527豊島 里空斗C.S.I. Racing ED
MYST KK-S2
1028'34.70022.222 4.827
655板倉 慎哉AMORE☆TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
1028'35.65423.176 0.954
729松本 拓海EAGLE ERS
MYST KK-S2
1028'37.29724.819 1.643
88渡会 太一FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1028'40.58128.103 3.284
911梅本 幸汰Rn-sports制動屋KK-S2
MYST KK-S2
1028'42.19629.718 1.615
1051永原 蒼翔ピットワークながはら/MYST
MYST KK-S2
1028'48.29735.819 6.101
117松井 啓人FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1028'51.75939.281 3.462
1257東 慎之介セルモグループORM/MYST
MYST KK-S2
1029'03.52251.04411.763
1322酒井 翔太ファーストガレージ KK-SII
MYST KK-S2
1029'08.58956.111 5.067
143Aki JitranuwathATEAM Buzz Racing KKS2
MYST KK-S2
1029'09.20556.727 0.616
1517中嶋 匠AVIATOR A ONE
MYST KK-S2
1029'17.0471'04.569 7.842
1618鈴木 七瀬FORM with 雅企画
MYST KK-S2
1029'21.5091'09.031 4.462
1721太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
1029'29.6171'17.139 8.108
1847山根 一人光精工TK-Sport MYST
MYST KK-S2
1029'34.3851'21.907 4.768
1932天谷 伶奈TODOROKI☆KKSII
MYST KK-S2
1029'36.9471'24.469 2.562
2070Rainy MedinaLuckyChanecesRacefor
MYST KK-S2
1030'25.6442'13.16648.697
2145山岡 正輝PONOS M2 KK-2
MYST KK-S2
928'17.6011Lap 1Lap
2212及川 正人PONOS M2 KK-2
MYST KK-S2
929'45.2161Lap 1'27.615
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 56 迫隆眞(制動屋) 2'31.101 (8/10) 138.352 km/h

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第1戦鈴鹿決勝 壮絶な争いを制した迫隆眞が優勝 2位は元山泰成で、3位はルーキーの加納康雅

 スーパーFJ鈴鹿・岡山シリーズ第1戦は25日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、予選3位からスタートした迫隆眞(制動屋)が優勝した。

レースはセーフティーカースタートとなった

 降り続く雨はやむ気配もなく、スーパーFJもウェット宣言が出されセーフティーカー(SC)スタートとなった。午後2時20分、22台がSCに先導されグリッドを離れた。

 SC先導は2周目に入り、スプーンコーナーで回転灯が消灯する。ポールポジションの渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)は、シケイン手前まで延々とウェービングを行い入念にタイヤを暖める。SCが退くと3周目からレースはスタートした。

セーフティーカーが退きスタートが切られた

 3周目の1コーナーを制したのはポールポジションの渡会、2位に予選2位の小田優(Drago CORSE TAKE FIRST)が続く。予選3位の迫隆眞(制動屋)は1コーナーでオーバーランを喫するも順位を譲ることなく3位をキープ。続くS字では3位の迫が前を走る小田をかわして2位に浮上。小田はペースが上がらず、予選6位からスタートして追い上げて来た元山泰成(ECOTEH WORKS)にもかわされ4位に落ちた。

 ヘアピン手前の110R侵入では、インに元山、中央に迫、アウトに渡会とこの3台がスリーワイドとなる。ヘアピン手前では渡会が迫と元山にかわされ3位に落ちる。迫と元山はヘアピンからスプーンで並走。元山が鼻先リードするもスプーンでは、イン側の迫が立ち上がりで元山を抑えてトップに立った。

 続く130Rからシケインにかけても元山が迫の背後にぴたりとつける。しかし、ここでも迫は譲らすトップを死守する。

迫隆眞と元山泰成のトップ争い

 3周目の順位はトップが迫、2位に0秒1差で元山、3、4位には渡会をかわしてきた小田と加納康雅(イーグルスポーツ)が続く。渡会はセッティングを外したか、1周でトップから5位まで落ちてしまった。6位には豊島里空斗(C.S.I. Racing ED)が続く。

 4周目の1コーナーでは前を走る小田を加納が捉えて3位に浮上。5位の渡会は豊島と板倉慎哉(AMORE☆TOKYO☆表参道☆KKSII)にもかわされ7位まで順位を落とした。一方トップ争いだが、2位の元山は必死にトップ迫に食らいつこうとするが、ここから迫が元山との差をジリジリと広げ始める。

 5周目、トップ迫と2位元山との差は0秒3と開いた。その後ろ3位の加納との差は3秒。4位小田、5位豊島、6位板倉と続くが、互いに仕掛けられる間隔ではない。

 6周目、トップ迫と元山の差は0秒9。7周目には1秒6と安全圏まで差を広げると迫は8周目にこのレースのファステストラップをたたき出して、ダメ押し。10周を走って、2位以下を5秒ちぎり開幕戦を制した。

 2位には元山が、3位には加納が、4位には小田が、5位には豊島が、6位には板倉が入った。

 迫は昨年、16歳だった第6戦からスーパーFJに出場し、7戦目には早くも初優勝。今シーズンも初戦で優勝を飾り幸先よいスタートとなった。

 2位に入った元山はスーパーFJ、3年目の23歳。結果を求められるシーズンで、序盤は鬼気迫る走りで迫を追い詰めた。

 3位の加納は、いがぐり頭の高校2年生で今回が初レース。予選でも4位、決勝で3位と、ドライ、ウエットとも対応力をアピールした。

 第2戦、第3戦は岡山国際サーキットに舞台を移し4月27日、28日に決勝が行われる。台頭著しい若者たちの争いに期待したい。

優勝は迫隆眞(制動屋)

決勝2位は元山泰成(ECOTEH WORKS)

決勝3位は加納康雅(イーグルスポーツ)

決勝4位は小田優(Drago CORSE TAKE FIRST)

決勝5位は豊島里空斗(C.S.I. Racing ED)

決勝6位は板倉慎哉(AMORE☆TOKYO☆表参道☆KKSII)

表彰式

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第1戦鈴鹿決勝ドライバーズコメント 優勝・迫隆眞「エグかった」

優勝 迫隆眞(制動屋)

優勝した迫隆眞(制動屋)

 「シケインで自分の思った走りができませんでした。他のセクションでマージンを築いていることに気がついたので、シケインは頑張らずに安全に行こうと思っていました。SC明けの1周目はすごかったですね、エグかったです。雨は得意と言うことはありませんが、割と速い方です」

2位 元山泰成(ECOTEH WORKS)

決勝2位の元山泰成(ECOTEH WORKS)

 「金曜日の雨の練習から調子が良くて、決勝も雨だったのでいけると思いました。迫くんも速くて、向こうの方がタイヤの空気圧を合わせ込めたのかと思います。開幕戦の2位は悪くないので、今年は調子を崩さず行きたいですね。優勝したかったんですが、鈴鹿の表彰台は初めてです。3年目なので今年は絶対結果を出したいと思っています」

3位 加納康雅(イーグルスポーツ)

決勝3位の加納康雅(イーグルスポーツ)

