全日本GT選手権シリーズ(JGTC) 第4戦
「HOKKAIDO GRAN GT CHAMPIONSHIP」 決勝
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■開催月日:2004年7月18日
■開催場所:十勝スピードウェイ(北海道)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■#22「モチュールピットワークZ」が初優勝 !!
#3「G’ZOX・SSR・ハセミZ」は3位
7月18日13時58分、十勝スピードウェイに集まった31,300名の観客が見守る中、42
台のGTカーが決勝レースをスタートした。天候は快晴で気温は29℃であった。
予選1~3位を独占したZ勢は、#1「ザナヴィ ニスモZ」が本山哲、#22「モチュール
ピットワークZ」は影山正美、#12「カルソニックIMPUL Z」
はブノワ・トレルイエ、ポールポジションの#3「G’ZOX・SSR・ハセミZ」
はエリック・コマスがレースをスタートした。
#3コマスは、トップポジションを譲ることなく好スタートを切った。コマスは、隊
列を率いながら徐々にリードを広げ、10周以降には2位以下を5秒以上、そして他車
がピットインし始めた35周目には約10秒の差をつけて独走態勢を築いた。
3位からスタートした#22の影山は、気迫のこもった走りで2周目に3位から2位にポ
ジションアップ。序盤は#37スープラの激しい追撃にも動じることなく、隙のない
力強いドライビングを見せた。38周目にルーティンピットで滑り込みニスモメカニッ
クの迅速な作業でコースに送り出されたミハエル・クルムは、5周後にピットイン
した#3金石のアウトラップで前に出ると、危なげない走りで首位を快走。2位#3金
石との間合いを巧妙にキープしながら、後半までレースをリードし続けた。
最終周には猛然とダッシュをかけてきた#6スープラが#3を抜いてクルムの背後に迫っ
たが、振り切ってトップでチェッカーラッグを受けた。
#3が3位でフィニッシュしたため、表彰台の1位・3位をZが占める結果となった。ま
た、優勝した#22の影山は、今回の勝利がJGTC通算7勝目となり、最多勝利ドライバー
として記録されることとなった。
予選2位の#12は、フィニッシュ間際には燃料系のトラブルが発生してピットイン。
そのままピットでレース終了を迎えることとなった。
また、10番グリッドからレースをスタートした#1は、53周目の第1コーナーで#8NSX
と接触。右フロント部を壊したためピットインするが、リアサスペンションに受け
たダメージは予想以上に深刻で、レース続行を断念することとなった。
■ニスモ 出川監督
「実力で勝てて本当に嬉しいです。勝因はマシンセットアップ、タイヤチョイス、
ピックワーク、そしてドライバーという4要素が全て理想的に働いたことです。
ミスはひとつもなかったと言えます。ここでは#22に勝って欲しいと願っていた
ので、格別です。サポートしていただいた多くのファン、スポンサーの皆様に心
から感謝したいと思います。
ありがとうございました」
■決勝結果
Pos. Car Name No. Driver Laps
1 モチュールピットワークZ #22 影山正美/ミハエル・クルム 1:56'32"111
2 エッソウルトラフロー スープラ #6 脇阪寿一/飯田章 -0"686
3 G'ZOX・SSR・ハセミZ #3 金石年弘/エリック・コマス -1"693
4 WOODONE トムス スープラ #36 土屋武士/マルコ・アピチュラ -22"776
5 DYNACITY トムス スープラ #37 ジェームス・コートニー/片岡龍也 -41"446
6 EPSON NSX #32 松田次生/アンドレ・ロッテラー-1'13"154
7 デンソー サードスープラ GT #39 ジェレミー・デュフォア/アンドレ・クート -1'16"493
8 TAKATA童夢NSX #18 道上 龍/セバスチャン・フィリップ -1Lap
9 イエローハットYMSスープラ #35 服部尚貴/脇阪薫一 -1Lap
10 RAYBRIG NSX #100 中野信治/加藤寛規 -1Lap
11 カルソニック IMPUL Z #12 ブノワ・トレルイエ/井出有治 -2Laps
R ザナヴィ ニスモ Z #1 本山 哲/リチャード・ライアン -37Laps
◆ニスモモータースポーツの詳細は「NISMO official web site」をご覧下さい。
--------