前日に続き青空が広がった鈴鹿サーキットは、風も無く穏やかな気候の中、このテスト3回目のセッションが午前9時からスタートした。
この日の早朝に、ドライバーが未定となっていたB-Max Racingより、千代勝正が正式にドライブする事が発表されたほか、中嶋一貴と小林可夢偉、オリバー・ローランドがWEC(世界耐久選手権)のテストのために不参加となり、代役として36号車にJP・デ・オリベイラが、7号車にピエトロ・フィッテッパルディが乗車するなど初日とは少し顔ぶれも変わっている。
大きなトラブルも無く2時間のテストは順調に消化され、午前中のトップタイムは1分37秒532の塚越広大塚越広大(REAL RACING)、2番手に松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING )が1分37秒540とホンダ勢が続き、3番手に関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、福住仁嶺(TEAM MUGEN)、国本雄資(P.MU/CERUMO · INGING)が僅差で続くトップ5となった。
インターバルに全日本F3のテスト走行を挟み気温も20℃近くまで上がる中、午後3時からこの公式テスト4回目となるセッションはスタートした。
陣営の中にはスタート練習や、来月の開幕戦が300Kmレースになることを見据えてロングランのテストをする等、順調に各車がテストメニューを消化していくが、この日も2度の赤旗が提示され午後のセッションは10分間延長される事となった。
この時点でのトップは松下のタイム1分37秒002でだったが、セッション終了7分前になるタイミングで各車が続々とソフトタイヤを装着しアタックに入っていく。
しかしコンディションが変わっていたのか各車タイムが伸びず、アタック前の松下のタイムを上回る事は無く2番手に平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、3番手にナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)、福住、石浦宏明(P.MU/CERUMO · INGING)と続くトップ5。
結果、2日間の総合トップは初日午前中の小林可夢偉が出した1分36秒122となった。
次回、公式テストは富士スピードウェイにおいて、3月28日、29日に行われる。
Text: Motorsports ForumPhoto: Hiroyuki MINAMI