 「スピンしないようにびぐびくで、がちがちでした。SC明けの1周目は、ぶつからないようにそれだけを意識していました。みんなクリーンでした。この結果はデビュー戦にしてはまあまあだと思います。兵庫県出身で17歳です。去年までカートを走っていました」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦鈴鹿レース1公式予選結果

NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2024/03/09) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2024 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
151廣田 築G FORCE F111/3
Bionic Jack Racing
1'58.902--175.819
23奥住 慈英Sutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
1'58.963 0.061 0.061175.729
35ミハエル・サウターG FORCE F111/3
BIRTH RACING PROJECT【BRP】
1'59.172 0.270 0.209175.420
455セバスチャン・マンソンG FORCE F111/3
BIRTH RACING PROJECT【BRP】
2'00.113 1.211 0.941174.046
528中村 賢明TOM'S FORMULA F111
TOM'S FORMULA
2'00.692 1.790 0.579173.211
616M1AKITAAKITA Cars & Racing
ABBEY RACING
2'00.821 1.919 0.129173.026
753ジェシー・レイシーG FORCE F111/3
Bionic Jack Racing
2'00.981 2.079 0.160172.797
862猪爪 杏奈ユピテル羽衣6 F111/3
HELM MOTORSPORTS
2'02.511 3.609 1.530170.639
936ワン ジョンウェイSKY MOTORSPORTS F111/3
SKY MOTORSPORTS
2'02.795 3.893 0.284170.245
1011M2MOTOKI47TRADING with Rn-sports
Rn-sports
2'03.899 4.997 1.104168.728
1145M3辻子 依旦PONOS RACING
PONOS RACING
2'08.189 9.287 4.290163.081
1229ファンチョ・ロドルフォ・P・ブロビオES oneFormulaPHL
イーグルスポーツ
2'09.44410.542 1.255161.501
---- 以上基準タイム(110% - 2'10.792)予選通過 ----
-23M-YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'29.45030.54820.006139.881

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦鈴鹿レース2公式予選結果

NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2024/03/09) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2024 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
15ミハエル・サウターG FORCE F111/3
BIRTH RACING PROJECT【BRP】
1'57.747--177.543
251廣田 築G FORCE F111/3
Bionic Jack Racing
1'58.509 0.762 0.762176.402
33奥住 慈英Sutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
1'58.910 1.163 0.401175.807
416M1AKITAAKITA Cars & Racing
ABBEY RACING
1'59.556 1.809 0.646174.857
555セバスチャン・マンソンG FORCE F111/3
BIRTH RACING PROJECT【BRP】
1'59.905 2.158 0.349174.348
628中村 賢明TOM'S FORMULA F111
TOM'S FORMULA
1'59.929 2.182 0.024174.313
753ジェシー・レイシーG FORCE F111/3
Bionic Jack Racing
2'00.545 2.798 0.616173.422
836ワン ジョンウェイSKY MOTORSPORTS F111/3
SKY MOTORSPORTS
2'01.085 3.338 0.540172.649
962猪爪 杏奈ユピテル羽衣6 F111/3
HELM MOTORSPORTS
2'02.326 4.579 1.241170.897
1045M2辻子 依旦PONOS RACING
PONOS RACING
2'06.011 8.264 3.685165.900
---- 以上基準タイム(110% - 2'9.521)予選通過 ----
-29ファンチョ・ロドルフォ・P・ブロビオES oneFormulaPHL
イーグルスポーツ
2'11.18813.441 5.177159.353
-23M-YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'21.24723.50010.059148.005
-11M-MOTOKI47TRADING with Rn-sports
Rn-sports
2'24.53826.791 3.291144.635

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦鈴鹿レース3公式予選結果

NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2024/03/09) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2024 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
13奥住 慈英Sutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
1'59.217--175.354
25ミハエル・サウターG FORCE F111/3
BIRTH RACING PROJECT【BRP】
1'59.337 0.120 0.120175.178
355セバスチャン・マンソンG FORCE F111/3
BIRTH RACING PROJECT【BRP】
2'00.856 1.639 1.519172.976
416M1AKITAAKITA Cars & Racing
ABBEY RACING
2'01.007 1.790 0.151172.760
551廣田 築G FORCE F111/3
Bionic Jack Racing
2'01.168 1.951 0.161172.531
653ジェシー・レイシーG FORCE F111/3
Bionic Jack Racing
2'01.465 2.248 0.297172.109
728中村 賢明TOM'S FORMULA F111
TOM'S FORMULA
2'01.502 2.285 0.037172.056
862猪爪 杏奈ユピテル羽衣6 F111/3
HELM MOTORSPORTS
2'02.604 3.387 1.102170.510
936ワン ジョンウェイSKY MOTORSPORTS F111/3
SKY MOTORSPORTS
2'02.847 3.630 0.243170.173
1011M2MOTOKI47TRADING with Rn-sports
Rn-sports
2'04.231 5.014 1.384168.277
1145M3辻子 依旦PONOS RACING
PONOS RACING
2'09.30210.085 5.071161.679
---- 以上基準タイム(110% - 2'11.138)予選通過 ----
-29ファンチョ・ロドルフォ・P・ブロビオES oneFormulaPHL
イーグルスポーツ
2'13.47414.257 4.172156.624
-23M-YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'30.07030.85316.596139.303

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦鈴鹿公式予選 8年ぶりにフォーミュラ参戦の廣田築がレース1のポールを獲得!

レース1ポールポジション、レース3予選2位の廣田築(G FORCE F111/3)

 フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)の2024シーズンがついに開幕。公式予選1回目は3月9日に三重県の鈴鹿サーキットで行われ、廣田築(#51 G FORCE F111/3)が1分58秒902のベストタイムを記録し、レース1のポールポジションを獲得した。また、セカンドタイム順で決まるレース3のポールポジションは1分59秒217を記録した奥住慈英(#3 Sutekina Racing)が獲得している。

 予選1回目は午前9時10分にコースオープン。天候は晴れ。路面はドライだ。今大会には13台がエントリー、うち4台がマスタークラスだ。

まずは奥住慈英がアウトラップと2周のウォームアップラップに続いて1分59秒217を記録してトップに。廣田築が2分01秒168で2番手、中村賢明(#28 TOM'S FORMULA F111)が2分01秒502で3番手だ。

 トップの奥住は1周のクールダウンを挟んで1分58秒963にタイムを上げるが、これを廣田が上回り、1分58秒902でトップに躍り出た。

 続いてミハエル・サウター(#5 G FORCE F111/3)が1分59秒172で3番手に上がってきた。サウターは次の周でもセクター1、セクター3で区間ベストを記録するが、遅いクルマにラインを塞がれたこともあり、ここでのタイムは1分59秒337にとどまった。

 この結果、2016年の全日本F3選手権以来8年ぶりのフォーミュラ参戦となる廣田がレース1のポールポジションを獲得。奥住が2番手、サウターが3番手という結果に。

 セカンドタイム順でグリッドが決まるレース3は奥住がポールポジション、サウターが2番手、セバスチャン・マンソン(#55 G FORCE F111/3)が3番手という結果となった。

 FRJ第1戦のレース1決勝はこのあと午後1時15分より、レース3決勝は明日の朝10時10分より、いずれも13周または30分間で行われる。

レース1予選2位、レース3予選3位の奥住慈英(Sutekina Racing)

