全日本GT選手権

JGTC 第5戦 MOTEGI GT CHAMPION RACE 決勝/ホンダモータースポーツニュース


(C)Honda

              EPSON NSX(松田/A.ロッテラー組)優勝
          Honda NSX-GTが昨年第6戦もてぎ以来の勝利を飾る

決勝日:9月5日(日)
サーキット:ツインリンクもてぎ
決勝周回数:63周(302.486km)
天候:予選/曇りのち雨 決勝/雨
気温:21.2℃(15:00現在)
コースコンディション:ハーフウエット
観客数:5万1000人

 9月5日(日)、栃木県・ツインリンクもてぎにおいて2004年全日本GT選手権(JGTC)
第5戦「MOTEGI GT CHAMPION RACE」の決勝レース(63周)が行われ、予選8番手から
スタートした#32松田次生/A.ロッテラー組(EPSON NSX)が見事に優勝を飾った。こ
の勝利はHonda NSX-GTにとって昨年9月14日開催の第6戦もてぎ以来のJGTC優勝となっ
た。

 4日(土)に行われた予選は1回目、2回目とも時折小雨が降るものの、路面状況の
好転したピンポイントなタイミングにおいて激しいタイムアタックが繰り広げられ
た。Honda NSX-GT勢は#32松田次生/A.ロッテラー組(EPSON NSX)が予選8番手、#18
道上 龍/S.フィリップ組(TAKATA童夢NSX)が9番手、#100中野信治/加藤寛規 組(RA‐
YBRIG NSX)が11番手、#8金石勝智/伊藤大輔 組(ARTA NSX)が14番手から決勝をスター
トすることとなった。

 決勝日の午前中は前夜からの雨が降り続いていたが、各マシンがスターティング
グリッドに揃った13時30分頃には雨も止み、曇り空となった。その状況の中、Honda
NSX-GT勢は全車が溝の浅いレインタイヤを選択し、午後2時4分に総参加台数42台(GT500
クラス17台)のマシンがローリングスタートを切った。

 レース序盤は、5周目に8番手スタートのA.ロッテラー選手(EPSON NSX)が積極的
な走りで4番手へ浮上、伊藤大輔選手(ARTA NSX)が10位、加藤選手が12位、S.フィ
リップ選手が20位を走行する。さらに3位まで浮上したA.ロッテラー選手は9周目の
5コーナーで#6エッソウルトラフロー スープラをパスし、2位に浮上。さらに11周
目の1コーナーでトップを走行する#1ザナヴィニスモ Zを激しく追撃する。そして、
12周目の90度コーナーでトップに浮上。ついにHonda NSX-GTが今シーズン初のトッ
プに躍り出る。A.ロッテラー選手は、その後もハイペースで走り続け後続を引き離
しに掛かる。

 レース中盤に降り出した小雨はすぐに止んだため、路面はさらにドライになって
いく。27周目、EPSON NSXのリアタイヤがスローパンクチャーを起こしたため、A.
ロッテラー選手がトップを譲った翌周にピットインを敢行。各車と同じくスリック
タイヤに交換し、松田次生選手(EPSON NSX)へドライバー交代を行う。40周目時点
では、EPSON NSXが2位、RAYBRIG NSXが11位、ARTA NSXが12位を走行し、レース序
盤のコースアウトの影響でマシンの修復作業に長時間を費やしたTAKATA童夢NSXは
38位を走行する。2位を走行する松田選手は、冷静なバックマーカーの処理と1分51
秒台の安定した走行でトップを走る#37 DYNACITY トムス スープラを追撃。43周目
から2台はさらに激しいバトルを繰り広げる。そして、48周目のヘアピンカーブで
抜き去りトップに浮上、全力で引き離しに掛かった。

 最後まで天候の変化に惑わされたもてぎラウンドは、トップを走る松田選手が、
2位に浮上して追い上げる#6エッソウルトラフロー スープラとの差をキープしなが
ら最後まで粘り強く走り続け、1秒069の差で抑えきりチェッカーを受けた。この優
勝はHonda NSX-GTにとって昨年第6戦もてぎ以来となった。他のHonda NSX-GT勢は
RAYBRIG NSXが9位、ARTA NSXが11位、TAKATA童夢NSXは33位となった。

●永長 真(Shin Nagaosa)NSX-GTプロジェクト・プロジェクトリーダー「このもて
  ぎをターゲットに色々と弾入れをしてきました。生憎のお天気にもかかわらず、
  サーキットに来て頂いた大勢のHondaファンの皆様の前で優勝という結果を残せ
  て、大変嬉しく思います。今シーズンも残り2戦となりましたが、より一層の競
  争力アップに向けてさらに頑張りますのでご期待ください」

優勝 #32 EPSON NSX
●松田 次生(Tsugio Matsuda)選手
「本当に感激しました。昨シーズンは優勝できず、今年も苦しい戦いとなっていま
  したが、ロッテラー選手やチームスタッフやHondaが一丸となってこの勝利を獲
  ることができました。チェッカーフラッグを受けた時に思わず涙が出てしまいま
  したね。レースでは残り10周あたりからリアタイヤが厳しくなりましたが、ミス
  を出さずにゴールまで走りきれば抜かれることはないと思っていました。エンジ
  ンとシャシーの開発も進展していますし、ハンディウェイトなど課題はあります
  が、残りのレースも積極的に戦ってランキング上位をねらっていきたいです」

●アンドレ・ロッテラー(Andre Lotterer)選手「日本のレースで優勝するのは初め
  てなので嬉しいです。とても素晴らしいレースでした。スタート直後にマシンの
  状態が他車より良いことが分かって、プッシュし続けました。コーナーのイン側
  は濡れていたのでパスするのに気をつかいましたけどね。ドライバー交代の直前
  でスローパンクチャーになったため、トップの座を譲りましたが松田選手が本当
  に素晴らしいレース運びをしてくれたので優勝を飾ることができました。今シー
  ズンは色々と苦労をしましたが、残り2戦を大事に戦っていきたいですね」

◆ホンダのモータースポーツ情報はHonda Racingをご覧下さい。


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