立川にとっては久々の、荒にとっては初めての勝利だ。(Photo:K.Takeshita)
5月23日、スポーツランドSUGOで行われた全日本GT選手権第戦「SUGO GTチャンピオン シップ」は、終盤の雨に翻弄されるレースとなったが、冷静な判断を見せた#38auセ ルモスープラ(立川/荒組)が優勝。スープラが表彰台を独占することとなった。 予選日と同じく霧のかかる曇り空となった決勝日。予選3位スタートの#25スープラが 飛び出す形で81周、300kmのレースが始まった。PPを奪った脇阪がマークすると言 っていた#1Zはフォーメイションでストップ。早々に戦列を去った。 序盤、逃げる#25スープラを追い上げたのは#6スープラ。勢いに勝る#6スープラは、 16周目にトップを奪う。この後も後続が競り合う間にその差を広げた#6は、大きなリ ードを築く。 しかし、ルーティンのピットを迎える40周目には、ジワジワ追い上げてきた#38スー プラが迫り、ピットインを機に逆転。54周目、#6は再逆転に成功するが、その後GT300 クラスのマシンを抜く際にコースオフ。タイヤをパンクさせ、トップ争いから脱落し てしまった。 この後、雨粒が落ちてきてその勢いは徐々に増してくる。 この変化にも、#38スープラは冷静に対処。74周目まで我慢をして、残り7周でオール ウェザータイヤに交換。#25に一旦はトップを譲るが、78周目にトップに立つとその まま逃げきった。auスープラの勝利は、2002年第5戦の富士以来、1年10ヶ月ぶりとな った。ドライバーの荒はGT初優勝。 GT300クラスは、8周目にポールシッターの#7 RX-7を攻略した#16NSX、#63 ヴィーマック がそのまま後続を引き離して激しいトップ争いを繰り広げ、それを#7 RX-7と#19セリカ が追う展開となっていたが、めまぐるしく変わる天候に翻弄されてまず#63ヴィーマック が後退、さらに残り7周でトップの#16も濡れた路面に足を救われコースアウトという波乱 の中、慎重に周回を重ねた#19セリカが優勝を飾った。 ニューマシンでクラスPPを奪った#7 RX7は8周目にトップを明け渡したあとも#19セリカ と接戦を繰り広げていたが、結局トラブルで後退してしまった。 Zは全滅 開幕戦を制したZだが、ニスモは相性の悪い菅生でまたも勝つことは出来なかった。#1 がスタート前に姿を消すと、#22も29周目、前車のアクシデントに巻き込まれリタイア。 #12もピットアウト時にホワイトラインカットを犯してペナルティ。散々なレースとな ってしまった。
2004年5月23日 スポーツランドSUGO(宮城県) 決勝 天候:曇り/雨/コース:ドライ/ウェット
決勝正式結果 -P.-No.Cls-Car------------------------------Drivers----------Lap-Time/Diff---(WH) 1 38 500 auセルモスープラ 立川/荒 81 1"56'36.465 (10) 2 25 500 ECLIPSE ADVAN スープラ 織戸/シュワガー 81 -35.738 (+1) 3 37 500 DYNACITY トムス スープラ コートニー/片岡 81 -55.607 4 32 500 EPSON NSX 松田/ロッテラー 80 -1Lap (+1) 5 35 500 イエローハットYMSスープラ 服部/脇阪 80 -1Lap (10) 6 3 500 G'ZOX・SSR・ハセミ Z 金石/コマス 80 -1Lap 7 36 500 WOODONE トムススープラ 土屋/アピチェラ 80 -1Lap 8 100 500 RAYBRIG NSX 中野/加藤 79 -2Lap (+1) 9 8 500 ARTA NSX 金石/伊藤 79 -2Lap (+1) 10 *12 500 カルソニック IMPUL Z トレルイエ/井出 78 -3Lap (10) 11 6 500 エッソウルトラフロースープラ 脇阪/飯田 78 -3Lap (30) 12 19 300 ウェッズスポーツセリカ 青木/谷口 77 -4Lap (15) 13 17 300 エスペリア Kosei セリカ 長島/松永 76 -5Lap (+1) 14 *11 300 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田/菅 76 -5Lap 15 7 300 雨宮アスパラドリンクRX7 山路/井入 76 -5Lap 16 43 300 ARTA Garaiya 新田/高木 76 -5Lap (20) 17 63 300 LEYJUNダンロップ320R OSAMU/吉本 76 -5Lap (20) 18 16 300 M-TEC NSX 山野/八木 75 -6Lap (30) 19 10 300 JIM Gainer アドバンF360 田中/余郷 75 -6Lap (30) 20 26 300 エンドレスタイサンADVAN GT3R 井尻/山岸 75 -6Lap 21 31 300 A'PEX i-mobisess MR-S 田中/松田 75 -6Lap 22 80 300 エンドレスダイシンアドバンZ 木下/星野 75 -6Lap 23 77 300 クスコスバルADVAN インプレッサ 小林/谷川 74 -7Lap (+1) 24 30 300 RECKLESS MR-S 佐々木/後藤 74 -7Lap (10) 25 81 300 シーウエストダイシンアドバンZ 柳田/尾本 74 -7Lap (+1) 26 112 300 ARKTECH ADVAN GT3 澤/堤 74 -7Lap 27 5 300 プロジェクトμB-1マッハ号GT320R 玉中/三船 73 -8Lap 28 20 300 FK/Massimo ADVAN ポルシェ 井上/宮川 73 -8Lap 29 9 300 ADVAN K-STADIUM MT 清水/細川 73 -8Lap 30 51 300 NSC・AUTO-STAFF・ADVANシルビア 加藤/筒井 73 -8Lap 31 52 300 プロジェクトμ太陽石油セリカ 竹内/西澤 73 -8Lap (+1) 32 72 300 アドバンBOROポルシェ 平川/城内 72 -9Lap 33 *18 500 TAKATA童夢NSX 道上/フィリップ 70 -11Lap (+1) 34 111 300 ARKTECH ENDLESS ADVAN GT4 飯島/大井 69 -12Lap 35 *70 300 フィールズ外国屋ADVANポルシェ 石橋/ヒロミ 66 -15Lap 36 910 300 高見沢整骨院アドバンポルシェ 高見沢/砂子 60 -21Lap --------------------------以上完走---------------------------------------------- 39 500 デンソー サードスープラ GT デュフォア/クート50 -29Lap 2 300 プリヴェチューリッヒ・クムホ NSX 高橋/渡辺 42 -31Lap (+1) 22 500 モチュールピットワーク Z 影山/クルム 30 -51Lap (20) 1 500 ザナヴィニスモ Z 本山/ライアン DNS (60) --------------------------------------------------------------------------------- 参加台数:40台 出走台数:39台 完走台数:36台 Fastest Lap:No25 織戸学 1'20.251(2/37Lap) *No12の車両は、ホワイトラインカットによりドライブスルーペナルティが課された。 *No11の車両は、2004年全日本GT選手権統一規則第3章第34条11.違反によりドライブスルー ペナルティが課された。 *No18の車両は、国際モータースポーツ競技規則付則H項違反のため、30秒加算のペナルティ が課された。 *No70の車両は、国際モータースポーツ競技規則付則H項違反のため、30秒加算のペナルティ が課された。