レース1予選3位、レース2ポールポジションのミハエル・サウター(G FORCE F111/3)

レース1、レース3ともマスタークラスポールポジションのAKITA(AKITA Cars & Racing)

Text: Kazuhisa SUEHIRO

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦鈴鹿予選2回目 初参戦のミハエル・サウターがレース2のポールを獲得

ポールポジションはミハエル・サウター(G FORCE F111/3)

 フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第1戦の公式予選2回目が3月9日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ミハエル・サウター(#5 G FORCE F111/3)が1分57秒747でレース2のポールポジションを獲得した。

 予選2回目は午前9時35分に走行開始。まずはミハエル・サウターがアウトラップ、ウォームアップラップに続いて1分58秒540を記録してトップに。続いて奥住慈英(#3 Sutekina Racing)が1分58秒910で2番手につけ、中村賢明(#28 TOM'S FORMULA F111)が1分59秒929で3番手につける。

 サウターは2周目のアタックで1分57秒747までタイムを縮めるが、奥住はここで一旦ピットへ。タイヤの内圧を調整し、シートベルトを締め直してもう一度アタックに出ていった。

 この間に廣田築(#51 G FORCE F111/3)が1分58秒509で2番手に浮上する。ところがその直後、ファンチョ・ロドルフォ・P・ブロビオ(#29 ES oneFormulaPHL)がS字でスピン。そのままコースサイドで停止してしまったため、ポストからは赤旗が提示されることに。これで奥住は再アタックの機会を失い、そのままピットに戻ってきてしまった。

 予選は午前9時55分に残り3分30秒で再開されたが、今度はYUGO選手(#23 S2R Racing)がスピンしてしまい、再び赤旗中断に。

 結局、予選2回目はこの赤旗をもって終了との決定が下され、レース2はサウターがポールポジションを獲得、廣田が2番手、奥住は3番手という結果となった。

 FRJ第1戦レース2はこのあと午後4時25分より13周または30分間で行われる。

予選2位は廣田築(G FORCE F111/3)

予選3位は奥住慈英(Sutekina Racing)

マスタークラスポールポジションはAKITA(AKITA Cars & Racing)

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

第1戦鈴鹿フリー走行1回目結果

NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2024/03/09) Free Practice 1 Weather:Fine Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosGrDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
116B野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'36.415--216.825
265B佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.598 0.183 0.183216.414
364A山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.708 0.293 0.110216.168
43A山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'36.709 0.294 0.001216.166
519Aテオ・プルシェールITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'36.902 0.487 0.193215.735
655A松下 信治TGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'36.921 0.506 0.019215.693
75B牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.969 0.554 0.048215.586
836B坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.074 0.659 0.105215.353
96A太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.131 0.716 0.057215.227
1015A岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.163 0.748 0.032215.156
1138B阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.232 0.817 0.069215.003
1220B国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'37.296 0.881 0.064214.862
1337A笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.482 1.067 0.186214.452
148B福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'37.540 1.125 0.058214.324
1550A木村 偉織San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
1'37.615 1.200 0.075214.160
1639A大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.904 1.489 0.289213.528
174B小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'38.029 1.614 0.125213.255
187A小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'38.060 1.645 0.031213.188
1914B大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'38.083 1.668 0.023213.138
2012A三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'38.174 1.759 0.091212.940
2153BJujuTGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'40.750 4.335 2.576207.496

SUPER FORMULA

第1戦鈴鹿フリー走行 野尻智紀がトップタイム、佐藤蓮、山本尚貴のナカジマレーシングコンビが続く

フリー走行1回目:トップタイムは野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

 2024年の全日本スーパーフォーミュラ選手権がいよいよ開幕。3月9日午前中にフリー走行が行われ、チャンピオン奪還を狙う野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)がトップタイムをマークした。

 天候には恵まれたが、冷たい風が吹きかなり寒さを感じるコンディションのなか、セッションがスタート。

 開始から積極的な走りを見せたのは、山本尚貴と佐藤蓮のPONOS NAKAJIMA RACINGコンビ。山本は早々に1分36秒台に乗せ好調さを窺わせる。

 この山本に迫ったのは、安定した強さを見せる野尻、2月の公式テストで速さを見せつけた牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)の二人。

 以下、佐藤、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)と続き、開幕直前にエントリーが発表された松下信治(TGM Grand Prix SF23)も1分37秒625で9位につけた。

 残り30分を切ってから、徐々にアタックをかけるチームが出てくる。

 トップタイムを更新したのは、セッション開始から好調の佐藤。チームメイト山本のタイムを上回る1分36秒598をマーク。FIA-F2チャンピオンのテオ・プルシェール(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)も36秒台に入れて4位につけた。

 そして、残り7分を切って野尻が1分36秒415でトップに躍り出ると、全車がコースインしアタック。

 山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、山本、松下らが1分36秒台にに入れて上位に食い込んでくるが、野尻のタイムを更新する者は現れず。野尻-佐藤-山本-山下-プルシェール-松下という順でフリー走行が終了した。

 プルシェール以外の注目のニューカマーは、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が1分37秒163で10位、木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)が1分37秒615で15位、Juju(TGM Grand Prix SF23)は1分40秒750で21位だった。

フリー走行1回目:2位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

フリー走行1回目:3位は山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

フリー走行1回目:4位は山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)

フリー走行1回目:5位は昨年のFIA F2チャンピオンでルーキーのテオ・プルシェール(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)

フリー走行1回目:6位は松下信治(TGM GP SF23)

フリー走行1回目:話題のJuju(TGM GP SF23)は21位発進

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦鈴鹿ポールシッターのコメント 廣田築「SFのラバーを見越したセット変更がうまく決まった」

レース1ポールポジション、レース2予選2位 廣田築(Bionic Jack Racing)

 「昨日のセッションからセット変更をして、チェックを兼ねて走りましたが、悪くなかったので、それがタイムにつながった感じです」

 「ベストラップの2、3周前からアタックはしていましたが、ずっとバックマーカーに引っ掛かっていて、3回目のアタックでようやくクリアラップが取れました。実質的には1回だけクリアラップが取れた格好ですが、まだまだタイムは出せる感触がありました」

「フォーミュラに出るのは2016年以来です。クルマ関係の仕事をしているんですが、その繋がりでこのパッケージを用意していただけることになり、参戦することになりました」

 「セットの変更がSFのラバーグリップを見越しての変更なので、それが決勝のコンディションでどう影響するか。上手くハマったらいいなという感じです」

レース1予選2位、レース2予選3位、レース3ポールポジション 奥住慈英(SUTEKINA RACING TEAM)

 「僕は練習走行でニュータイヤを持っていなくて、50kmくらい走ったタイヤで走行していました。ですからこの予選が初めてのニュータイヤでのアタックでした。その割にはいいタイムが出せたかなと思います。あとちょっとのところはタイミングが合わなくて、アタックラップでトラフィックに引っかかったり、肝心のところで赤旗が出たりしていました」

 「このタイヤは3周目から4周目あたりがピークなので、その美味しいところで走っている時に引っかかってしまったんです。そこをもっと上手く使えれば、さらにいいタイムが出ていたと思います」

 「走り出しからタイムは出ていたので、そこはポジティブに捉えています。あとは足りないところを見つめ直し、決勝に向けて準備して、今日の2レースを勝ちたいです。明日はトップからのスタートですし、そこも勝ち切れるように準備したいです。ロングランには自信があるので、3レースともスタートで前に出て、そのまま逃げ切ります」

レース1予選3位、レース2ポールポジション、レース3予選2位 ミハエル・サウター(BIRTH RACING PROJECT【BRP】)

 「最初は水温が上がりすぎたので、途中でピットに入らなければなりませんでした。それからアタックに入りましたが、ベストラップとはいきませんでしたね。最後のアタックでタイムアップできそうでしたが、少しミスをしてしまって」

 「予選2回目は少しトラップに引っかかりましたが、なんとか1位を取ることができました。クリアラップを取るのが難しかったですが、なんとか1ラップはアタックできましたよ」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦鈴鹿レース1決勝結果

NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2024/03/09) Final Race Weather:Cloudy/Rain Course:Wet/Dry
2024 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
13奥住 慈英Sutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
1131'01.670--
228中村 賢明TOM'S FORMULA F111
TOM'S FORMULA
1131'03.772 2.102 2.102
353ジェシー・レイシーG FORCE F111/3
Bionic Jack Racing
1131'21.38019.71017.608
411M1MOTOKI47TRADING with Rn-sports
Rn-sports
1131'31.33529.665 9.955
5*51廣田 築G FORCE F111/3
Bionic Jack Racing
1131'33.15331.483 1.818
662猪爪 杏奈ユピテル羽衣6 F111/3
HELM MOTORSPORTS
1131'37.88236.212 4.729
745M2辻子 依旦PONOS RACING
PONOS RACING
1131'48.18346.51310.301
8*16M3AKITAAKITA Cars & Racing
ABBEY RACING
1131'54.40852.738 6.225
936ワン ジョンウェイSKY MOTORSPORTS F111/3
SKY MOTORSPORTS
1132'03.4281'01.758 9.020
1023M4YUGOS2R Racing
N-SPEED
1031'12.8091Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(75% - 8 Laps)完走 ----
-29ファンチョ・ロドルフォ・P・ブロビオES oneFormulaPHL
イーグルスポーツ
413'58.7577Laps6Laps
-*5ミハエル・サウターG FORCE F111/3
BIRTH RACING PROJECT【BRP】
14'06.26910Laps3Laps
-*55セバスチャン・マンソンG FORCE F111/3
BIRTH RACING PROJECT【BRP】
0 0.00011Laps1Lap
  • Fastest Lap: CarNo. 3 奥住慈英(Sutekina Racing) 2'00/322 (10/11) 173.744 km/h
  • CarNo. 51, 16, 5, 55は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.10.11(SC中のスピン)により、ドライビングスルーペナルティーを科したが、不履行のため競技結果に30秒を加算した。
  • CarNo. 36は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.10.10(SC中の追い越し)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦鈴鹿レース1決勝 大荒れのサバイバルレースを生き残ったのは奥住慈英

優勝は奥住慈英(Sutekina Racing)

 フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第1戦のレース1決勝が3月9日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2番手からスタートした奥住慈英(#3 Sutekina Racing)が優勝した。

レースはセーフティーカー先導でのスタートとなった

 レース1決勝は、スタート進行の最中に霙まじりの雨が降ってきたためにスタートディレイとなり、午後1時20分過ぎにセーフティーカー(SC)の先導でスタート。グリーンフラッグが提示される前からスピンやコースアウトが相次ぐ大荒れの展開となる。

 まずは1周目の200RでAKITA(#16 AKITA Cars & Racing)、130Rでセバスチャン・マンソン(#55 G FORCE F111/3)が相次いでスピン。そして2周目の2コーナーではなんとレース2のポールシッターであるミハエル・サウター(#5 G FORCE F111/3)までがコースアウトしてしまった。

 4周終わりでSCはピットイン、レースは5周目から追い越し可能となったが、その直前にポールシッターの廣田が130R立ち上がりでスピンアウト。これにより、予選2番手の奥住がトップに繰り上がった。廣田は順位を落としつつも自力でコースに復帰している。

 しかし5周目のヘアピンで4位につけていた猪爪杏奈(#62 ユピテル羽衣6 F111/3)がスピンしたため、再びコースにセーフティーカーが入る。この間に廣田は4位まで挽回していた。猪爪は6位に後退してコースに復帰。7周終わりでセーフティーカーはピットに戻り、レースは再開された。

 すかさず廣田が1コーナーでジェシー・レイシー(#53 G FORCE F111/3)を捉えて3位に浮上。その後方では8位でリスタートしたAKITAが辻子と猪爪を次々に捉え、6位でコントロールラインに戻ってくる。AKITAは10周目の1コーナーでMOTOKIをも捉えて5位に。レースは奥住、中村、廣田、レイシーそしてAKITAの順だ。

 11周目には廣田が130Rで大外から中村賢明(#28 TOM'S FORMULA F111)をかわして2位に浮上、ここでレースは制限時間の30分に達したため、この周の終了をもってチェッカーフラッグが出され、レース1は奥住、廣田、中村の順で終了した。

 しかしレース後、SC中にスピンを喫した廣田とAKITAに対して30秒加算のペナルティが課せられることになり、最終順位は優勝が奥住、2位が中村、そしてレイシーが3位という結果となった。

 FRJ第1戦はこのあと午後4時25分よりレース2決勝を行う。

優勝は奥住慈英(Sutekina Racing)

決勝2位は中村賢明(TOM\'S FORMULA F111)

表彰式

マスタークラスの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Katsuhiko KOBAYASHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦鈴鹿レース1決勝上位3人のコメント 奥住慈英「とりあえず生き残ることを優先しようと切り替えて走った」

レース1優勝 奥住慈英(SUTEKINA RACING TEAM)

 「タイヤを温めていて、どれぐらい滑るのかを感じられるレベルでしたが、とりあえずタイヤを温めることよりも生き残ることを優先しようと頭を切り替えました。なんとか生き残れて勝てたので、結果は良かったのかなと」

 「クルマは何も変えていません。路面は乾いていく方向だと思ったので、変えるつもりもありませんでした」

「次は3番スタートですが、追い上げます。雨が降ってくれることを願って(笑)ドライでもウェットでも両方自信はあります」

レース1決勝2位 中村賢明(TOM'S FORMULA)

 「あんまり嬉しくないですけど、初めてリージョナルに参戦させていただいているので、形の上では悪くないのかなと」

 「まだまだクルマに慣れていませんし、レースペースも良くないので、そこは改善点だと思いますし、そこを改善していければ通常のコンディションでトップ争いができると思います。速さは負けているとは思っていないので」

 「昨年はFIA-F4に出させていただきましたが、今年はこれに専念する予定です。オファーがあれば出るつもりではいますが」

レース1決勝3位 ジェシー・レイシー(Bionic Jack Racing)

 「いい結果でしたね。大変なレースでしたが、グリーンフラッグ中は最大限プッシュして走りました」

 「スタートから雨や雪が降ってトリッキーなコンディションでしたが、最大限の注意を払って走りました」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

第1戦鈴鹿ノックアウトQ1結果

■Aグループ

NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2024/03/09) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 1 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
16太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'36.264--217.165
264山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'36.450 0.186 0.186216.747
315岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
HondaM-TEC HR-417E
1'36.545 0.281 0.095216.533
450木村 偉織San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
HondaM-TEC HR-417E
1'36.601 0.337 0.056216.408
555松下 信治TGM GP SF23
TGM Grand Prix
HondaM-TEC HR-417E
1'36.633 0.369 0.032216.336
63山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTATRD 01F
1'36.745 0.481 0.112216.086
---- 以上Q2進出 ----
77小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTATRD 01F
1'36.840 0.576 0.095215.874
819テオ・プルシェールITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTATRD 01F
1'36.868 0.604 0.028215.811
939大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTATRD 01F
1'36.938 0.674 0.070215.655
1037笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTATRD 01F
1'37.331 1.067 0.393214.785
1112三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
HondaM-TEC HR-417E
1'38.467 2.203 1.136212.307
---- 以上基準タイム(107%)予選通過 ----

■Bグループ

NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2024/03/09) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 1 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
116野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
HondaM-TEC HR-417E
1'35.862--218.076
25牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'36.296 0.434 0.434217.093
338阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTATRD 01F
1'36.404 0.542 0.108216.850
436坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTATRD 01F
1'36.472 0.610 0.068216.697
58福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTATRD 01F
1'36.518 0.656 0.046216.594
665佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'36.558 0.696 0.040216.504
---- 以上Q2進出 ----
74小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTATRD 01F
1'36.697 0.835 0.139216.193
814大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTATRD 01F
1'36.729 0.867 0.032216.121
920国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTATRD01F
1'37.292 1.430 0.563214.871
1053JujuTGM GP SF23
TGM Grand Prix
HondaM-TEC HR-417E
1'40.699 4.837 3.407207.601
---- 以上基準タイム(107%)予選通過 ----

SUPER FORMULA

第1戦鈴鹿ノックアウトQ2結果

NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2024/03/09) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosGrDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
138B阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'35.789--218.242
26A太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'35.880 0.091 0.091218.035
316B野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'35.926 0.137 0.046217.930
465B佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.034 0.245 0.108217.685
564A山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.057 0.268 0.023217.633
63A山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'36.124 0.335 0.067217.482
78B福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'36.156 0.367 0.032217.409
85B牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.295 0.506 0.139217.095
955A松下 信治TGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'36.351 0.562 0.056216.969
1036B坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'36.387 0.598 0.036216.888
1115A岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'36.446 0.657 0.059216.755
1250A木村 偉織San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
1'36.851 1.062 0.405215.849

SUPER FORMULA

第1戦鈴鹿予選 阪口晴南が幸先よく初ポールポジションを獲得

ポールポジションを獲得した阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦の予選が、3月9日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、ホンダエンジンユーザー有利のなか、阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)が見事な初ポールポジションを獲得した。

 日差しはあるものの、午前中から吹く風は冷たいまま。時折みぞれ混じりの雨がぱらつくという不安定な天候のなか、予選を迎えた。

 Aグループは11台。ベテラン山本、小林、山下、中堅の笹原、大湯、松下、そして若手・新人の三宅、太田、岩佐、プルシェール、木村というメンバー。

 Bグループは10台。こちらもベテランの域に入る野尻、大嶋、国本、中堅の福住、牧野、坪井、若手の小高、阪口、佐藤、Jujuという組み合わせだ。

 いずれの組もバランスよく組まれているが、Q1突破となる上位6台に入るのは至難の業だ。

■Q1 Aグループ

 Aグループで速さを見せたのは、最初にアタックを行った太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)。昨年の涙の初優勝から好調を維持している。2番手はアクデントからの復帰レースとなる山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)。

 そして、大殊勲のルーキー二人、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)と木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)が3、4番手タイムを叩き出した。これに松下信治(TGM Grand Prix SF23)が続き、トップ5をホンダエンジンユーザーが占めた。

 順位:太田-山本-岩佐-木村-松下-山下/小林-プルシェール-大湯-笹原-三宅

■Q1 Bグループ

 このグループは、驚速・野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が唯一1分35秒台に入れるトップタイムをマークし、先月のテストから好調の牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が2番手。ホンダエンジンユーザーがワンツー。3番手から6番手までは、38阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)を筆頭にトヨタエンジンユーザーが続いた。

 順位:野尻-牧野-阪口-坪井-福住-佐藤/小高-大嶋-国本-Juju

■Q2

 Q2に進出した12台はホンダエンジン8台、トヨタエンジン4台と、数の上ではホンダ有利だったが、予選が始まると、最初にアタックし1分35秒880をマークした太田を、トヨタエンジンユーザーの阪口が35秒789と僅かに上回りトップに躍り出る。

 Q1で際立っていた野尻の速さはやや鳴りを潜め、1分35秒台に入れたものの3位止まり。好調NAKAJIMAレーシングの佐藤、山本、そして山下も35秒台に入れることは叶わず、阪口の初ポールポジションが決定した。

 順位:阪口-太田-野尻-佐藤-山本-山下-福住-牧野-松下-坪井-岩佐-木村

ポールポジションの阪口晴南と予選2位の太田格之進

予選3位の野尻智紀(TEAM MUGEN)

ポールポジションは阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)

予選2位は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

予選3位は野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

予選4位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

予選5位は山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

予選6位は山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
Katsuhiko KOBAYASHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦鈴鹿レース2決勝結果

NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2024/03/09) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2024 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGapkm/h
15ミハエル・サウターG FORCE F111/3
BIRTH RACING PROJECT【BRP】
1225'46.316--13.519
23奥住 慈英Sutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
1225'57.38211.06611.06613.423
351廣田 築G FORCE F111/3
Bionic Jack Racing
1226'04.10317.787 6.72113.366
416M1AKITAAKITA Cars & Racing
ABBEY RACING
1226'11.00424.688 6.90113.307
555セバスチャン・マンソンG FORCE F111/3
BIRTH RACING PROJECT【BRP】
1226'12.38826.072 1.38413.295
628中村 賢明TOM'S FORMULA F111
TOM'S FORMULA
1226'21.08234.766 8.69413.222
753ジェシー・レイシーG FORCE F111/3
Bionic Jack Racing
1226'42.04155.72520.95913.049
811M2MOTOKI47TRADING with Rn-sports
Rn-sports
1227'09.9821'23.66627.94112.825
945M3辻子 依旦PONOS RACING
PONOS RACING
1227'26.9941'40.67817.01212.693
10*29ファンチョ・ロドルフォ・P・ブロビオES oneFormulaPHL
イーグルスポーツ
1126'29.3031Lap 1Lap 13.154
1123M4YUGOS2R Racing
N-SPEED
1127'56.7161Lap 1'27.41312.468
1236ワン ジョンウェイSKY MOTORSPORTS F111/3
SKY MOTORSPORTS
921'28.3493Laps2Laps16.226
---- 以上規定周回数(75% - 9 Laps)完走 ----
-62猪爪 杏奈ユピテル羽衣6 F111/3
HELM MOTORSPORTS
0-12Laps9Laps-
  • Fastest Lap: CarNo. 5 ミハエル・サウター(G FORCE F111/3) 1'58.708 (7/12) 176.106 km/h
  • CarNo. 29は、鈴鹿サーキット一般競技規則第37.8.1(ホワイトラインカット)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦鈴鹿レース2決勝 ミハエル・サウターがポール・トゥ・ウィンを達成

優勝はミハエル・サウター

 フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第1戦のレース2決勝が3月9日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ミハエル・サウター(#5 G FORCE F111/3)がポール・トゥ・ウィンで今季初優勝を挙げた。

 レース2決勝は午後4時25分より2周のフォーメーションラップを行った後にスタートした。天候はレース1とは打って変わって晴れ。路面はドライだ。

 ポールシッターのサウターがホールショット。2位にはレース1優勝の奥住慈英(#3 Sutekina Racing)が上がり、予選2番手の廣田築(#51 G FORCE F111/3)は3番手に後退。後方では中村賢明(#28 TOM'S FORMULA F111)、セバスチャン・マンソン(#55 G FORCE F111/3)、ジェシー・レイシー(#53 G FORCE F111/3)がストールしてしまい、順位を落とす。

 さらにS字では猪爪杏奈(#62 ユピテル羽衣6 F111/3)がコントロールを失ってバリアに突っ込んでしまったため、早くも2周目からセーフティーカー(SC)が導入された。猪爪は自力でクルマを降りている。

 1周を終えての順位はサウター、奥住、廣田、AKITA(#16 AKITA Cars & Racing)そしてワン・ジョンウェイ(#36 SKY MOTORSPORTS F111/3)が5番手だ。

 SCは2周終わりでピットイン、3周目からレースは再開される。一気に逃げるサウターの後ろでは奥住と廣田が接近戦を展開する。3周終わってサウターのリードは2秒062。4周目には3秒001、5周目には4秒077まで広がった。

その後方では廣田が奥住を0秒331差で追う展開だ。6周目に奥住は廣田とのギャップを0秒758とするが、7周目には廣田がその差を0秒525に再び詰めてきた。8周目にその差は0秒413。そして廣田は9周目の最終コーナー立ち上がりで奥住がアンダーステアを出してしまったのを見逃さず、インに飛び込んで2位に浮上した。

 しかしこの時点でサウターのリードは6秒867。残り周回を考えるとトップを捉えるのは難しい。

 そして11周目の1コーナーで廣田は痛恨のオーバーランを喫し、ここで再び奥住の先行を許してしまった。

 結局レースはサウターがそのまま逃げ切って今季初優勝を達成。奥住が2位、廣田は3位でフィニッシュした。

 FRJ第1戦のレース3決勝は明日の朝10時10分より12周で行われる。

決勝2位は奥住慈英

決勝3位は廣田築

マスタークラス優勝はAKITA

表彰式

マスタークラスの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

第1戦鈴鹿予選会見 阪口晴南「エンジニアのアイディアを入れてQ2を走ったら急激にタイムが上がって驚いた」

第1戦ポールポジション 阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)

公式予選記者会見:ポールポジションの阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)

 「もちろん嬉しいです。正直びっくりしていて。自分のポジションは7位、8位、9位、10位くらいかな、と予想して今週は来ていました。フリー走行は風が強くてフィーリングもあまり良くなかったんですが、テストでの感触は良かったので、自信を持ってフリー走行で出た課題とテストで出た課題を突き合わせて予選に臨みました。Q1は乗りやすくていいフィーリングでしたが、エンジニアサイドから出たアイディアを取り入れてQ2を走ると、それがめちゃめちゃハマってました。今までよりも急激にタイムが上がってびっくりしています。これまでたくさんの人に協力していただいてここまで来れたので、本当に皆さんに感謝したいです」

第1戦予選2位 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

公式予選記者会見:予選2位の太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「Q1がトップだったので自信はあったし、ここ2回のテストや公式練習と比べても、このQ2のラップが一番良かったので、前回も同じことを言いましたが、今日はポールだなと思って2コーナーを曲がったら、リーダーボードに"38 "って見えたので、『晴南に抜かれるってことは相当(順位が)下だろうな?』と失礼ながら思ってたら、130Rに差し掛かったところで『2番だよ』と言われました。『じゃあ晴南が1番?!』って僕も驚きました」

 「明日は去年の最終戦みたいに2番からのスタートなので、無茶苦茶いいスタートをしたいなと思います」

第1戦予選3位 野尻智紀(TEAM MUGEN)

公式予選記者会見:予選3位の野尻智紀(TEAM MUGEN)

 「かなり悔しいですね。クルマ的には順調に来ていましたし、チャンピオンを公言して、ここにもそのつもりで来ていたので、3番手というのは残念です。Q2に関しては出るタイミングが良くなかったと思います。自分の中では何分ぐらいで出たいという目安があるんですが、それに囚われすぎたなと。ここから我々の強さを増していくためには充分な、悔しい結果だったと思うし、明日のレースでしっかり見返したいなと思います。」

 「格之進じゃないけど、僕も"38"というのが見えた時に『ああ俺10位くらいか』と一瞬思いました(笑)」

公式予選フォトセッション:トップ3のドライバー

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦レース2決勝上位3人のコメント ミハエル・サウター「スタートがうまくいって、ミステイクもしなかった」

レース2優勝 ミハエル・サウター(BIRTH RACING PROJECT【BRP】)

 「スタートがうまくいって、その後のペースも良かったし、ミステイクもしなかった。ペースのコントロールもうまくいって、勝つことができました」

 「タイヤはQ2で使ったものを履きました。奥住はレース1で走ったタイヤを使っていたので、その分のアドバンテージもありました」

「レース3はレース1でスピンしたタイヤを使いますが、大きなダメージもありませんので、引き続き頑張ります」

レース2決勝2位 奥住慈英(SUTEKINA RACING TEAM)

 「ラッキーな2位でした。レース1で使ったタイヤを履いたので、予想では3位に入れれば、位に思っていました。スタートでは前に出る自信があったので、そこでトップに出れれば2番でゴールできるかなと思っていました。トップチェッカーを受けるのはだいぶ厳しいと思っていたので、2番を取れたのはだいぶ大きいですね」

 「明日はいいタイヤを残しているし、トップスタートなので、そのまま逃げ切りる作戦で行きたいです。最初からそうする予定でしたので、2番を取れたのはすごくポジティブですね。明日はぶっちぎって逃げ切ります」

レース2決勝3位 廣田築(Bionic Jack Racing)

 「なんとか表彰台に上がれました。奥住選手を抜いて2位に上がれたんですが、その後シケインでラップ遅れのジェントルマンの方を抜く時に少し当たってしまい、ウィングにダメージを負ってしまったために次の1コーナーで全然曲がれませんでした」

 「タイヤは予選で使っただけの状態のいいタイヤを使いました。今日1日を通して車のフィーリングはいいし、セットアップも決まっているので、明日のレース3も勝負できると思いますが、スターティンググリッドが3列目なので、どれだけ前を抜くことができるか、という部分で頑張りたいです。自分のミスやアンラッキーが続いていますが、明日はそういうことのないようにしたいです」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

第1戦鈴鹿フリー走行2回目結果

NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2024/03/10) Free Practice 2 Weather:Fine Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
136坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'39.172--210.797
265佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'39.280 0.108 0.108210.568
33山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'39.289 0.117 0.009210.549
46太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'39.294 0.122 0.005210.538
58福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'39.385 0.213 0.091210.346
616野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'39.410 0.238 0.025210.293
764山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'39.464 0.292 0.054210.179
855松下 信治TGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'39.557 0.385 0.093209.982
95牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'39.591 0.419 0.034209.911
1012三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'39.675 0.503 0.084209.734
114小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'39.676 0.504 0.001209.732
1219テオ・プルシェールITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'39.713 0.541 0.037209.654
1338阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'39.990 0.818 0.277209.073
147小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'40.012 0.840 0.022209.027
1550木村 偉織San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
1'40.118 0.946 0.106208.806
1637笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'40.387 1.215 0.269208.246
1715岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'40.680 1.508 0.293207.640
1814大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'41.104 1.932 0.424206.769
1920国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'41.348 2.176 0.244206.271
2039大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'41.472 2.300 0.124206.019
2153JujuTGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'41.674 2.502 0.202205.610

SUPER FORMULA

第1戦鈴鹿フリー走行2回目 坪井翔がトップタイム、予選上位陣は順調な仕上がりを見せる

フリー走行2回目:トップタイムは坪井翔(VANTELIN TOM\'S SF23)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権開幕戦決勝日。3月10日朝に行われたフリー走行は、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)がトップタイムをマーク。予選上位陣は順当に上位に顔を揃えた。

 早朝から好天に恵まれた決勝日だが、昨日同様風があり寒さは相変わらずだ。

 午前9時10分から30分間行われたフリー走行は、各チーム、決勝に向けたセッティングを確認した。

 ほとんどの選手が走行序盤にベストタイムをマークしたが、予選では10位に沈んだ坪井がトップタイム。予選4位の佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、予選6位の山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、予選2位の太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、予選7位の福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、予選3位の野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)ら予選上位陣が順当に好タイムをマーク。仕上がりの良さを窺わせた。

 やや気になるのは、初ポールポジションを獲得した阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)が13位と微妙な位置にいることだ。

 また、期待の大物ルーキー、FIA-F2チャンピオンのテオ・プルシェール(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)は最後にタイムアップはしたものの、12位とやや苦しんでおり、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)に至っては、17位と浮上のきっかけを掴めないでいる。

 決勝は、午後2時25分スタート。31周で行われる。

フリー走行2回目:2位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

フリー走行2回目:3位は山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)

フリー走行2回目:4位は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

フリー走行2回目:5位は福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)

フリー走行2回目:6位は野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦鈴鹿レース3決勝 ミハエル・サウターが2連勝!! 奥住慈英はトラブルに泣く

優勝したミハエル・サウター(BIRTH RACING PROJECT【BRP】)

 フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第1戦のレース3決勝が3月10日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2番手からスタートしたミハエル・サウター(#5 G FORCE F111/3)がレース2に続いて2連勝を挙げた。

 レース3決勝は午前10時10分より12周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。

 フォーメーションラップは今回も2周。まずはポールポジションの奥住慈英(#3 Sutekina Racing)がトップで1コーナーへ。予選3番手のセバスチャン・マンソン(#55 G FORCE F111/3)が2位につけ、2番手スタートのサウターは3位に後退した。

 その後方では1周目のシケインでAKITA(#16 AKITA Cars & Racing)がジェシー・レイシー(#53 G FORCE F111/3)に追突、2台は再スタートを切ったものの大きく順位を落とすことになった。

 トップの奥住は1周目で早くも後続に1秒653の大差をつけ、その後もぐんぐんリードを広げていくが、3位のサウターも2周目の130Rで大外からマンソンを抜いて2位に浮上すると、そこからは奥住を上回るペースで追い上げにかかる。これにより2周目には3秒4あった奥住のリードは3周目に2秒9、4周目には2秒0まで縮まってきた。

 その後方では予選5番手の廣田が3周目に中村を抜いて4位に浮上した。

 さらに4周目のS字でレイシーがコースアウトをしたためにセーフティーカーが導入され、奥住のリードは失われてしまった。

 車両回収ののち、8周終わりでSCはピットイン、レースは9周目より再開となる。すかさず2コーナーでインを伺うサウターだったが、奥住はこれを退ける。その後方ではマンソンと3位争いをしていた廣田が1コーナーでコースを飛び出し、5位に後退した。

 だがトップの奥住はSC導入あたりからシフトダウンに問題が生じており、スプーンの進入やシケインの飛び込みで苦しい走りを強いられていた。この影響もあり、10周目のシケインでサウターにインをつかれ、遂にトップを明け渡してしまう。

 後方では廣田が再び中村を捉え、4位に浮上するが、11周目の最終コーナーでコースを飛び出し、ここでレースを終えた。

 結局サウターは奥住に2秒387の差をつけてチェッカーを受け、レース2に続いて連勝を飾った。2位は奥住。マンソンが3位で初の表彰台を獲得している。

 FRJ次戦の舞台は宮城県のスポーツランドSUGO。5月10-11日にレース4、レース5が行われる。

決勝がスタートした

優勝はミハエル・サウター(G FORCE F111/3)

決勝2位は奥住慈英(Sutekina Racing)

決勝3位はセバスチャン・マンソン(G FORCE F111/3)

マスタークラス優勝はMOTOKI(47TRADING with Rn-sports)

表彰式

マスタークラスの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Katsuhiko KOBAYASHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦鈴鹿レース3決勝結果

NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2024/03/09) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2024 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
15ミハエル・サウターG FORCE F111/3
BIRTH RACING PROJECT【BRP】
1227'17.595--
23奥住 慈英Sutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
1227'19.982 2.387 2.387
355セバスチャン・マンソンG FORCE F111/3
BIRTH RACING PROJECT【BRP】
1227'28.83611.241 8.854
436ワン ジョンウェイSKY MOTORSPORTS F111/3
SKY MOTORSPORTS
1227'32.48814.893 3.652
511M1MOTOKI47TRADING with Rn-sports
Rn-sports
1227'33.30115.706 0.813
662猪爪 杏奈ユピテル羽衣6 F111/3
HELM MOTORSPORTS
1227'41.63524.040 8.334
745M2辻子 依旦PONOS RACING
PONOS RACING
1227'44.02326.428 2.388
8*28中村 賢明TOM'S FORMULA F111
TOM'S FORMULA
1228'02.05544.46018.032
923M3YUGOS2R Racing
N-SPEED
1228'22.4181'04.82320.363
1029ファンチョ・ロドルフォ・P・ブロビオES oneFormulaPHL
イーグルスポーツ
1228'37.1381'19.54314.720
11*16M4AKITAAKITA Cars & Racing
ABBEY RACING
1128'02.5201Lap 1Lap
1251廣田 築G FORCE F111/3
Bionic Jack Racing
1023'56.5862Laps1Lap
---- 以上規定周回数(75% - 9 Laps)完走 ----
-53ジェシー・レイシーG FORCE F111/3
Bionic Jack Racing
36'57.4169Laps7Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 5 ミハエル・サウター(G FORCE F111/3) 1'58.856 (4/12) 175.887 km/h
  • CarNo. 28は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.10.10(セーフティーカーの追い越し)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 16は、FRJ SpR.16.1.1(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 51は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.10.10(セーフティーカーの追い越し)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦鈴鹿レース3上位3人のコメント ミハエル・サウター「スタートは良くなかったが、オーバーテイクできると思っていた」

レース2優勝 ミハエル・サウター(BIRTH RACING PROJECT【BRP】)

 「すごく嬉しいです。スタートは良くなかったけど、自分のペースが速いのはわかっていたのでオーバーテイクはできると思っていました。セバスチャン(マンソン)を抜かしたあと、セーフティーカーがギャップを詰めてくれました。奥住はシケインで早めにブレーキを踏んでいることがわかったので、次の周でオーバーテイクできました」

 「リスタートでもアウトサイドから抜こうとしたけど、奥住が真ん中のラインを取っていたのでスペースがありませんでした」

「クルマはレース2から何も変えていません。S字はダーティエアの影響でアンダーが出ていたので、西コースでスリップストリームを利用して追い上げました。次のSUGOでも二連勝したいです」

レース2決勝2位 奥住慈英(SUTEKINA RACING TEAM)

 「途中までのペースと作戦は完璧だったんですけど、シフトダウンできないトラブルが出てきちゃって、ブレーキを強く踏めなくなってしまいました。それでスプーンの入りからシケインまでが厳しくなって追いつかれてしまいました。そこは仕方ありませんが、なんとか2位でフィニッシュできてランキングもトップのまま終われたのは良かったです」

 「次のSUGOに出られるかどうかはまだ決まっていませんが、出られればもちろん上位を狙って、ポイントランキングもキープできるように頑張りたいと思います」

レース2決勝3位 セバスチャン・マンソン(BIRTH RACING PROJECT【BRP】)

 「いいレースでした。スタートも良かったし、マイケル(サウター)をオーバーテイクできました。第2戦に向けて色々学ぶこともできました」

 「クルマは良かったです。乗りやすかったですし、次のラウンドが待ち遠しいです。レース1で使った方のタイヤを履いていて、かなり消耗していましたが、うまくマネジメントできました」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

第1戦鈴鹿サタデーミーティング JRPがアライヘルメットとパートナーシップを締結

 スーパーフォーミュラをオーガナイズする日本レースプロモーション(JRP)は3月9日、恒例のサタデーミーティングの中で、今月5日に締結したばかりのアライヘルメットとのパートナーシップ契約について、その趣旨と内容を説明した。これはJAFの発行する全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則2024年版より、世界最高基準「FIA Standard 8860-2018 ABP」に適合されたヘルメットのみに使用が限定たことに対応したもの。これを満たすには帽体の素材がカーボンファイバー製でなければならないという。

 会見出席した取締役副社長の新井章仁氏によれば、従来製品においても一般市販品と変わらぬ安全性が担保されており、今回の変更においても軽量化を意図するのではなく、安全性の確保に主眼をおいて製造、供給していくという。また今回供給する「GP7ABPカーボン」は開口部分の前端部を従来品より1cm下げ、前方からの衝突物に対応した。

 スーパーフォーミュラに供給することにより、サーキット内でアクシデントが発生した際にヘルメットがどのように機能したかを検証することができ、それを市販製品にフィードバックできるという点で同社のビジネスへの活用も期待できるとのこと。

 JRP会長の近藤真彦氏もこの機会にヘルメットの採寸をおこなっており、「山下と小高、どっちか遅い方を降ろして自分が乗ろうかな」とジョークを飛ばして会場の笑いを誘っていた。

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

第1戦鈴鹿決勝結果

NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2024/03/10) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
116野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
3157'14.911--
23山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
3157'16.766 1.855 1.855
364山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
3157'18.002 3.091 1.236
46太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
3157'18.756 3.845 0.754
565佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
3157'28.61613.705 9.860
68福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
3157'30.62715.716 2.011
738阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
3157'31.74416.833 1.117
855松下 信治TGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
3157'32.74717.836 1.003
915岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
3157'33.33618.425 0.589
105牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
3157'38.82323.912 5.487
1136坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
3157'40.68125.770 1.858
1250木村 偉織San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
3157'45.28830.377 4.607
1314大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
3157'48.13533.224 2.847
1412三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
3158'00.08145.17011.946
1537笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
3158'07.07152.160 6.990
1639大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
3158'08.53253.621 1.461
1753JujuTGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
3158'24.2851'09.37415.753
1819テオ・プルシェールITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
3158'33.7841'18.873 9.499
197小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
2853'21.6243Laps3Laps
---- 以上規定周回数(90% - 27 Laps)完走 ----
-20国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
11'49.20530Laps27Laps
-4小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
11'49.28430Laps 0.079
  • Fastest Lap: CarNo. 64 山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23) 1'39.287 (13/31) 210.553 km/h

SUPER FORMULA

第1戦鈴鹿決勝 野尻智紀が王座奪還の第一歩となる勝利を飾る

優勝した野尻智紀と田中洋克監督(TEAM MUGEN)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦の決勝が、3月10日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、3番グリッドから好スタートを見せた野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が逃げっ切って優勝。王座奪還に向け幸先の良いシーズンスタートを切った。

 決勝スタートは、二輪レースのアクシデントなどで、20分遅れとなった。空は晴れ渡っているものの、風は冷たく10度の気温より体感温度は低く感じる。

 好スタートを決めた3番グリッドの野尻がトップで1〜2コーナーへ。佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、ポールスタートの阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)が続き、2番グリッドの太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)はやや遅れる。

 2周目のS字で17番グリッドから大きくジャンプアップし11位を走行していた国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)と小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)が接触。2台ともコースアウトし、マシンにダメージを負いリタイア。

 このアクシデントでセーフティカーが導入される。

 5周終了時にレースが再開すると、規定で許される10周を過ぎから上位陣が続々とタイヤ交換のためピットイン。

 4位を走行していた山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)を皮切りに、6位牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)らが10周目に、5位山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、7位福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、8位太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が11周目に、トップ野尻が13周目に、2位佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)が14周目にピットイン。

 15周目、テオ・プルシェール(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)がフロントウィングを傷めてピットイン。ノーズ交換してコースインするが、FIA-F2チャンピオンは日本でのデビューレースを良いところなく終えることになった。

 その後は、大きな順位変動もなくレースは進むが、残り5周となった26周目、最後までタイヤ交換を遅らせる作戦を取りトップを走っていた岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)がピットインし、10位で戦列復帰。

 終盤、タイヤ交換を遅らせた松下信治(TGM Grand Prix SF23)、岩佐が、牧野を立て続けにかわして8、9位にポジションアップする場面はあったが、上位陣に順位変動はなく、開幕戦は野尻の独走で幕を閉じた。

 注目のJuju(TGM Grand Prix SF23)は、ノントラブルで完走したなかでは最下位の17位ではあったが、決勝のペースは決して悪くはなく、1分42〜43秒台、時折41秒台に入れる安定した走りを見せた。

31周の決勝がスタートした

レースは序盤、セーフティーカーが導入された

優勝は野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

決勝2位は山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)

決勝3位は山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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